jade
1. 基本情報と概要
単語: jade
品詞: 名詞 (ときに形容詞的に「翡翠色の」などの意味を持つ場合もあります)
意味(英語): A hard, typically green gemstone used in jewelry and decoration.
意味(日本語): 緑色を主体とした宝石(翡翠・ひすい)を指します。装飾品としてよく使われる宝石の一種です。「緑色の美しい石」というニュアンスが強いです。
- この単語は宝石や装飾に興味がある場面でよく使われます。
- また、色を表す際に「jade-green(翡翠色の)」という形容詞的用法で使われることもあります。
活用形:
- 通常、名詞として使うときは「jade」がそのまま単数形・不可算名詞扱い(※後述)されることが多いです。
- 複数形を意識する場合は「jades」となる場合もありますが、宝石名としてはあまり一般的ではありません。
他の品詞になったときの例:
- 形容詞: jade-green (翡翠色の)
- 動詞: jade (古い用法で「疲れさせる」や「力を衰えさせる」という意味があるが、現代ではあまり使われない)
CEFRレベル: B2 (中上級)
- 「宝石名」という特定の語彙であり、日常会話というよりは装飾品やファッション、文化に関する場面で遭遇することが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「jade」は短い単語で、明確な接頭語・接尾語・語幹のように分解できる形ではありません。
詳細な意味
- 宝石としての翡翠
緑色や白みがかった色合いの硬い石で、古くから装飾品や工芸品として重宝されています。 - 色の名前として
「jade green(翡翠色)」とも表されるように、落ち着いた緑色を指します。 - 古いまたは稀な用法:老馬・駄馬
歴史的または文学的な表現で「老いた馬」や「駄馬」を指すことがありましたが、現代ではほとんど使われません。
コロケーション(共起表現)10選
- jade sculpture(翡翠の彫刻)
- jade necklace(翡翠のネックレス)
- jade bracelet(翡翠のブレスレット)
- carved jade(彫刻された翡翠)
- jade figurine(翡翠の小さな彫像)
- natural jade(天然の翡翠)
- fake jade(偽物の翡翠)
- imperial jade(特に上質な翡翠)
- polished jade(磨かれた翡翠)
- jade charm(翡翠のお守り)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「jade」の語源は、スペイン語の “piedra de ijada (腰の石)” に由来するとされています。昔、腎臓病や腰の痛みを和らげる力があると信じられていたため、この名がついたといわれます。
- フランス語の「jade」を経て、英語にも取り入れられました。
ニュアンス
- 宝石としては高貴で神秘的なイメージをもつ単語であり、とりわけ東アジアでは縁起物として重宝されることが多いです。
- 色を形容するときは、深い緑や明るい緑を思い起こさせるなど、自然で穏やかな印象を与えます。
- 口語というよりは、宝石やデザイン、文化的な(特に中国を中心としたアジアの)文脈など、やや専門的またはフォーマルな場面で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としては、一般的に不可算扱い (例:
some jade,
a piece of jade
) ですが、「宝石の種類」としてなら「jades」という形で複数形にすることも可能です。 - 「jade-green」という形容詞形またはハイフン付きの複合語として用いられることがあります。
- 古風な用法で動詞化する (
to jade someone
) こともありますが、現代ではほとんど耳にしません。
例文中の使用構文
The artist sculpted a piece of jade.
(不可算扱い)He collected various jades from around the world.
(種類として複数扱い)
5. 実例と例文
日常会話での例文
I love the color of your jade earrings; they’re so unique!
(あなたの翡翠のイヤリングの色が大好きです。とても珍しいですね!)She always wears a small jade pendant for good luck.
(彼女はいつもお守りとして小さな翡翠のペンダントを身に着けています。)I found a jade ring in my grandmother’s old jewelry box.
(祖母の古い宝石箱の中に翡翠の指輪を見つけました。)
ビジネスシーンでの例文
The jade market has experienced significant growth in Asia this year.
(今年、アジア地域の翡翠市場は大きく成長しました。)We offer a range of premium jade products for corporate gifts.
(当社では法人向けギフト用に高級翡翠製品を幅広く取り揃えています。)Our new collection highlights smooth-cut jade pieces set in white gold.
(当社の新コレクションは、ホワイトゴールドにあしらった滑らかなカットの翡翠を特徴としています。)
学術的な文脈での例文
The chemical composition of jade differs between jadeite and nephrite.
(翡翠の化学組成は、ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)とで異なります。)Archaeologists discovered jade ornaments in the ancient tomb.
(考古学者たちは古代の墓から翡翠製の装飾品を発見しました。)The cultural significance of jade in East Asia spans thousands of years.
(東アジアにおける翡翠の文化的意義は、数千年にわたっています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- emerald(エメラルド)
- 緑色の宝石という点で似ていますが、エメラルドはベリル鉱物の一種であり、翡翠(jade)とは成分が異なります。
- 緑色の宝石という点で似ていますが、エメラルドはベリル鉱物の一種であり、翡翠(jade)とは成分が異なります。
- nephrite(ネフライト)
- 翡翠の一種ですが、硬玉(jadeite)と区別される場合があります。
- 翡翠の一種ですが、硬玉(jadeite)と区別される場合があります。
- jadeite(ジェダイト)
- 翡翠の一種。特に硬玉を指します。
※「jade」はこれらを包括的に指すことがあります。
反意語
- 宝石としての「反意語」は特にありませんが、宝石ではない石や安価な石を対比させる場合、“worthless stone(価値のない石)”などが反対的な概念となるかもしれません。ただし直接の反意語ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /dʒeɪd/
- アメリカ英語: [ジェイド] /dʒeɪd/
- イギリス英語: [ジェイド] /dʒeɪd/
- アクセントは1つ目の音節
jade
に置かれます。 - 「j」の音が日本語の「ジャ」に近い音で、母音は「エイ」に近い長めの音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “jayd” と書いてしまうなどのミスがあるかもしれません。
- 同音異義語との混同: “jade” はあまり同音異義語がないですが、人名 “Jade” としてはよく使われるため、大文字/小文字の区別に注意。
- 色名としての使用: “jade green” は複数の言い方(
jade-green
/jade green
)があるため表記ゆれに注意。 - TOEIC・英検などでの出題傾向: 専門的な語彙としてあまり多くは出題されませんが、色や宝石に関する語彙問題に出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「jade」は「ジェイド」と発音するため、「J経度(ジェイド)=緑色の宝石」とエピソード的に覚えるとイメージがしやすいかもしれません。
- 「翡翠=美しい緑色の石」という日本語イメージと結びつけて、語頭の「j」を「緑(green)とつながる”ジェイ”」と連想しておくと忘れにくいです。
- 見た目や質感が印象的な宝石なので、実際の写真を見ながら覚えると記憶に残りやすいでしょう。
以上が名詞「jade」の詳細な解説です。宝石学や文化的背景にも深い魅力がある単語ですので、興味があればさらに掘り下げてみてください。
玉(ぎょく),ひすい
ひすい色,緑色
やせ馬, 駄馬
《軽べつして,またおどけて》女