〈他〉…の茎(軸)を取り去る、…に茎[軸]を取り付ける、〔~の流れをダムなどで〕せき[食い]止める / 〈自〉《...に》 由来する, 《...から》 生じる 《from ...》/<名>茎、ワイングラスの柄、
stem
〈他〉…の茎(軸)を取り去る、…に茎[軸]を取り付ける、〔~の流れをダムなどで〕せき[食い]止める
/ 〈自〉《...に》 由来する, 《...から》 生じる 《from ...》/<名>茎、ワイングラスの柄、
1. 基本情報と概要
単語: stem
品詞: 動詞 (他に名詞としても用いられます)
英語での意味
- (主に「~から生じる、~に由来する」という意味で) “to originate or come from something”
- (流れや流出を) “to stop or restrict”
日本語での意味
- (主に「~に由来する」) …が原因となる、…に起因する
- (流れなどを) せき止める、阻止する
「stem」は、「ある出来事や状況がどこから生じているのかを示す」というニュアンスで使われたり、「何かの流れや流出を止める」という意味で使われる単語です。日常会話でもビジネスシーンでも、原因・起因を示したり、対策で流れを食い止める場面でよく使われます。
主な活用形
- 原形: stem
- 三人称単数現在形: stems
- 過去形: stemmed
- 過去分詞形: stemmed
- 現在分詞形: stemming
他の品詞への変化例
- 名詞: a stem (植物の茎や柄などを指す)
難易度 (CEFR レベル目安)
- “stem (動詞)” はB2 (中上級) からC1 (上級) レベル。
- B2: ある程度複雑な英語を使いこなし、概念を理解できるレベル
- C1: ほぼ流暢に英語が使え、抽象的な話題でも説明できるレベル
- B2: ある程度複雑な英語を使いこなし、概念を理解できるレベル
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“stem” は短い単語で、はっきりした接頭語や接尾語がないため、語幹 (stem) そのものが単語になっています。
- 語幹: “stem”
派生語や類縁語
- stem (名詞): 「茎、幹」の意味
- stemmed (形容詞): 「茎のある」、または「~に由来した」という文脈で形容詞的に使われることもある
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- stem from … (…に由来する)
- stem the flow of … (…の流れを止める)
- stem the tide (潮流を食い止める)
- stem bleeding (出血を止める)
- stem the spread of (拡散を止める)
- stem from an idea (あるアイデアから生じる)
- stem a crisis (危機を食い止める)
- stem protest (抗議運動を食い止める)
- stem losses (損失を食い止める)
- stem from a misunderstanding (誤解から生じる)
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の stemn や stefn (木の幹や柄を意味) などにさかのぼるとされています。これが「根源」「中心」を表す概念への拡大から、「何かの流れを止める」というニュアンスを持つ動詞用法にも転用されました。また、「由来する」という意味は「根本・由来」を示すイメージからきています。
ニュアンス・注意点:
- 「stem from ~」は、「~に発生源がある」「~が原因で起こる」という、ややフォーマル寄りの表現です。
- 「stem the flow/tide/bleeding」などは、問題や被害を「食い止める・抑える」イメージが強く、ビジネス文章やニュース報道で見かけることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
二つの主な使い方
自動詞句 (phrasal verb的用法): “stem from + 名詞”
- 例: “The problem stems from a lack of resources.”
- 原因・由来を表す場合に使われる。
- 例: “The problem stems from a lack of resources.”
他動詞: “stem + 目的語”
- 例: “We must stem the flow of misinformation.”
- 何かの流れを止める、または阻止する意味。
- 例: “We must stem the flow of misinformation.”
フォーマル/カジュアル
- “stem from …” は少しフォーマル寄り。
- “stem (the flow/problem/…)” はニュース記事やビジネスシーンで使われやすいが、日常会話でも使われる。
5. 実例と例文
ここでは、場面別に自然な例文を示します。
日常会話
“My excitement stems from finally getting a new job.”
- (新しい仕事が決まったことでワクワクしているんだ。)
- (新しい仕事が決まったことでワクワクしているんだ。)
“We need a bandage to stem the bleeding.”
- (出血を止めるために包帯が必要だよ。)
- (出血を止めるために包帯が必要だよ。)
“Her confidence stems from years of practice.”
- (彼女の自信は、長年の練習から来ているんだよ。)
ビジネス
“This conflict stems from unclear communication between teams.”
- (この対立は、チーム間のコミュニケーション不足に起因しています。)
“We must take immediate action to stem the loss of market share.”
- (マーケットシェアの損失を食い止めるため、すぐに行動を起こさなければなりません。)
“The issues stem primarily from budget constraints.”
- (問題は主に予算面の制約から生じています。)
学術的・フォーマル
“Many social problems stem from economic disparity.”
- (多くの社会問題は経済格差に由来している。)
“We aim to stem the rising tide of antibiotic resistance.”
- (抗生物質耐性の増加に歯止めをかけることを目指しています。)
“The hypothesis stems from recent data on climate change.”
- (その仮説は最近の気候変動データに基づいている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- originate (始まる、起源を持つ)
- “stem from” と似た意味だが、よりフォーマルで広い文脈で使われる。
- “stem from” と似た意味だが、よりフォーマルで広い文脈で使われる。
- derive (~から由来する)
- 学術的・フォーマルに “~に起源を持つ” と言う場合に使う。
- 学術的・フォーマルに “~に起源を持つ” と言う場合に使う。
- halt (止める)
- “stem the flow” の意味に近いが、単純に「停止させる」というニュアンスに集中する。
- “stem the flow” の意味に近いが、単純に「停止させる」というニュアンスに集中する。
反意語(antonyms)
- cause (引き起こす)
- “stem from” が「~から生じる」のに対し、“cause” は「~を引き起こす」。
- “stem from” が「~から生じる」のに対し、“cause” は「~を引き起こす」。
- continue (続く) / perpetuate (持続させる)
- “stem” が「止める」意味の場合、反対は「継続させる」。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- 米国英語 (GA): /stɛm/
- 英国英語 (RP): /stɛm/
アクセント・発音の注意
- “stem” は1音節です。母音は「エ」の音に近く、日本語の「ステム」よりも「ステム」と短めに言うイメージ。
- 英米ともにほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語の方がやや母音が広めになる傾向があります。
- 強勢は音節が一つしかないため、特に気をつける必要はありません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “stem” を “stemm” や “stm” と書かないように注意。
- 似たスペリングの単語に “steam (蒸気)” があり、発音も似ているため混同しやすい。
- 「~から生じる」という意味を表す際に、前置詞 “from” をつけ忘れないようにする (例: “stem from~”)。
- TOEIC や英検などのリーディングで、「由来する」「食い止める」という文脈を読み取る問題として出題される場合があるため、意味の違いをしっかりと把握しておく。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “stem” は「ストッパー (stopper)」の “st” と共通の頭文字で、「止める」と関連づけると覚えやすい。
- 「stem from …」は「始まりがステム(茎=根源)にある」というイメージで、「根っこがどこにあるか」をイメージするといいでしょう。
- スペリングは “steam (スチーム)” と間違えやすいので、「a が入ると蒸気 (steam)、入らなければ茎・止める (stem)」と区別すると覚えやすいです。
以上が動詞 “stem” の詳細解説です。「~に起因する」という意味と「何かを食い止める」という意味をしっかり区別しながら覚えて使ってみてください。
…‘の'茎(軸)を取り去る,へたをとる
(…から)生じる,(…に)由来する《+from+名(do*ing*)》