最終更新日:2025/08/30

《通例and, butと共に》それにもかかわらず,ではあるが

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

yet

接続詞

《通例and, butと共に》それにもかかわらず,ではあるが

このボタンはなに?

彼は若い、それなのに分別がある。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: yet

品詞: 主に接続詞 (conjunction)、副詞 (adverb)

英語の意味:


  • (conjunction) “but at the same time,” “however”

  • (adverb) “up to now,” “so far,” “still”

日本語の意味:


  • (接続詞) 「しかしながら、それでもなお」

  • (副詞) 「まだ、いまだに、これから先」

「yet」は「しかし」「それでも」というニュアンスで、前の内容を受けながら新しい、あるいは対照的な情報を付け加えたいときに使います。副詞としての「yet」は、主に「まだ」という意味で、何かがまだ起きていない、完了していないことを指し示すときに使われます。

活用形:


  • 接続詞には活用形はありません。

  • 副詞としても時制変化や活用はしません。

他の品詞になった場合の例:


  • 形容詞・名詞としての用法は一般的ではありません。主に接続詞と副詞で使われます。

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級(日常会話でもよく使われる表現の習得段階)

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「yet」は短く、はっきりした接頭語や接尾語、語幹に分解できる単語ではありません。古い英語やゲルマン系に由来するとされています。

具体的な意味


  1. 接続詞


    • 前文との対比や逆説を示す。「しかし、それでも」の意味。

      例: “I’m tired, yet I still want to finish this project.”


  2. 副詞


    • 「まだ」「いまだに」「今なお」の意味。

      例: “I haven’t finished my homework yet.”


派生語・類縁語


  • 「not yet」(まだ~ない):副詞的なフレーズ

  • 「as yet」(今のところまだ~ない): ややフォーマルな表現

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “Not yet” – まだ(何かが完了していない)

  2. “Have yet to do” – まだ~していない

  3. “Yet again” – またしても

  4. “And yet” – にもかかわらず、それでもなお

  5. “Still yet” – それでもまだ(やや強調形)

  6. “Yet another” – さらにもう一つの

  7. “Yet to come” – まだこれから(先に起こる)

  8. “As yet unknown” – まだ知られていない

  9. “Yet somehow” – それでもなおかつ

  10. “And yet it moves” – (有名な引用)「それでも地球は回る」などの逆説的な用法


3. 語源とニュアンス

語源

「yet」は古英語の“gē t” (古期英語やゲルマン系の“gīet”など) が由来とされています。もともとは「さらに」「まだ」といった意味を持っており、時代を経て「しかしながら」「それでも」と逆説の使い方が接続詞として定着しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 接続詞の“yet”

    「but」の代わりに用いることが多く、少し強調がある逆説表現になります。“but”よりも文語的・書き言葉での使用がやや多い傾向がありますが、口語でも自然に使えます。

  • 副詞の“yet”

    主に否定文や疑問文で登場し、「まだ起こっていない・完了していない」意味を持ちます。

フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: 論文やレポートなど、書き言葉で逆説を強調したいときに“yet”をよく使用。

  • カジュアル: 日常会話では関係詞節や逆説の接続などで気軽に使われます。副詞としては「まだ~していない」という表現で非常によく用いられます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  1. 接続詞として

    “(文), yet (文).”

    例: “He was tired, yet he kept working.”


  2. 副詞として

    “(否定文・疑問文で) + yet”

    例: “I haven’t finished my report yet.”

    (注意) 肯定文で使う場合は「まだ先」という意味を強調するニュアンスで、“The best is yet to come.”などが挙げられます。


イディオム


  • “have yet to (動詞の原形)” :「まだ~していない」という定型表現。

    例: “I have yet to see the new movie.”

文法上のポイント


  • 接続詞の“yet”は、前の文との間にコンマを置くことが多い。(例: “He is nice, yet he can be strict at times.”)

  • 副詞の“yet”は、否定文や疑問文で“already”と対照的に使われる。


    • “I haven’t done it yet.” (まだ終わっていない)

    • “Have you done it yet?” (もう終わった?)



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I haven’t eaten lunch yet. Do you want to grab something together?”


    • まだ昼ごはんを食べていないんだ。一緒に何か食べに行かない?


  2. “I’m tired, yet I still have to do my laundry.”


    • 疲れてるけど、それでも洗濯しなきゃいけないんだ。


  3. “Have you seen the latest episode yet?”


    • 新しいエピソード、もう見た?


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “We have yet to finalize the contract, but we should close the deal by next week.”


    • まだ契約を最終決定していませんが、来週までには契約成立する見込みです。


  2. “The deadline is approaching, yet the team seems to be on schedule.”


    • 締め切りは近づいていますが、それでもチームはスケジュール通りのようです。


  3. “We haven’t reached our sales target yet, so let’s focus on promotion.”


    • まだ売上目標に達していないので、プロモーションに力を入れましょう。


学術的な文脈 (3つ)


  1. “The hypothesis seems valid, yet more empirical data is required to confirm it.”


    • 仮説は有効に思われるが、それでも立証するにはさらなる実験データが必要である。


  2. “Researchers have yet to discover a complete solution to the climate crisis.”


    • 研究者たちは気候危機への完全な解決策をまだ見つけていない。


  3. “The theory is elegant, yet it lacks sufficient experimental backing.”


    • その理論は優れているが、それでも実験的裏付けが十分ではない。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(接続詞として)


  1. but (しかし)


    • 一般的な逆説。「yet」に比べるとニュアンスの強調がやや弱い。


  2. however (しかしながら)


    • 文頭に置くことが多い。よりフォーマルで改まった響きがある。


  3. still (それでも、やはり)


    • 副詞的用法が多いが、逆説を示すときには“still”も使える。


類義語(副詞として)


  1. still (まだ)


    • 「立ち止まっている」ニュアンスを含んで「依然として続いている」感じ。


  2. already


    • 「すでに」という意味で、肯定文に使われる場合が多い(反意的)。


反意語


  • 接続詞としての反意語は特に挙げにくいが、強いて言えば「therefore(それゆえに)」のような結果・順接を示す語は対照的。

  • 副詞“yet”の対義のイメージとしては、「already(すでに)」が逆の状態です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • American English (米音): [jɛt]

  • British English (英音): [jet]

アクセント(強勢)は一貫して “yet” の一音節のみで、第一音節にアクセントがあります。

(one-syllable wordなので、特にズレることはありません)

よくある発音の間違い


  • “y” の音を“ee”のように引っ張って [iːt] と発音してしまうミス。

  • 子音が弱く、[jət]のように曖昧に発音してしまうミス。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “yet”を“yett”などと書いてしまうミス。


  2. 語順の間違い


    • 副詞“yet”を頻度副詞の後ろに置くことが多いが、時制や否定形との組み合わせを誤る場合がある。


  3. “already”との混同


    • 肯定文と否定文・疑問文での使い分けに注意。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検で「逆説の接続詞を選ぶ問題」、「現在完了の否定文との組み合わせ」などでよく狙われるポイント。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • Yet = まだそれでも」という二重の意味を意識する。

    接続詞「but」と並べて、「butよりも少し文語的・強調された逆説」と覚えると使いやすいです。

  • 「まだ」の意味の副詞として「否定文とセットになりやすい」と意識すると、使いどころをつかみやすいです。

  • 「The best is yet to come.(最高の時はまだこれから)」というフレーズを思い浮かべると、ポジティブなイメージと共に記憶できます。


以上が、接続詞および副詞として使われる「yet」の詳細な解説です。

使い分けのコツを押さえて、日常からビジネス、学術まで幅広く活用してみてください。

意味のイメージ
yet
意味(1)

それにもかかわらず,ではあるが,がしかし

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★