star
以下では、英単語「star」の動詞としての使い方や意味を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: to star (in a movie, play, show, etc.)
- 日本語: (映画・舞台・ショーなどに)主演する、重要な役で出演する
「star」は名詞として「星」という意味が非常に有名ですが、「動詞」としては「主演する」「中心的人物として登場する」というニュアンスを持ちます。たとえば、「映画の主役を務める」「ドラマの注目キャストとなる」といった状況で使われる表現です。光を放つ“星”のように、物語や舞台の中心で輝くイメージを持っています。
品詞
- 動詞(to star)
活用形
- 原形: star
- 三人称単数現在: stars
- 現在分詞 / 動名詞: starring
- 過去形: starred
- 過去分詞: starred
他の品詞としての例
- 名詞 (a star): 「星」や「スター(有名人)」の意味
- 形容詞 (star ~): 「スターの」「主要な」などの形容詞的用法(例: star player =主要選手)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話や映画・ドラマのトピックで出る可能性があるため、理解しておきたいレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「star」は短い単語で、はっきりとした接頭語・接尾語・語幹があるわけではありません。ただし、名詞の「star」から派生した動詞と考えられます。
関連する派生語や類縁語
- 名詞: star (星、有名人)
- 派生表現: starred (形容詞的に「星印のついた~」という意味で使うこともある)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ 10選
- star in a movie → 映画に主演する
- star in a play → 演劇に主演する
- star in a TV series → テレビドラマに主演する
- star as the lead role → 主役として出演する
- star alongside someone → (共演者)とともに主演する
- star opposite someone → (相手役)と向かい合って主演する
- guest-star on a show → 番組にゲスト出演する
- star attraction → 目玉(イベントやショーなどの)
- star performer → 主要な(優秀な)出演者・演奏者
- star billing → 主要な役割としての扱い / 最高ランクでの呼び名
3. 語源とニュアンス
語源
- 「star」という語は古英語「steorra」からきており、元々は「星」を意味します。その後、舞台や映画の中心にいる人物を「星」にたとえて「スター」と呼ぶようになりました。それが動詞化して、「その作品でスターとなる」→「主演する」の意味へ発展していったと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「star」は、本人が輝いているというポジティブなイメージを伴います。ただし、実際の会話や文章では「implicitに目立っている」という含みがあるため、クリエイティブな業界や芸能関連でよく使われます。
口語/文章、カジュアル/フォーマル
- 映画やドラマなどの話題では日常会話でも頻繁に登場するためラフな表現としても使います。プレスリリースや公式記事でも「star in the film」のように用いられるため、フォーマルな文脈でも抵抗なく使用可能です。
4. 文法的な特徴と構文
構文
- “(主語) + star(s) + in + (作品)”
例: She stars in the latest action movie. - “(作品) + star(s) + (俳優名)”
例: The film stars Tom Hanks. - “(主語) + be starring in + (作品)”(進行形で今主演している最中)
例: He is starring in a new TV series.
他動詞/自動詞
- 「star」は「~に出演する」という文脈で自動詞的に使われる一方、(作品)が主語の場合は「主演俳優を据えている」という意味合いで他動詞的にも使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I heard you’re going to star in the school play. That’s amazing!”
(学校の劇で主演するんだって? すごいね!)“Did you see the movie that stars my favorite actor? It was fantastic!”
(私の大好きな俳優が主演している映画を観た? すごくよかったよ!)“She’s starring in a local theater production next month.”
(彼女は来月、地元の劇場の公演に主演するんだ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Our commercial will star the company’s CEO, which might draw public attention.”
(うちのCMにはCEOが出演する予定で、それが人々の注目を集めるかもしれません。)“The new project stars several influential figures from the tech industry.”
(その新しいプロジェクトにはテック業界の重要人物たちが多数出演しています。)“They decided to star an up-and-coming entrepreneur in the promotional video.”
(プロモーションビデオには新進気鋭の起業家を起用することに決めたそうです。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
“In this documentary, several experts star to discuss climate change impacts.”
(このドキュメンタリーでは気候変動の影響について議論するために複数の専門家が出演している。)“The symposium stars keynote speakers from esteemed universities worldwide.”
(そのシンポジウムでは世界中の名門大学から基調講演者が出演している。)“Her newly published research paper is set to star in the upcoming science conference.”
(彼女の新しく発表された研究論文は、今度の科学会議で中心的に取り上げられることになっている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
feature(主演させる / 起用する)
- 日本語: (出演者や作品を)取り上げる
- 違い: 「feature」は「フィーチャーする」として「~を特集する、含む」ニュアンスで幅広く使われる。
- 例: “This magazine features numerous famous artists.”
- 日本語: (出演者や作品を)取り上げる
headline(トップを飾る / 主役を務める)
- 日本語: ヘッドラインを飾る、ショーやフェスで主役を務める
- 違い: 特にライブやフェスなどで「トップ・バンドが登場する」という意味が強い。
- 例: “A popular band will headline the music festival.”
- 日本語: ヘッドラインを飾る、ショーやフェスで主役を務める
lead(主役を演じる)
- 日本語: 主導する、主役を務める
- 違い: 「lead」は主役としてひっぱるイメージが強い。
- 例: “She leads the cast in this year’s Broadway musical.”
- 日本語: 主導する、主役を務める
反意語
- 明確な直接の反意語はないが、「to star」の対極は「to play a minor role(端役を演じる)」などがイメージ的に挙げられる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /stɑːr/ (米国英語), /stɑː/ (英国英語; “r”は母音が後ろにつかない場合にはほぼ発音されない)
- アクセント: 単音節の単語なので強勢位置は単語全体にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 米: /stɑːr/ → 「スター」と“ア”がやや口を開いた音
- 英: /stɑː/ → 末尾の“r”がはっきりしない発音になることが多い
- 米: /stɑːr/ → 「スター」と“ア”がやや口を開いた音
よくある発音ミス
- /stʌr/のように「ア」というより「ʌ」に近い音を入れてしまうこと。
- そもそも /s/ が弱く “tar” に聞こえてしまうと意味が変わるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “starre”や“starr”など誤って余分な文字を入れやすいので注意。
- 同音異義語との混同: とくにはありませんが、「スター(星)」の名詞との区別がなんとなく曖昧になる場合があるため、文脈で判断を。
- 試験対策: TOEICや英検などで「主役を演じる」という表現としてよく出てくるわけではないが、読解などで映画やショーの話題が出る場合に覚えておくと便利。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「star」は名前の通り「輝く星」が語源。そこから「目立つ・中心的役割を果たす(=主演する)」という意味を連想すると覚えやすいです。
- スペルも短く“s” + “tar” = “star”とユニークなので、すぐにイメージすると覚えやすいでしょう。
- 実際に好きな俳優がどんな映画に“star”しているかをリストアップしてみると、使い方や表現が自然と身に付きます。
以上が、動詞「star」の詳細解説です。「誰が主演しているのか」など、映像作品・演劇・行事などの中心人物を話すときに使える便利な単語なので、ぜひ使い方を覚えてみてください。
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主役を務める,主演する