divine
以下では、英単語“divine”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語の意味:
• “divine” : relating to or coming from a god or deity; extremely good or pleasant.
日本語の意味:
• 「神の」「神聖な」「素晴らしく美しい・魅力的な」。
「神がかり的」「神聖な」「とても美しい」といったニュアンスです。日常会話で「すごく素晴らしい!」という感嘆表現としても使われることがあります。
品詞:
• 形容詞(adjective)
活用形:
形容詞には基本的に時制による変化がありませんので、形としては “divine” のみです。
他の品詞になる例:
• 名詞形 “divinity” (神性、神学)
• 動詞形 “to divine” (占う、推測する)
CEFRレベルの目安:
• B2(中上級):日常会話の範囲を超えて、より抽象的・文学的な表現として使われることがあるため、中上級レベルの単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “divine” はラテン語由来で、“divinus” (神々しい) に遡ります。明確な接頭語・接尾語というより、ラテン語の “divus” (神) が語幹となっています。
派生語や類縁語
- “divinity” (名詞): 神性、神学
- “divination” (名詞): 占い、予言
- “deify” (動詞): 神格化する
よく使われるコロケーション(共起表現) 10選
- divine intervention(神のご加護・神がかり的介入)
- divine inspiration(神聖な霊感)
- divine power(神の力)
- divine grace(神の恩寵)
- divine being(神的存在)
- divine right(神から与えられた権利)
- divine love(神聖なる愛)
- simply divine(単純に言って素晴らしい)
- divine beauty(神々しい美しさ)
- divine presence(神聖な存在感)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “divinus”(神々しい)に由来し、さらに “deus”(神)と関連があります。
歴史的な使用
- 古くは宗教的・神学的文脈で「神の」「神聖な」という意味合いで使われていました。現在では「とても美しい」「素晴らしい」という比喩的表現でも広く使われています。
微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 文章・会話の両方で使われます。
- フォーマルにもカジュアルにも使えますが、セリフ的に「素晴らしい、美味しい!」など感嘆表現に用いるときはカジュアル寄りです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾する際に使われます。例: “divine wisdom” (神聖な知恵)。
- 動詞 “to divine” は「占う、~を推測する」という意味の他動詞として使われることもあります。
- 名詞用法は “the divine” で「神性(人知を超えた存在)」などを指すことがありますが、一般的には文学的な表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “This cake is divine! I’ve never tasted anything like it.”
(このケーキ、神がかり的に美味しい!こんなの食べたことないよ。) - “I had a divine time at the concert last night.”
(昨晩のコンサートは最高に素晴らしかったよ。) - “The sunrise over the ocean was simply divine.”
(海から昇る朝日は本当に神々しいほど綺麗だった。)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “Her presentation was divine in terms of clarity and impact.”
(彼女のプレゼンは明確さとインパクトの面で圧倒的に素晴らしかった。) - “The new office design brings a divine sense of openness and collaboration.”
(新しいオフィスのデザインは、素晴らしい開放感とコラボレーションの雰囲気をもたらしている。) - “It would be absolutely divine if we could finalize the deal by today.”
(今日中に契約を締結できるならば、この上なくありがたいです。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The concept of divine authority has been a central theme in theological studies.”
(神聖なる権威の概念は、神学研究における中心的テーマの一つだ。) - “Ancient civilizations often attributed natural phenomena to divine forces.”
(古代文明はしばしば自然現象を神の力に帰した。) - “Medieval art frequently depicted divine intervention in human affairs.”
(中世の芸術は、人間の営みに対する神の介入をしばしば描いている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “holy” (聖なる):宗教的・儀式的な神聖性を強調
- “sacred” (神聖な):宗教的に触れてはならないほど尊いニュアンス
- “heavenly” (天国のような):天国や天体に関するイメージで「非常に美しい」という意味にも使われる
- “sublime” (崇高な):偉大さや荘厳さを強調
反意語
- “profane” (不敬な・冒涜的な)
- “earthly” (この世の、世俗的な) - 「神聖なもの」から離れたニュアンス
これらの類義語や反意語は、目指す文脈やニュアンスで使い分けが必要です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /dɪˈvaɪn/
- アクセント(強勢)は第2音節「-vine」に置かれます (di-VINE)。
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の差はごくわずかで、どちらも [dɪˈvaɪn] に近い音です。
- よくある発音ミスとして、「/dɪˈvɪn/」と短い「ɪ」を使ってしまうことがありますが、正しくは「/aɪ/」音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルでは “devine” と書き間違えることがあるので注意してください。
- “divine” は形容詞以外に動詞としても使われるが、意味が全く異なる(「占う・見抜く」)ので文脈に注意。
- TOEICや英検などの試験での頻出度はそれほど高くはありませんが、読解問題で文章全体のトーンを理解する際に出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “divine” = “di” + “vine” と区切って、 “di” は “deity(神)” と覚え、「神様が作ったワイン(vine)」は「素晴らしいに違いない!」とイメージすると記憶に残りやすいかもしれません。
- 「神聖」「神の力」など、想像するときにキラキラとした光のイメージを思い浮かべると、単語の持つ神秘的・美的なニュアンスを忘れにくくなります。
以上が、形容詞“divine”の詳細解説です。文学的・教養的なニュアンスから、カジュアルな「めちゃくちゃ美味しい!」という感想表現まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。
神の
神のような
神が与える,神から授かった
神にささげる;神聖な
《話》すばらしい,すてきな