最終更新日:2024/06/18
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The gallery showcased a select collection of paintings by renowned artists from the Renaissance period.
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元となった辞書の項目
select
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “select” (adjective) — chosen from a larger number or group for its special qualities; of the highest quality.
- 日本語: 「選び抜かれた」「上質な」「厳選された」などの意味を持ちます。たとえば、特別に選ばれたグループや製品を指すとき、ほかよりも一段高い質を持つものや人を形容するときに使われます。「高級」とか「特別感がある」というニュアンスが強い単語です。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞単体で活用する際は、基本的に比較級や最上級を明示的には取りませんが、まれに “more select” / “most select” の形で使うことがあります。ただし、通常は「非常に特別な」「より質の高い」など意味が強調されたい時に見られる程度で、あまり頻繁には使われません。
他の品詞での例
- 動詞 (to select): 「~を選ぶ」
- 例: “Please select your favorite book.” (好きな本を選んでください)
- 例: “Please select your favorite book.” (好きな本を選んでください)
- 名詞 (selection): 「選択、選ばれたもの/人」
- 例: “We have a wide selection of dishes.” (幅広い料理の品揃えがあります)
- 例: “We have a wide selection of dishes.” (幅広い料理の品揃えがあります)
- 形容詞 (selective): 「選択的な」
- 例: “He is very selective about what he reads.” (彼は読むものに対してとても選り好みをします)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
「select」の形容詞的用法は日常的な文脈ではややフォーマルに感じられる場合があり、汎用性が高いとはいえません。ただ、中上級以上の学習者であれば使いこなせるようになると表現に幅が出ます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “select”
- 接頭語・接尾語はこの形容詞には特にありませんが、名詞形 “selection”、形容詞形 “selective” などは派生として存在します。
詳細な意味
- 高品質・上質: 他のものと比べて質が高いと感じられるものを形容するとき。
- 限定的・選び抜かれた: 多くの中から厳選された、限られた、特別感を伴うものを形容するとき。
関連・派生語
- selection (noun): 選択、選り抜き
- selective (adjective): 選択的な、選り好みする
- selected (adjective): 選ばれた
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- select clientele - 選び抜かれた顧客層
- a select group - 厳選された集団
- select company - 特別に選ばれた仲間
- select audience - 特定の(厳選された)観客・聴衆
- select ingredients - 厳選された食材
- in select areas - 選ばれた地域・限定地域で
- select few - 選ばれた(ほんの)少数
- select committee - (特別に編成された)委員会
- select range - 厳選された範囲・品ぞろえ
- select group of friends - 特定の仲の良い友人グループ(厳選した友人)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “seligere” (to choose) に由来し、その後フランス語を経て英語に入ったとされています。
- “se-” (分離する) + “ligere” (集める/選ぶ) の組み合わせが語源で、「より優れたものを価値を見極めて選ぶ」という感覚が言葉に含まれています。
ニュアンスや使用上の注意
- “select” (形容詞) はややフォーマルで、とびきり特別・上質であることを強調します。同じ “select” でも動詞用法の「選ぶ」とは印象が異なり、形容詞的に使うときは「希少さ」や「上品さ」のニュアンスが前面に出ます。
- ビジネス文書や広告コピー、高級感を演出したい場面などで頻繁に見られます。
- 日常のカジュアルな会話でも使えますが、やや気取った・上品な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- 形容詞 + 名詞: “We stayed at a select hotel.”
- be + 形容詞: “The wine is select and quite expensive.”
イディオムや定型的表現
形容詞“select”自体を含むイディオムはそれほど多くありませんが、“a select few” のように、限定的で特別な集団を表す慣用句的表現はよく使われます。
フォーマル/カジュアル
- フォーマルで洗練された文書や会話で使われることが多いです。日常のカジュアル会話でも意味は伝わりますが、少し高級感を演出するための言い回しとして用いられます。
文法上のポイント
- 可算・不可算: 形容詞なので可算・不可算の区別はありません。
- 他動詞・自動詞: 動詞形“select”は他動詞(“select something”)として使われることが多いですが、形容詞の側面にはそういった文法区分はありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “We found a select bakery that sells amazing croissants.”
- (すごくおいしいクロワッサンを売る厳選されたベーカリーを見つけたんだ。)
- (すごくおいしいクロワッサンを売る厳選されたベーカリーを見つけたんだ。)
- “He only invites a select few to his birthday party.”
- (彼は誕生日パーティーに本当に限られた人しか呼ばないんだよ。)
- (彼は誕生日パーティーに本当に限られた人しか呼ばないんだよ。)
- “This restaurant is known for its select menu of local dishes.”
- (このレストランは地元料理の厳選メニューで有名です。)
ビジネスシーンでの例文
- “We cater to a select group of high-end clients.”
- (当社は高級志向のお客様の厳選されたグループを対象としています。)
- (当社は高級志向のお客様の厳選されたグループを対象としています。)
- “Our new program is tailored for a select audience of professionals.”
- (私たちの新しいプログラムは特定の専門家向けに調整されています。)
- (私たちの新しいプログラムは特定の専門家向けに調整されています。)
- “This event is strictly invitation-only, allowing only a select few to attend.”
- (このイベントは招待制のみで、ごく限られた人だけが参加を許されています。)
学術・フォーマルな文脈での例文
- “The journal publishes articles by a select panel of experts.”
- (その学術誌は専門家の厳選された委員会が執筆する記事を掲載しています。)
- (その学術誌は専門家の厳選された委員会が執筆する記事を掲載しています。)
- “He was admitted into a select research fellowship.”
- (彼は厳選された研究フェローシップに採用されました。)
- (彼は厳選された研究フェローシップに採用されました。)
- “Only a select committee will review these confidential documents.”
- (この機密文書は特別に選任された委員会のみが閲覧することを許されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- exclusive (排他的な、限定的な): より一層「限られた人だけ」という強調がある。
- elite (エリート層の、選ばれた): 社会的地位や能力で際立った人・グループを指すことが多い。
- choice (上等な、厳選された): 口語でもかなり使われ、特に食材などの品質が高いときによく使う。
- premium (高品質で高価格帯の): 価格面での高級感も含意する。
- “select” は「限定的で高品質」という感覚が強く、「特別に選ばれた」という点で上記の語とよく似ていますが、ニュアンスの幅によって使い分けます。
反意語 (Antonyms)
- common (一般的な、普通の)
- ordinary (平凡な、普通の)
- general (広く一般的な)
- “common” や “ordinary” は「特別ではない」「ありふれた」という意味になり、“select” の「厳選された」という意味と対比をなします。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /sɪˈlekt/ または /səˈlekt/
- アクセントは “-lect” の部分に置かれます(se-lect)。
- アメリカ英語(AmE): [sə-lekt](弱めの「シュー」サウンドで始まることが多い)
- イギリス英語(BrE): [sɪ-lekt](頭の音が「シッ」という感じになりやすい)
- 発音時に “select” の冒頭が [si] なのか [sə] なのかで微妙に異なることがありますが、通じないほどの差はありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “select” は “selet” や “selecte” などと誤記されることがありますが、スペリングはシンプルなので覚えやすいです。
- 動詞と混同: “select” は動詞(~を選ぶ)としてもよく使われるので、形容詞用法でも「特別に選ばれた」という意味になることに注意が必要です。
- 同音異義語: 同じ発音で意味が違う明確な同音異義語はありませんが、動詞形とか名詞形とかが混乱を招く可能性があります。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「厳選された」や「限られた」という訳が求められる問題が出てくる可能性がありますが、それほど頻出語とはいえません。ただし上級レベルの読解やビジネス文書には出てきやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源から覚える: “se-” (分ける、切り離す) + “ligere” (選ぶ) → 「たくさんの中から優れたものを慎重に選び出す」。
- 「セレクトショップ」をイメージ: 日本語でも “select shop” と言って、こだわりの商品を取りそろえた店を想像すると「厳選した高品質」イメージを掴みやすいです。
- 動詞形“select”のあとに、そのまま形容詞“select”としても使われるという連想をすると覚えやすいでしょう。
以上が形容詞 “select” の詳細な解説です。上質さや特別感を強調したい時にぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)えり抜きの,精選された
意味(2)
《名詞の前にのみ用いて》(製品・産物などが)品質の良い,粒よりの,高級(上もの)の
意味(3)
(クラブなどが)人選のやかましい,閉鎖的な