元となった辞書の項目
full stop
IPA(発音記号)
解説
名詞「full stop」の解説
1. 基本情報と概要
英語: full stop
日本語: 終止符(主にイギリス英語で「文末に用いる句点」を指す)
品詞: 名詞 (可算名詞として扱われることが多い)
意味と使い方(やさしい日本語)
「full stop」は、イギリス英語で文章を終わらせるときに使う「.(ピリオド)」のことです。日本語でいう「句点」や英語でいう「period」と同じ役割をします。「これは文をここで終わりにする」というニュアンスがあります。主にイギリス英語の文法書や日常会話で使われ、そのまま「ピリオド」を指す用語として使われます。日本語では「終止符」や「句点」として理解できます。
- 可算名詞: 通常「a full stop」「the full stop」と冠詞を付けて扱うことができます。
- 形容詞・動詞形: 厳密には「full stop」は句読点を指す名詞のため、形容詞や動詞にはなりません。ただし、口語的に「to full-stop something」という表現(あまり一般的ではないですが)を用いて「何かを完全に終わらせる」という意味で使われることもあります。
CEFRレベル目安: B1(中級)
これは文法用語として知っておくと便利ですが、日常生活でも使われる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- full(完全な、全部の)
- stop(停止、止まる)
「full」と「stop」が組み合わさり、「完全に止める」というイメージを持った言葉として、文を「止める(終える)」ための記号を指します。
派生語・関連語:
- period: アメリカ英語で「full stop」を指す。
- stop: 動詞で「止める」、名詞で「停止」、「停留所」などの意味。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “Put a full stop at the end of the sentence.”
(文末に「full stop」を付けてください。) - “Use a full stop to mark the end.”
(終わりを示すためにピリオドを使います。) - “Insert a full stop here.”
(ここに句点を入れてください。) - “Don’t forget the full stop.”
(文末のピリオドを忘れないで。) - “A full stop should follow the abbreviation.”
(省略語の後ろにはピリオドを付けるべきです。) - “He finished the paragraph with a full stop.”
(彼はその段落をピリオドで終えました。) - “A question mark replaces a full stop if it’s a question.”
(疑問文の場合は、ピリオドの代わりにクエスチョンマークを使います。) - “Each sentence must have a full stop at the end.”
(各文は最後にピリオドを付けなければなりません。) - “The teacher asked us to add a full stop for clarity.”
(先生はわかりやすくするためにピリオドを追加するように言いました。) - “In British English, we call it a full stop, but in American English, it’s a period.”
(イギリス英語では「フルストップ」と呼びますが、アメリカ英語では「ピリオド」と呼びます。)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「full stop」は、元々「sentence stopper」や「period」と同じように、文を完全に(full)区切る(stop)という意味の表現です。
- イギリス英語では、古くから「full stop」という言い方が定着していましたが、アメリカ英語では「period」が主流になりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 文学的・書式的な場面では「full stop」はフォーマルな印象を与えることが多いです。
- 日常会話でも、イギリス英語では自然に使われますが、アメリカ英語圏では「period」が一般的なため、そちらを使わないと少し違和感を与える場合があります。
- 「full stop」の口語的用法として、「もうこの話はここで終わりだ」という断定的なニュアンスで用いられることもあります(例: “I’m not going to do it, full stop.”)。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 通常「a full stop」や「the full stop」として使われ、文や段落の終わりを指すときに用いられます。
- 構文上の使用: 文末に「.」を配置する際に、その記号を「full stop」と呼ぶだけで特に複雑な構文はありません。
- イディオム的用法: 英語の口語・スラング的に「full stop」と言うときは「これ以上言うことはない」「議論終結」のニュアンスを持ち、「Period!」に近い使い方をします(例: “That’s the rule, full stop.”)。
5. 実例と例文
日常会話
- “Could you please check if I forgot any full stops?”
(私がピリオドを付け忘れていないか確認してもらえますか?) - “I’m done with this topic, full stop.”
(この話題はここまで。もう終わりです。) - “You should always put a full stop at the end of a sentence.”
(文の最後には必ずピリオドを付けるべきだよ。)
ビジネス
- “Make sure each point in the report ends with a full stop.”
(レポートの各ポイントは必ず文末にピリオドで終わるようにしてください。) - “In British correspondence, a full stop is standard at the end of abbreviations.”
(イギリス英語のビジネス文書では、省略語の末尾にピリオドを付けるのが一般的です。) - “Please remove the full stop if the bullet point is not a complete sentence.”
(箇条書きが不完全な文の場合はピリオドを外してください。)
学術的な文脈
- “When citing references in British journals, place a full stop after the citation.”
(イギリス系の学術誌に引用文献を記載するときは、引用の後にピリオドを置いてください。) - “Academic writing generally requires a full stop after each complete statement.”
(学術論文では、完全な文のあとには基本的にピリオドが必要です。) - “Quotations in British style often include the full stop inside the closing quotation marks.”
(イギリス英語のスタイルでは、引用符の内側にピリオドを置くことが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- period (ピリオド)
- アメリカ英語で使われる「.」を指す語。
- 同じ句点ですが、イギリス英語ではあまり使いません。
- アメリカ英語で使われる「.」を指す語。
- dot (ドット)
- インターネットアドレスや小数点などに使われる「.」。
- “dot”は文末の句点というより記号そのものを指します。
- インターネットアドレスや小数点などに使われる「.」。
- end mark (終止符全般を指す表現)
- 短い英単語や合図として使われることがあり、「フルストップ」や「ピリオド」を含む総称として使われる場合があります。
- period (ピリオド)
反意語
- 「セミコロン(semicolon)」や「コロン(colon)」などは、文を続ける役割であり、「完全に終わらせる」フルストップとは逆のニュアンスを持っています。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語: /ˌfʊl ˈstɒp/
- アメリカ英語: /ˌfʊl ˈstɑːp/
- イギリス英語: /ˌfʊl ˈstɒp/
強勢(アクセント)の位置
- “full” はやや弱め、“stop” の先頭に強勢が来ます。
- 英語では “FULL stop” のように T をやや強めに発音して区切りをはっきり示す傾向があります。
- “full” はやや弱め、“stop” の先頭に強勢が来ます。
よくある発音の間違い
- “stop” の “o” を短く発音せずに「ストウプ」と伸ばしてしまうミス。
- イギリス英語の /ɒ/(短い「オ」)を正しく発音する必要があります。
- “stop” の “o” を短く発音せずに「ストウプ」と伸ばしてしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “full” を “ful” と綴ってしまう初学者がいますが、L が2つ入ります。
- 混同: アメリカ英語では “period” が同じ意味になるため、“full stop” と “period” を混在させると混乱することがあります。文脈に合わせて使い分けてください。
- 試験対策: IELTS やケンブリッジ英検などのイギリス英語寄りの試験では “full stop” として出題されることがあります。TOEIC や米国の試験では “period” に慣れておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Full” は「いっぱい」「全部」、 そして “stop” は「止める」 というイメージで、文を「完全に止める」記号だと覚えるとわかりやすいです。
- イギリス英語とアメリカ英語の違いを示す代表例として覚えておくと、単語の使い分けの意識づけに役立ちます。
- 「もうここで話を止める!」という状況を想像し、「フルストップ!」と覚えるのも一つの手です。
以上が名詞「full stop」の詳細な解説です。イギリス英語特有の表現なので、「period」とセットで理解しておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)