元となった辞書の項目
categorize
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「categorize」を、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
● 意味(英語 & 日本語)
- 英語: “to categorize” = “to place things or ideas into groups based on shared characteristics.”
- 日本語: 「分類する・カテゴリーに分ける」という意味です。物事や情報を性質や特徴に基づいてグループ化するときに使います。
「categorize」は「物や情報を〇〇ごとに分類する」「グループ化する」のようなニュアンスで、日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈に至るまで幅広く使われます。
● 品詞
- 動詞 (verb)
● 活用形
- 原形: categorize
- 三人称単数現在: categorizes
- 現在分詞・動名詞: categorizing
- 過去形: categorized
- 過去分詞: categorized
● 他の品詞形
- 名詞: category (カテゴリー、分類項目) / categorization (分類、カテゴリー化)
- 形容詞: categorical (断定的な、分類上の)
● CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 一般的な文章や会話の中で、専門的・アカデミックな話題を扱う際によく出てくる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
● 語構成
- 語幹: “category” (カテゴリー)
- 接尾語: “-ize” (〜化する、〜化させる)
英語では「名詞 + -ize」で「〜を〜化する」という動詞を作ることが多いです。たとえば「final」(最終) + -ize → finalize (最終的に仕上げる) のような形と同じパターンです。
● 派生語・類縁語
- category (名詞): 分類、カテゴリー
- categorization (名詞): 分類する行為、自体
- categorical (形容詞): 絶対的な、断定的な/分類上の
● よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- categorize information → 情報を分類する
- categorize data → データを分類する
- be categorized as ~ → 〜として分類される
- categorize according to ~ → 〜に従って分類する
- categorize by type → 種類ごとに分類する
- systematically categorize → 系統的に分類する
- help (someone) categorize → (人)が分類するのを手助けする
- fail to categorize → 分類に失敗する
- categorize items/products → 品物・製品を分類する
- categorize people → 人々を分類する
3. 語源とニュアンス
● 語源
- 「category」は古代ギリシャ語の “kategoria” に由来し、“断言” という意味を持ちます。そこから「ある基準で区分する」「集合に分ける」という分類の意味が派生しました。
- 「categorize」は「category + -ize」で、「カテゴリー(分類)に入れる・分類する」という意味になります。
● ニュアンス・使用時の注意点
- 場面: 日常的な文脈からビジネス、研究報告などのアカデミックな場面まで幅広く利用されます。
- トーン: どちらかというとカジュアルよりは、少しフォーマルや中立的な響きがあります。研究やレポートでよく使われますが、日常会話でも「I need to categorize my books.(本を分類しないと)」などと言えます。
- 注意: 物事を一括りにすることで、ステレオタイプな印象を与える場合もあります。文脈によっては、注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
● 一般的な構文
- S + categorize + O + (補語や条件).
- 例: “We should categorize the articles by topic.”
- 例: “We should categorize the articles by topic.”
- S + be categorized as + (名詞/形容詞).
- 例: “These documents are categorized as confidential.”
● 名詞・動詞の使い分け
- 動詞: “We need to categorize these reports.”(これらのレポートを分類しなければならない)
- 名詞: “They made a clear categorization of the samples.”(サンプルを明確に分類した)
● 可算・不可算 / 他動詞・自動詞など
- categorizeは基本的に他動詞で使われ、「何を」「どのように」分類するのか、目的語が続きます。
5. 実例と例文
以下は日常会話・ビジネス・学術的文脈でそれぞれ自然に使われる例文です。
● 日常会話 (3例)
- “I need to categorize my clothes by season to save closet space.”
(クローゼットのスペースを確保するために、服を季節ごとに分類しないと。) - “Let’s categorize the books so we can find them easily.”
(本を分類しておけば、見つけやすくなるよ。) - “She likes to categorize her cooking utensils by color.”
(彼女は料理道具を色ごとに分類するのが好きなんです。)
● ビジネス (3例)
- “We should categorize our clients by industry to streamline our marketing strategy.”
(マーケティング戦略を効率化するために、顧客を業界別に分類するべきです。) - “The finance team will categorize expenses for the quarterly report.”
(経理チームが四半期報告のために経費を分類します。) - “Please categorize these data sets according to region before analysis.”
(分析に先立って、これらのデータセットを地域別に分類してください。)
● 学術的文脈 (3例)
- “Researchers must categorize participants based on demographic factors.”
(研究者は、人口統計学的要因を元に被験者を分類しなければならない。) - “It is essential to categorize the variables for statistical accuracy.”
(統計の正確性を保つためには、変数をきちんと分類することが重要だ。) - “In this paper, we categorize literary works by their stylistic features.”
(本論文では、文学作品を作風的特徴によって分類します。)
6. 類義語・反意語と比較
● 類義語
- classify(分類する)
- 意味: 「物や情報を種類や特徴に従って分ける」という意味は非常に近く、しばしば “categorize” と置き換え可能。
- 例: “We classify the samples based on humidity.”(サンプルを湿度別に分類する)
- 意味: 「物や情報を種類や特徴に従って分ける」という意味は非常に近く、しばしば “categorize” と置き換え可能。
- sort(並べ替える、分類する)
- 意味: 「種類・規則に従って並べ替える」を強調する場合によく使う。量が大きい場合にも多用。
- 例: “I need to sort these files by date.”(これらのファイルを日付順に並べ替えなければならない)
- 意味: 「種類・規則に従って並べ替える」を強調する場合によく使う。量が大きい場合にも多用。
- group(グループ化する)
- 意味: 「似たものを一緒にまとめる」ニュアンス。よりカジュアルなイメージ。
- 例: “Let’s group the students by their language levels.”(学生を言語レベルごとにグループ化しましょう)
- 意味: 「似たものを一緒にまとめる」ニュアンス。よりカジュアルなイメージ。
● 反意語
- mix up(混同する) / jumble (ごちゃ混ぜにする)
- 意味: 分類したものを再びバラバラにする、秩序をなくすイメージ。
- 例: “Don’t mix up the files again!”(ファイルをまたごちゃごちゃにしないで!)
- 意味: 分類したものを再びバラバラにする、秩序をなくすイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈkæt.ə.ɡə.raɪz/
- アメリカ英語: [kátəgəraɪz]
- イギリス英語: kátɪgəraɪz
- アメリカ英語: [kátəgəraɪz]
● 強勢(アクセント)
- 最初の音節 “cat-” に強勢がおかれ、「キャタゴライズ」のように発音します。
- “-ize” の部分は軽めに「イズ」と発音するイメージです。
● よくある発音ミス
- “cate*go*rize” の “go” 部分を強く発音しすぎる。
- “cate*gory” (名詞) と “categorize*” (動詞) の区別がつかないまま発音する。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングの違い: アメリカ英語では「categorize」、イギリス英語では「categorise」とつづる場合もあります。
- 接尾辞の「-ize」と「-ise」を曖昧にしているとスペルミスにつながりがちです。
- “category” との混同: 名詞と動詞でスペリングが多少異なるので注意。
- 同音異義語との混同: 類似の単語はあまりありませんが、アクセントを間違えると伝わりにくくなります。
- 資格試験での出題: TOEIC、英検などで「classify / sort / categorize」のように類義語を区別させる問題が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「category(カテゴリー)」が先にあって、「-ize」を付けると「(カテゴリーに)入れる」という動詞になる、と考えると覚えやすいです。
- 「cat」(ネコ) とは全く関係ありませんが、頭文字が “cat” なので、ネコを分類するイメージで覚える、といった語呂合わせも面白いかもしれません。
- 「-ize」系の動詞をまとめて覚える(realize, organize, categorize, など)と、派生規則がわかって便利です。
以上が「categorize」の詳細解説です。「何かを分類する」というシンプルな意味でありながら、ビジネスや学術など幅広い場面で使える便利な単語です。スペリングに注意しつつ、類似表現(classify, sort など)との違いも踏まえて身につけましょう。
意味のイメージ
意味(1)
…'を'分類する,範疇に分ける