最終更新日:2025/09/13

〈人〉‘を'『しかる』,‘に'小言を言う / しかる;(…に向かって)ののしる《+『at』+『名』(do『ing』)》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

scold

IPA(発音記号)
動詞

〈人〉‘を'『しかる』,‘に'小言を言う / しかる;(…に向かって)ののしる《+『at』+『名』(do『ing』)》

このボタンはなに?

私はお気に入りのおもちゃを壊した妹をしかりました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

英単語: scold

品詞: 動詞 (Verb)

意味(英語): to speak angrily or severely to someone who has done something wrong

意味(日本語): 「叱る」「きつく注意する」という意味です。相手が何か悪いことをしたり、ルールを破ったりした際に、厳しく注意するニュアンスがあります。

「scold」は、誰かを厳しく咎(とが)める場面でよく使われる動詞です。お母さんが子供を叱るような場面から、職場や公共の場での厳しい注意まで、さまざまなシチュエーションで使えます。

活用形


  • 原形: scold

  • 3人称単数現在形: scolds

  • 過去形: scolded

  • 過去分詞形: scolded

  • 現在分詞形(動名詞含む): scolding

他の品詞への変化例


  • 名詞 (archaic, かなり古風な用法): a scold(頻繁に叱る人、口やかましい人)

    ただし現代ではほぼ使われず、文学作品などでまれに登場する程度です。

CEFRレベル: B2(中上級)


  • 「scold」は日常会話での頻出度はやや低い単語ですが、文学作品やニュース記事で見かけることがあり、ニュアンスの理解が求められます。


2. 語構成と詳細な意味

「scold」は接頭語や接尾語が特に付いていない、比較的シンプルな語です。

関連・派生語


  • scolding (形容詞/動名詞): 叱っている、しかりつける行為

  • scoldingly (副詞): 叱るように、叱る口調で(用例は少なめ)

よく使われるコロケーション(10例)


  1. scold someone for something

    (誰かを何かの理由で叱る)

  2. scold a child

    (子供を叱る)

  3. scold severely

    (厳しく叱る)

  4. scold mildly

    (軽く叱る)

  5. constantly scold

    (絶えず叱る)

  6. scold in public

    (人前で叱る)

  7. scold loudly

    (大声で叱る)

  8. scold someone sternly

    (誰かを厳格に叱る)

  9. scold for being late

    (遅刻したことで叱る)

  10. get scolded by parents

    (両親に叱られる)


3. 語源とニュアンス

「scold」は古い英語や北欧系言語由来とされ、もともとは「口やかましい人」「不作法な人」というニュアンスを含む言葉でした。歴史的には、女性に対して使われる悪い意味合い(口やかましい女性)をもつ名詞としても登場します。

現代では主に「叱る」という動詞として用いられますが、怒りや苛立ちを伴う強いトーンがあるため、使用時には相手との関係性やシチュエーションに注意が必要です。やや硬い印象で、カジュアルな場面では “tell someone off” のほうが口語的です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb): “scold” は目的語が必要です。“scold someone” のように、人を直接叱るイメージです。

  • フォーマル度は中程度からやや高めで、日常会話でも使えますが、口語表現なら “tell off” や “yell at” がよく使われます。

一般的な構文例


  1. scold + 人 + for + 理由

    例: “He scolded me for coming home late.”

  2. scold + 人 + about + 事柄

    例: “She scolded her son about his messy room.”


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “Don’t scold me so harshly. I just made a small mistake.”

    (そんなに厳しく叱らないでよ。ちょっとしたミスをしただけだから。)

  2. “I got scolded by my mom for not cleaning my room.”

    (部屋を掃除しなかったせいで、お母さんに叱られたよ。)

  3. “Please talk to him calmly instead of scolding him immediately.”

    (すぐに叱るんじゃなくて、まずは落ち着いて話してあげて。)

(2) ビジネス


  1. “My boss scolded me in front of everyone for missing the deadline.”

    (締め切りを守れなかったことで、上司にみんなの前で叱られた。)

  2. “He scolded the team for repeatedly ignoring the safety protocols.”

    (安全手順を何度も無視したことで、彼はチームを厳しく叱った。)

  3. “Rather than scolding them, try to guide them towards a solution.”

    (叱るのではなく、解決策へ導くようにしてみてください。)

(3) 学術的な文脈


  1. “The article examines how teachers scold students and its impact on motivation.”

    (その論文は、教師が生徒を叱る方法とモチベーションへの影響を検証している。)

  2. “Frequent scolding can have long-term psychological effects on children.”

    (頻繁な叱責は、子供に長期的な心理的影響を与える可能性がある。)

  3. “A comparative study found differences in how parents scold in various cultures.”

    (比較研究によると、文化によって親が子供を叱る方法に違いがあることがわかった。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • reprimand(叱責する): 公的/職場でのフォーマルな叱責を指すことが多い。

  • tell off(叱る・きつく言う): 口語的でカジュアル。

  • rebuke(厳しく非難する): やや形式的で強い調子。

  • admonish(忠告する、諭す): 相手を諭すように注意するニュアンス。叱るというよりアドバイス的。

  • chastise(厳しく罰する、叱る): 罰するという意味も含む、書き言葉でやや古風。

反意語


  • praise(ほめる)

  • compliment(称賛する)

“scold” は怒りを込めた否定的な態度を表すので、“praise” や “compliment” はその正反対です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /skoʊld/

    • イギリス英語: /skəʊld/


  • アクセント: 強勢はひとつの音節 “scold” 全体にあります(1音節のみ)。

  • よくある間違い:


    • “scald(やけどを負わせる、沸騰する)” とスペリングが似ていて混同しやすいので注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「scald(熱湯をかける)」と混同しないようにする。

  • 同音異義語: ほとんど同音異義語はありませんが、“skold” とつづるのは誤りです。

  • 試験対策: TOEIC や英検では、日常会話の文章完成問題などで “scold” が正しい選択肢として出ることがあるので、ニュアンスを正確に把握しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “s + cold” とイメージすると、「s が付いて冷たい(cold)まなざしで叱る」という連想ができます。“scold” の音といっしょに覚えてみましょう。

  • 「怒って冷たい態度で叱る」イメージを持つと記憶しやすいです。

  • 「scold」は古めかしい印象もあるため、小説や厳格な場面で使われることが多い、と覚えておくと使い勝手がわかりやすくなります。

以上が “scold” の詳しい解説です。怒りを伴う叱責のシーンでよく使われますが、相手との関係を考慮して使うようにしましょう。

意味のイメージ
scold
意味(1)

〈人〉‘を'しかる,‘に'小言を言う

意味(2)

しかる;(…に向かって)ののしる《+at+(do*ing*)》

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★