最終更新日:2025/12/08

〈他〉を悩ます, を心配させる / 《物事を頼むとき》 を煩わす

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元となった辞書の項目

trouble

動詞

〈他〉を悩ます, を心配させる / 《物事を頼むとき》 を煩わす

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彼の振る舞いは私たちを悩ませる。

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解説

以下では、英単語「trouble」を動詞として、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: trouble

品詞: 動詞 (ただし、名詞としても使われる)

意味(英語): to cause worry, inconvenience, or distress; to bother, disturb, or worry someone

意味(日本語): (人を)悩ませる、困らせる、迷惑をかける、といった意味です。「相手に心配をかける」ときや「相手の手間を取らせる」ときに使います。

活用形


  • 原形: trouble

  • 三人称単数現在形: troubles

  • 現在分詞/動名詞: troubling

  • 過去形: troubled

  • 過去分詞: troubled

他の品詞(例)


  • 名詞形: trouble (「トラブル、問題、困難」の意味)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 日常会話に加え、やや複雑な内容やビジネスなどでも用いられる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 語幹 (root): troub- (古フランス語troublerから)

  • 接尾語 (suffix): -le(動詞化の一形態として捉えられることもありますが、語源的には動詞としての形が既に完成していたものです。)

他の単語との関連


  • 名詞 trouble: 問題・困難

  • 形容詞 troublesome: やっかいな、面倒な

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. trouble someone with something(人に何かで迷惑をかける)

  2. trouble to do something(~するのに手間をかける)

  3. sorry to trouble you(ご面倒をおかけしてすみません)

  4. don’t trouble yourself(わざわざしなくていいですよ)

  5. trouble brewing(厄介なことが起こりそう)

  6. go to the trouble (of doing something)(わざわざ~する)

  7. be troubled by/with something(~に悩まされる)

  8. trouble one’s mind(心配させる、気を揉ませる)

  9. get into trouble(トラブルに巻き込まれる)※名詞用法

  10. “Trouble me no more.”(もう私を悩ませないでください、※古風・文学的表現)


3. 語源とニュアンス

「trouble」は、古フランス語troubler(混乱させる、乱す)からきています。もともとは「かき乱す」「落ち着きや秩序を乱す」というイメージを持っていました。

現代では、「相手に煩わしさや心配をかける」「相手に手間を取らせる」ニュアンスが強いです。カジュアルな場面からビジネスシーンまで、幅広く使われます。


  • カジュアル: 「Sorry to trouble you.」など、相手に面倒をかけるときにしばしば使います。

  • フォーマル: ビジネスで丁寧に謝罪するとき「I apologize for troubling you.」などのように使います。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として用いられ、多くの場合「trouble + 目的語」という形をとります。

    例: “I don’t want to trouble you with my problems.”


  • イディオム・構文例


    • “It’s no trouble at all.”(たいしたことではありません / 全然面倒ではありません)

    • “Could I trouble you for a favor?”(お願いをしてもいいですか?)


  • 名詞としての trouble は可算・不可算の両用がありうるが、抽象的な「困難・問題」は不可算扱いが多いです。(a trouble と言わず “some trouble” “litigation troubles” “health troubles” と複数形で可算扱いされる場合もあります)



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I don’t want to trouble you, but could you watch my bag for a minute?”

    (面倒をかけたくないんだけど、ちょっと私のカバンを見ていてくれない?)


  2. “Sorry to trouble you at this hour.”

    (こんな時間にごめんね、迷惑かけて。)


  3. “Don’t trouble yourself; I’ll do the dishes.”

    (わざわざしなくていいよ。私が皿洗いをするから。)


ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “I apologize for troubling you with these last-minute changes.”

    (土壇場の変更でご迷惑をおかけして申し訳ありません。)


  2. “Could I trouble you to send me the updated file?”

    (更新されたファイルを送っていただけますでしょうか?)


  3. “Thank you for going to the trouble of arranging the meeting.”

    (ミーティングの手配をしてくださって、わざわざありがとうございました。)


学術的・フォーマルな文脈


  1. “The study’s findings troubled many scholars, challenging previously accepted theories.”

    (その研究結果は、多くの学者を困惑させ、従来の理論に疑問を投げかけました。)


  2. “Such ethical concerns have troubled researchers for decades.”

    (そのような倫理的懸念は、何十年もの間研究者たちを悩ませてきました。)


  3. “We regret any inconvenience this may have troubled you with.”

    (これによって生じたご不便がございましたら、深くお詫び申し上げます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. bother(煩わせる)


    • よりカジュアルで、「ちょっとした苛立ちや迷惑をかける」ニュアンスが強い。


  2. disturb(邪魔をする、妨害する)


    • 相手の行為や思考を中断させるイメージ。


  3. inconvenience(不便をかける)


    • もう少しフォーマルで、主に「手間をかけさせる」というニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. help(助ける)


    • 「助けて問題を減らす」という、trouble(面倒をかける)とは反対の意味。


  2. soothe(和らげる、落ち着かせる)


    • 「悩ませる」の対極に位置し、気持ちを落ち着かせるニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈtrʌb.əl/

  • アメリカ英語: 「トラブル」のように「trʌb-」の最初の音をはっきり出します。

  • イギリス英語: アメリカ英語との大きな違いはないですが、「trʌ」部分が若干丸みを帯びて聞こえることがあります。

  • アクセント: 第1音節 “trub-” に強勢が置かれます。

  • よくある誤り: /ˈtraʊ-/ のように “trau” と発音しないように注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「trubbel」「troble」といった綴りの間違いに注意。trouble は “o” と “u” の順番が大事です。

  • 動詞と名詞の混同: 「I'm in trouble.」は名詞用法、「Don't trouble her.」は動詞用法。違いを意識しましょう。

  • 「bother」との混同: 「bother」はより個人的な不快感や迷惑感を指すことが多いです。「trouble」は「悩み」による「負担」をかけるイメージが強い場面で使われることが多いです。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、形容詞形“troublesome”や“without trouble”などの表現問題で出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「try to solve trouble」イメージ

    “trouble”は悩みや問題を相手にかける → 自分はそれを解決しようとするイメージで覚えると良いです。

  • 発音のポイント

    「th-rub-る」と練習すると /trʌb/ に近い音が出しやすいでしょう。

  • スペル

    “double trouble” と覚えるとき、最初の “tro” と “ble” の位置を混同しないで印象に残しやすくなります。


以上が、動詞「trouble」の詳細な解説です。相手に負担や心配をかけるニュアンスをイメージしながら使い分けると、理解が深まるでしょう。

意味(1)

〈事が〉〈人・自分〉‘を'悩ます,心配させる,苦しめる

意味(2)

《物事を頼むとき丁寧に》〈人〉‘を’煩わす,邪魔する

意味(3)

〈水・空気など〉‘を'かき乱す

意味(4)

《おもに疑問文・否定文で》心配する,気を遣う;骨を折る

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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