scold
1. 基本情報と概要
英単語: scold
品詞: 動詞 (Verb)
意味(英語): to speak angrily or severely to someone who has done something wrong
意味(日本語): 「叱る」「きつく注意する」という意味です。相手が何か悪いことをしたり、ルールを破ったりした際に、厳しく注意するニュアンスがあります。
「scold」は、誰かを厳しく咎(とが)める場面でよく使われる動詞です。お母さんが子供を叱るような場面から、職場や公共の場での厳しい注意まで、さまざまなシチュエーションで使えます。
活用形
- 原形: scold
- 3人称単数現在形: scolds
- 過去形: scolded
- 過去分詞形: scolded
- 現在分詞形(動名詞含む): scolding
他の品詞への変化例
- 名詞 (archaic, かなり古風な用法): a scold(頻繁に叱る人、口やかましい人)
ただし現代ではほぼ使われず、文学作品などでまれに登場する程度です。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 「scold」は日常会話での頻出度はやや低い単語ですが、文学作品やニュース記事で見かけることがあり、ニュアンスの理解が求められます。
2. 語構成と詳細な意味
「scold」は接頭語や接尾語が特に付いていない、比較的シンプルな語です。
関連・派生語
- scolding (形容詞/動名詞): 叱っている、しかりつける行為
- scoldingly (副詞): 叱るように、叱る口調で(用例は少なめ)
よく使われるコロケーション(10例)
- scold someone for something
(誰かを何かの理由で叱る) - scold a child
(子供を叱る) - scold severely
(厳しく叱る) - scold mildly
(軽く叱る) - constantly scold
(絶えず叱る) - scold in public
(人前で叱る) - scold loudly
(大声で叱る) - scold someone sternly
(誰かを厳格に叱る) - scold for being late
(遅刻したことで叱る) - get scolded by parents
(両親に叱られる)
3. 語源とニュアンス
「scold」は古い英語や北欧系言語由来とされ、もともとは「口やかましい人」「不作法な人」というニュアンスを含む言葉でした。歴史的には、女性に対して使われる悪い意味合い(口やかましい女性)をもつ名詞としても登場します。
現代では主に「叱る」という動詞として用いられますが、怒りや苛立ちを伴う強いトーンがあるため、使用時には相手との関係性やシチュエーションに注意が必要です。やや硬い印象で、カジュアルな場面では “tell someone off” のほうが口語的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): “scold” は目的語が必要です。“scold someone” のように、人を直接叱るイメージです。
- フォーマル度は中程度からやや高めで、日常会話でも使えますが、口語表現なら “tell off” や “yell at” がよく使われます。
一般的な構文例
- scold + 人 + for + 理由
例: “He scolded me for coming home late.” - scold + 人 + about + 事柄
例: “She scolded her son about his messy room.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “Don’t scold me so harshly. I just made a small mistake.”
(そんなに厳しく叱らないでよ。ちょっとしたミスをしただけだから。) - “I got scolded by my mom for not cleaning my room.”
(部屋を掃除しなかったせいで、お母さんに叱られたよ。) - “Please talk to him calmly instead of scolding him immediately.”
(すぐに叱るんじゃなくて、まずは落ち着いて話してあげて。)
(2) ビジネス
- “My boss scolded me in front of everyone for missing the deadline.”
(締め切りを守れなかったことで、上司にみんなの前で叱られた。) - “He scolded the team for repeatedly ignoring the safety protocols.”
(安全手順を何度も無視したことで、彼はチームを厳しく叱った。) - “Rather than scolding them, try to guide them towards a solution.”
(叱るのではなく、解決策へ導くようにしてみてください。)
(3) 学術的な文脈
- “The article examines how teachers scold students and its impact on motivation.”
(その論文は、教師が生徒を叱る方法とモチベーションへの影響を検証している。) - “Frequent scolding can have long-term psychological effects on children.”
(頻繁な叱責は、子供に長期的な心理的影響を与える可能性がある。) - “A comparative study found differences in how parents scold in various cultures.”
(比較研究によると、文化によって親が子供を叱る方法に違いがあることがわかった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- reprimand(叱責する): 公的/職場でのフォーマルな叱責を指すことが多い。
- tell off(叱る・きつく言う): 口語的でカジュアル。
- rebuke(厳しく非難する): やや形式的で強い調子。
- admonish(忠告する、諭す): 相手を諭すように注意するニュアンス。叱るというよりアドバイス的。
- chastise(厳しく罰する、叱る): 罰するという意味も含む、書き言葉でやや古風。
反意語
- praise(ほめる)
- compliment(称賛する)
“scold” は怒りを込めた否定的な態度を表すので、“praise” や “compliment” はその正反対です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /skoʊld/
- イギリス英語: /skəʊld/
- アメリカ英語: /skoʊld/
- アクセント: 強勢はひとつの音節 “scold” 全体にあります(1音節のみ)。
- よくある間違い:
- “scald(やけどを負わせる、沸騰する)” とスペリングが似ていて混同しやすいので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「scald(熱湯をかける)」と混同しないようにする。
- 同音異義語: ほとんど同音異義語はありませんが、“skold” とつづるのは誤りです。
- 試験対策: TOEIC や英検では、日常会話の文章完成問題などで “scold” が正しい選択肢として出ることがあるので、ニュアンスを正確に把握しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “s + cold” とイメージすると、「s が付いて冷たい(cold)まなざしで叱る」という連想ができます。“scold” の音といっしょに覚えてみましょう。
- 「怒って冷たい態度で叱る」イメージを持つと記憶しやすいです。
- 「scold」は古めかしい印象もあるため、小説や厳格な場面で使われることが多い、と覚えておくと使い勝手がわかりやすくなります。
以上が “scold” の詳しい解説です。怒りを伴う叱責のシーンでよく使われますが、相手との関係を考慮して使うようにしましょう。
〈人〉‘を'しかる,‘に'小言を言う
しかる;(…に向かって)ののしる《+at+名(do*ing*)》