result
以下では、英単語 “result” (動詞) を、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語の意味: to happen or occur as a consequence or outcome of something
日本語の意味: 「(何かの)結果として起こる」「~という結果になる」などを表す動詞です。何かの原因・行為・状態があって、そこから生じたり起こったりするイメージになります。
「result」は「結果として起こる」「(何かの)結果になる」のような感覚で使われる単語です。たとえば、“A resulted in B.” と言えば、「Aが原因でBが起こった」という意味合いになります。何かの行為や状態の「直接的な結果・帰結」を表す時に使われる表現です。
- 品詞: 主に動詞 (自動詞) ※名詞として“a result”も存在しますが、ここでは動詞にフォーカスします。
活用形:
- 原形: result
- 三人称単数形: results
- 現在分詞・動名詞: resulting
- 過去形・過去分詞形: resulted
- 原形: result
他の品詞の例:
- 名詞: result (例: “the result of the test” テストの結果)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:中上級レベルの学習者が身につけたい単語。比較的日常会話やビジネスでもよく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “re-” (ラテン語由来で「後ろへ」「再び」を意味する接頭語的要素)
- “sult” (ラテン語 “salire”「跳ねる」からきており、 “-sult” は “resultare” から派生)
“result” はもともと「再び跳ね返る・戻ってくる」というイメージから、「あることが起きた後にどんな結果として跳ね返ってくるか」というニュアンスを含んでいます。
他の単語との関連性
- resultant (形容詞): 結果として生じる
- resulting (形容詞): 結果として生じる(上記 resultant と類似)
- solution: 派生形ではありませんが、同じラテン語の “solu-” 系統で紛らわしい単語
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- result in success → 成功という結果になる
- result in failure → 失敗という結果になる
- result from an accident → 事故から生じる
- result of one’s efforts → 努力の結果
- inevitable result → 避けられない結果
- undesirable result → 望ましくない結果になる
- direct result → 直接的な結果
- as a result of → ~の結果として
- the resulting situation → その結果として起こった状況
- lead to a result → 結果をもたらす
3. 語源とニュアンス
語源
“result” はラテン語で “resultare”「跳ね返る、反響する」が由来です。“re-” (後ろに、再び) + “saltare” (跳ねる) から派生し、「何かの行為が返ってきた状態」を示します。そこから「ある行為や出来事が引き起こす結果」という意味が生まれました。
ニュアンス・使用上の注意点
- 原因と結果 をはっきりさせる表現が欲しいときに便利です。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使われますが、ビジネスや報告などで特に頻繁に用いられます。
- 結果の生起が直接的・明確な因果関係による場合に使われやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
result は 自動詞 として使われることが多い単語です。「(結果として)起こる」という意味で、目的語を直接取らないのが特徴です。ただし、多くの場合、前置詞 “in” や “from” とともに用いられます。
- result in + 名詞/動名詞
「~という結果になる」という構文
例: “His hard work resulted in a promotion.” - result from + 名詞/動名詞
「~から生じる」という構文
例: “Flooding often results from heavy rain.”
イディオム/一般的な構文
- as a result: 「その結果」として
- as a direct result: 「直接の結果として」
フォーマル/カジュアル度
- “result” は日常会話でもかしこまった文脈でも幅広く使われますが、書き言葉(報告書・エッセイなど)でも頻繁に用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “If you don’t sleep enough, you’ll result in feeling tired all day.”
(十分に眠らないと、一日中疲れる結果になるよ。) - “Too much junk food can result in weight gain.”
(ジャンクフードの食べ過ぎは体重増加を招くよ。) - “Arguing all night will only result in more stress for both of us.”
(一晩中口論すると、お互いストレスが増えるだけだよ。)
ビジネスでの例文
- “Our new marketing strategy has resulted in higher sales figures.”
(新しいマーケティング戦略により、売上が増加する結果となりました。) - “The delay in shipping resulted in significant customer complaints.”
(出荷の遅れが大幅な顧客のクレームを招きました。) - “Implementing this policy should result in greater efficiency.”
(この方針を導入すれば、より高い効率をもたらすはずです。)
学術的文脈での例文
- “Repeated experiments resulted in consistent data.”
(繰り返し行われた実験は、一貫したデータを得る結果となった。) - “Such outcomes often result from environmental factors.”
(そのような結果はしばしば環境要因によって生じる。) - “Errors in calculation can result in flawed conclusions.”
(計算の誤りがあると、誤った結論に至る可能性がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “lead to”
- 日本語: 「~につながる」
- 違い: “lead to” は「最終的に~という状態を導く」といったニュアンス。
- 日本語: 「~につながる」
- “cause”
- 日本語: 「引き起こす」
- 違い: “cause” はより直接的に「原因として~をもたらす」と言う場合に使われる。
- 日本語: 「引き起こす」
- “bring about”
- 日本語: 「~をもたらす」
- 違い: ややフォーマル寄り。何かを引き起こして実現するニュアンス。
- 日本語: 「~をもたらす」
反意語 (Antonyms)
- 明確な反意語はありませんが、例えば「prevent (防ぐ)」「avoid (避ける)」「hinder (妨げる)」が「結果として~が起るのを阻む」という意味で対比的に捉えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /rɪˈzʌlt/
- アクセント位置: 第二音節 “-zult” に強勢があります (ri-ZULT)。
アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い
- どちらも基本的には /rɪˈzʌlt/ ですが、母音の微妙な音の違いが出ることがあります。
- アメリカ英語: /rɪˈzʌlt/ (リザルト)
- イギリス英語: /rɪˈzʌlt/ (リザルト)
両者とも大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が “ʌ” の音が少し強くなる傾向があります。
- アメリカ英語: /rɪˈzʌlt/ (リザルト)
よくある発音の間違い
- 「リズルト」と濁りが弱い /z/ の音が “s” (無声音) になってしまう (“risult”)
- アクセントを “re-” に置いて “RE-sult” としてしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- result of と in/from の混同
- 名詞“result”で “the result of A” と書く場合と、動詞“result”で “result in / from” を使う場合が混同されがちです。
- 名詞“result”で “the result of A” と書く場合と、動詞“result”で “result in / from” を使う場合が混同されがちです。
- スペルミス
- “resault” や “reslut” などと打ち間違うことがあるので注意。
- “resault” や “reslut” などと打ち間違うことがあるので注意。
- 同音異義語との混同
- 同じスペルや音をもつ単語はありませんが、 “consult” と誤読する例など。
- 同じスペルや音をもつ単語はありませんが、 “consult” と誤読する例など。
- 試験での出題傾向
- TOEICなどでは “result in / from” の正しい使い分けや、自動詞として正しく使えるかを問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “result” = “re + sult (ジャンプ)” → 「何か原因があって、その影響が跳ね返ってくる」イメージ。
- “result in ...” → 「…という最終的な地点にジャンプしていく」というイメージ。
- “result from ...” → 「…が原因でジャンプしてきた」イメージ。
- 綴りの注意: 「re」+「sult」で「re-sult」。途中で母音が抜けないようにする。
- 勉強テクニックとしては、「因果関係を表す動詞は“result in”/“result from”以外にも“lead to”や“cause”もある」とセットで押さえておくと便利です。
以上が、動詞 “result” の詳細解説です。何かの原因や行為から自然に導き出される結果を述べたい時に、大いに活用できる重要単語ですので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
(…の)結果起こる(生じる)《+from+名(do*ing*)》
(…という)結果になる,(…に)終わる(end)《+in+名(do*ing*)》