最終更新日:2025/08/24
(人を)『ゴツンとたたく』,『ドンと打つ』 / 〈こぶし・頭など〉をゴツンとぶつける / 《…を》ゴツン(ドン)とたたく《on, at, against ...》 / 〈心臓などが〉どきどきする
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元となった辞書の項目
thump
動詞
(人を)『ゴツンとたたく』,『ドンと打つ』 / 〈こぶし・頭など〉をゴツンとぶつける / 《…を》ゴツン(ドン)とたたく《on, at, against ...》 / 〈心臓などが〉どきどきする
解説
1. 基本情報と概要
単語: thump
品詞: 動詞 (一部、名詞としても使われる)
- 英語の意味: To hit someone or something heavily, causing a dull sound, or to move in a way that creates a dull heavy noise.
- 日本語の意味: 「ドスンと打つ、強くたたく、ズシンと音を立てて動く」という感じの動きを表す動詞です。大きくて低い衝撃音を伴う動作に使われ、例えば「ポンと殴る」「ドシンと落とす」などのニュアンスがあります。
- こういう場面で使われる: 重たい物をテーブルの上に落とすときや、大きな音を立てて殴るようなときなど。
- ニュアンス: 鈍い衝撃音をイメージさせる動きや、その音を伴う行為にフォーカスした単語です。
- こういう場面で使われる: 重たい物をテーブルの上に落とすときや、大きな音を立てて殴るようなときなど。
活用形
- 原形: thump
- 三人称単数現在形: thumps
- 現在分詞/動名詞: thumping
- 過去形/過去分詞: thumped
他の品詞
- 名詞 (a thump): 「ドスンという音、ズシンという音」という意味の名詞でも使われます。
- 例: “I heard a loud thump.”(大きなドスンという音が聞こえた)
CEFRレベルの目安
- B1 (中級): 日常会話や一般的な文章で見かけることがあり、重たい音を伴う動作を表現したいときに使われます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- thump は、特定の接頭語や接尾語がつく単語ではありません。単純な語形で、もともとの語幹が “thump” です。
- 派生語としては、名詞形 “thump” のほかに、形容詞的表現 “thumping” (例: a thumping sound) などがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- thump on the door(ドアをドンドン叩く)
- give a thump(ドスンと殴る/叩く)
- thump someone’s chest(誰かの胸をドンドン叩く)
- heart thumps(心臓がドキドキする)
- thump down(ドスンと下ろす/落とす)
- thump loudly(大きな音でドンドンと音を立てる)
- thump along(ズシンズシンと動く/進む)
- feel a thump(ドンと衝撃を感じる)
- thump the table(テーブルをドンと叩く)
- take a thump(殴られる/衝撃を受ける〔受動的に〕)
3. 語源とニュアンス
語源
- thump は、中英語で使われていた「thumpe」などの類似形から派生してきたと言われ、擬音語的な要素が強い単語です。鈍い衝撃音を表す「擬音的」な起源を持ちます。
ニュアンス・使用上の注意
- 微妙なニュアンス: 打撃そのものよりも「ドスン」という音や重みを強調する表現です。
- 口語 or 文章: 会話でもよく使われるが、小説などで臨場感を出すときにも使われます。カジュアル/セミフォーマルな文脈で自然に登場する単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞/他動詞両方で使用される
- 他動詞: “He thumped the punching bag.”(パンチングバッグをドスンと叩いた)
- 自動詞: “His heart was thumping with excitement.”(彼の心臓は興奮でドキドキしていた)
- 他動詞: “He thumped the punching bag.”(パンチングバッグをドスンと叩いた)
- よく使われる構文
- “thump + [目的語]”
- “thump against/on + [何か]”
- 状態を表すときには進行形 “thumping” を使うことが多いです。
- “thump + [目的語]”
イディオム・表現
- “thump around” = ズシンズシンと大きな足音を立てて動き回る
- “thump away at something” = 何かをドンドンと強く叩き続ける
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I heard someone thumping on the door this morning.”
- 「今朝、誰かがドアをドンドン叩く音が聞こえたよ。」
- “Stop thumping the table; it’s really loud!”
- 「テーブルをドンドン叩くのはやめて、すごくうるさいよ!」
- “My heart is thumping so hard after that scary movie.”
- 「あのホラー映画のあと、心臓がドキドキしてる。」
ビジネス (3例)
- “He thumped the stack of papers on my desk.”
- 「彼はドサッと書類の束を私の机に置いた。」
- “The manager thumped the table to get everyone’s attention.”
- 「マネージャーはみんなを注目させるためにテーブルをドンと叩いた。」
- “Avoid thumping equipment when handling it, as it might cause damage.”
- 「機器を取り扱う際にドンと扱わないでください、故障の原因になります。」
学術的な文脈 (3例)
- “The seismic sensor registered a thumping vibration passing through the ground.”
- 「地震計は地面を通過するドスンという振動を検知した。」
- “In experiments, researchers observed how the subject’s heartbeat thumped louder under stress.”
- 「実験では、被験者の心拍数がストレス下でどのようにドキドキと大きな音になるかを観察した。」
- “Repeated thumping on the apparatus led to inconsistent data results.”
- 「装置を繰り返しドンドン叩いたことで、測定データにばらつきが生じた。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- pound(ドンドンと叩く)
- 使い方: “pound the table with your fist” = 拳でテーブルをガンガン叩く
- ニュアンス: 連続的に強く打つイメージ
- 使い方: “pound the table with your fist” = 拳でテーブルをガンガン叩く
- bang(バンと勢いよく叩く)
- 使い方: “bang on the door” = ドアをバンバン叩く
- ニュアンス: より鋭い「バン」という音を想起させる
- 使い方: “bang on the door” = ドアをバンバン叩く
- knock(コンコンと叩く)
- 使い方: “knock on the door” = ドアをコンコン叩く
- ニュアンス: 「コンコン」という軽い音を想起させる
- 使い方: “knock on the door” = ドアをコンコン叩く
反意語
- caress(優しくなでる)
- 使い方: “He caressed the baby’s back gently.”(赤ちゃんの背中を優しくなでた)
- 「強く叩く」とは真逆のソフトなイメージ
- 使い方: “He caressed the baby’s back gently.”(赤ちゃんの背中を優しくなでた)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /θʌmp/
- アクセント: thump の「th」の子音に注意し、語頭をはっきりと「ス(th)」と発音します。母音は「ʌ」で、口をあまり開かず「ア」と「オ」の中間のような音を出します。子音の「p」は少し破裂音を意識するとよいです。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな差はありませんが、アメリカ英語では r の巻き舌のようにもう少しはっきり母音を出すことが多いかもしれません。
- よくある間違い: /θ/ を /s/ などと発音して “sump” や “tump” のようにならないように注意。舌先を歯の間に出すイメージで “th” を音にします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “thump” を “thumP” ではなく “thumB” と書いてしまうミスなどに注意。末尾は “p” です。
- 同音異義語との混同: 類似の単語があまりないため、混同は少ないですが、「thump」「thumb(親指)」をスペリングで間違えやすいので注意しましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などで直接問われる頻度は高くありませんが、「音や打撃」に関する描写のリーディング問題で出会う可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音イメージ: “TH” の音を強調して「ドスン、ドン」という衝撃音を思い浮かべると覚えやすいです。
- 紛らわしい
thumb
との違い: 「指(b 有)」か「打つ音(p)」かで違いがはっきりしているので、p = “叩く音” とイメージすると記憶しやすいです。 - 勉強テクニック: ドアを軽く叩くときは “knock,” 強く叩くときは “thump” や “bang” とイメージを結びつけると用途がクリアになります。
以上が “thump” の詳細解説です。「ドスン」という低く重たい音を表す動作や、鼓動音などを表現するときに使われやすい、覚えておくと便利な動詞です。
意味のイメージ
意味(1)
(人を)をゴツンとたたく,ドンと打つ
意味(2)
<こぶし・頭など>‘を'ゴツンとぶつける
意味(3)
(…を)ゴツン(ドン)とたたく《+on(at,against)+名》
意味(4)
<心臓などが>どきどきする