最終更新日:2025/09/13

奇妙に, 変に / 《通例文頭に用いて》奇妙なことに

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元となった辞書の項目

strangely

IPA(発音記号)
副詞

奇妙に, 変に / 《通例文頭に用いて》奇妙なことに

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彼はパーティーで奇妙に振る舞った。

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解説

以下では、副詞 “strangely” をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: strangely

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): in a way that is unusual, unexpected, or difficult to understand

意味(日本語): 奇妙に、不思議なほど、普通ではない様子で

「何かが普通とは違う、不思議な状況や感覚を表すときに使われる副詞です。ちょっとびっくりすることが起きたり、いつもと違う変わった仕方で物事が行われたりするときに、 “strangely” を用いることで『妙に』『不思議に』『変な感じで』というニュアンスを伝えられます。」


  • 基本の活用形:


    • 原形: strangely

    • 比較級・最上級: 通常は作りません (副詞ですので “more strangely” / “most strangely” の形は使える場合もありますが、頻度は高くありません)


  • 形容詞形など、他の品詞:


    • 形容詞: strange (例: “strange feeling”)

    • 名詞形はありませんが、名詞 “strangeness”(奇妙さ)があります。


  • CEFR レベルの目安: B1 (中級)

    「学習者にとっては、ちょっとした驚きを表現するときに便利な単語です。日常会話から書き言葉まで幅広く使えます。」



2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: strange

    「『奇妙な』という意味の形容詞」

  • 接尾語: -ly

    「副詞化のための接尾語。形容詞 “strange” に “-ly” がついて『奇妙に』という副詞を作っています。」

派生語・類縁語


  • strange (形容詞: 奇妙な)

  • strangeness (名詞: 奇妙さ、不思議さ)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. strangely enough → 不思議なことに

  2. strangely familiar → 奇妙なほど馴染みがある

  3. strangely silent → 不思議なほど静かな

  4. stare strangely at ... → ...を奇妙そうに見つめる

  5. strangely comfortable → 妙に心地よい

  6. strangely compelling → 妙に惹きつけられる

  7. strangely absent → 不思議なほど姿を見せない

  8. treat someone strangely → 誰かを奇妙に扱う

  9. strangely appealing → どこか魅力的な

  10. strangely excited → 妙に興奮している


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「“strange” は、古フランス語の estrange(外部の、見知らぬ)やラテン語の extraneus(よそ者)に由来するとされています。そこから『よそよそしい』『普通とは違う』という意味が発展し、副詞 “strangely” は『奇妙に』『不思議なくらいに』というニュアンスを持つようになりました。」


  • 使用時の注意点・ニュアンス:

    「“strangely” は、何かがありきたりではなく、注目に値するほど変わっているときに使います。ポジティブな印象でもネガティブな印象でも使えますが、どちらかというと『奇妙に』『不気味に』というやや暗示的な感じを含む場合もあります。口語でも文章でも比較的幅広く使われる語です。」


  • フォーマルかカジュアルか:

    「“strangely” はややフォーマルにもカジュアルにも使えますが、カジュアルな会話では ‘weirdly’ や ‘oddly’ もよく使われます。」



4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞の位置:


    1. 動詞を修飾する → “He looked at me strangely.”

    2. 文全体を修飾する → “Strangely, nobody noticed the error.”

    3. 形容詞や他の副詞を修飾する → “That is a strangely beautiful flower.”


  • 他動詞・自動詞の使い分け:

    「動詞そのものの他動詞・自動詞の区別は副詞に関してはありませんが、動詞とセットでどう使うか(look strangely, behave strangely, act strangely など)を意識することが大切です。」


  • イディオム:


    • “strangely enough” → 「不思議なことに」

      (文全体を導入するフレーズとしてよく使われます)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “He suddenly started talking strangely, so I asked if he was okay.”

    「彼が急に変な話し方をし始めたので、大丈夫か聞いたんだ。」

  2. “My cat behaves strangely whenever it sees a mirror.”

    「うちの猫は鏡を見るといつも変な行動を取るんだよ。」

  3. “It’s strangely cold today for early spring.”

    「初春にしては妙に寒いね。」

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Strangely, the data shows a sudden spike in sales last month.”

    「不思議なことに、先月は売上が急に伸びているというデータが出ています。」

  2. “Everyone behaved strangely during the meeting, which made me suspect some internal issue.”

    「会議中、皆が妙な態度を取っていたので、社内の問題があるのではと疑いました。」

  3. “Strangely enough, our competitor raised their prices right after we did.”

    「奇妙なことに、我々が値上げした直後に競合他社も値上げをしてきました。」

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The phenomenon was strangely inconsistent with the standard model.”

    「その現象は、標準的なモデルとは不思議なほど一致しなかった。」

  2. “Strangely, the experiment yielded the same results under different conditions.”

    「不思議なことに、異なる条件下でも実験は同じ結果をもたらした。」

  3. “Several participants reported feeling strangely calm during the test.”

    「何人かの参加者は、テストの最中に妙なほど落ち着いていたと報告した。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. oddly (奇妙に)


    • “He was oddly silent throughout the conversation.”(会話中、彼は妙に静かだった。)

    • “strangely” よりも少し口語的でカジュアル。


  2. weirdly (奇妙に、不気味に)


    • “I felt weirdly uncomfortable in that room.”(あの部屋にいるとなんだか不気味に落ち着かなかった。)

    • “strangely” よりインパクトやカジュアル度が高い。


  3. peculiarly (独特に、不思議に)


    • “She was peculiarly interested in ancient artifacts.”

    • ややフォーマル寄り。


  4. bizarrely (奇怪に)


    • “He dressed bizarrely for the party.”

    • “strangely” よりさらに奇抜で強めの表現。


反意語


  • normally (通常は)

  • commonly (一般的には)

  • typically (典型的に)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈstreɪndʒli/


  • 強勢(アクセント):

    “strange” の部分 (“streɪndʒ”) に強勢があり、「STRAYNJ-lee」のように発音します。


  • よくある発音ミス:


    • “strange” の “a” を曖昧にしすぎない

    • “-ly” の発音を弱めすぎず、「リー」に近い発音で明るく終わらせる



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:

    “strangly” と書いて “e” を落とすミスがよくあります。“strange + ly” なので “strangely” が正解。

  • 同音異義語との混同:

    特に同音異義語はありませんが、 “strange” と “stranger (見知らぬ人)” はスペルが似ているので混同しないように注意。

  • 試験対策:

    TOEIC や英検などのリスニング問題で、“strangely enough” などの副詞フレーズが聴き取れるかどうかが問われることがあります。また、読解でもトーンやニュアンスを把握するために重要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「“strange” は『変わった』、そこに “-ly” がついて『変わった様子で、奇妙に』を表す、とイメージすると覚えやすいです。」

  • 「スペリングは “strange” + “ly”。それぞれのパーツをしっかり思い浮かべると、スペルミスを防ぎやすいでしょう。」

  • 「“strangely enough” というフレーズをまるごと覚えておくと、『不思議なことに〜』と話を始めやすいので、スピーキングでも使える便利表現です。」


以上が、副詞 “strangely” の詳細な解説です。日常からビジネス、さらに学術的な文脈でも、自分の驚きや「普通とは違う」感覚を表現したいときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
strangely
意味(1)

奇妙に,変に《通例文頭に用いて》奇妙なことに

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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