最終更新日:2025/10/31

(人の前で)…‘を'『暗唱する』,朗読する / …‘を'『詳しく話す』,物語る / 〈事実・名前など〉‘を'列挙する / 《米》(教室で生徒が)〈勉強した所〉‘を'口頭で発表する;(教科書などを見ないで)〈質問〉‘に'答える / (人の前で)暗唱する / 《米》〈生徒が〉口頭で述べる(答える)

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元となった辞書の項目

recite

IPA(発音記号)
動詞

(人の前で)…‘を'『暗唱する』,朗読する / …‘を'『詳しく話す』,物語る / 〈事実・名前など〉‘を'列挙する / 《米》(教室で生徒が)〈勉強した所〉‘を'口頭で発表する;(教科書などを見ないで)〈質問〉‘に'答える / (人の前で)暗唱する / 《米》〈生徒が〉口頭で述べる(答える)

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彼女は詩の朗読会で詩を暗唱します。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: recite

品詞: 動詞 (verb)

活用形: recite (現在形) / recited (過去形・過去分詞形) / reciting (現在分詞) / recites (三人称単数現在形)

意味(英語):

“To say something aloud from memory, often in a formal or public setting.”

意味(日本語):

「暗記していることを、人前や正式な場で口に出して言う、または順を追って列挙する」という意味です。例えば、詩や台詞などを覚えて人前で朗読するようなニュアンスです。

CEFR レベル目安: B2(中上級)


  • すでにある程度の英語に慣れている学習者が、特定の文脈で使えるようになると便利なレベルです。

他の品詞形:


  • 名詞形: recitation(暗唱、朗読)

  • 形容詞形はありませんが、recitative(音楽用語のレチタティーヴォ:朗唱風の歌)などの派生語があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): re-(「再び」の意)

  • 語幹 (root): cit(「呼び起こす」「話す」の語感)

  • 接尾語 (suffix): -e は動詞によくつく形

“recite” は「もう一度(re-)呼び起こして言う(cite)」というイメージが伝わります。

関連・派生語


  • recitation (名詞): 暗唱、朗読

  • recitative (音楽用語): レチタティーヴォ(オペラなどで朗唱のように歌う部分)

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. recite a poem(詩を暗唱する)

  2. recite from memory(暗記していることを口にする)

  3. recite one’s lines(台詞を暗唱する)

  4. recite the alphabet(アルファベットを暗唱する)

  5. recite a passage(ある一節を朗読する / 暗唱する)

  6. recite the pledge(誓いの言葉を暗唱する)

  7. recite prayers(祈りの言葉を唱える)

  8. recite historical facts(歴史的事実を列挙する)

  9. recite in class(授業で暗唱を行う)

  10. be able to recite (something) fluently((何か)を流暢に暗唱できる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “recitāre” から来ており、再び(re-)+「呼び起こす・声に出す」(citāre)という意味です。

  • 中世フランス語 “reciter” を経て、中英語 “reciten” になり、現在の “recite” となりました。

ニュアンス・使用時の注意:


  • “recite” はカジュアルな場面でも使えますが、ややフォーマルな響きがあります。暗唱の行為を意識的・正式に行っている印象です。

  • 日常会話では “repeat” や “say (something) by heart” と言い換えることもありますが、公式の場や芸術的な朗読のニュアンスを出したい時に “recite” が使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) として使われる場合がほとんどです。

    例: “She recited a poem.”(詩を暗唱した)

  • 「recite + 目的語 + 前置詞句」で、暗唱内容やどこで暗唱するか、誰のために暗唱するかを示せます。

    例: “He recited the speech to the entire class.”

よく使われる構文:


  • “recite something from memory”

  • “recite something to someone”

フォーマル/カジュアル:


  • “recite” はややフォーマル気味ですが、学術的な場面やスピーチでの使用が一般的です。日常会話でも使うことはできますが、やや硬い印象を与える場合があります。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “My daughter can recite the alphabet backwards!”


    • 「娘はアルファベットを逆から暗唱できます!」


  2. “Could you recite that phone number again? I didn’t catch it.”


    • 「もう一度その電話番号を言ってもらえますか? 聞き逃しました。」


  3. “I used to recite poetry at home just for fun.”


    • 「昔は趣味で家で詩を暗唱したりしていました。」


5.2 ビジネスでの例文(3つ)


  1. “During the presentation, he had to recite the entire mission statement by heart.”


    • 「プレゼンの際、彼は会社のミッションステートメントを全て暗唱しなければなりませんでした。」


  2. “Our CEO can recite the quarterly figures without looking at any notes.”


    • 「うちのCEOはメモを見なくても四半期の数値を暗唱できます。」


  3. “She impressed everyone by reciting the company’s history at the annual meeting.”


    • 「彼女は年次会議で、会社の沿革を暗唱して皆を驚かせました。」


5.3 学術・フォーマルな場面での例文(3つ)


  1. “Students are required to recite a Shakespearean sonnet for their final exam.”


    • 「期末試験で学生はシェイクスピアのソネットを暗唱することを求められています。」


  2. “He recited his research findings at the symposium to illustrate his hypothesis.”


    • 「彼はシンポジウムで研究結果を暗唱して自分の仮説を示しました。」


  3. “The professor asked each student to recite a paragraph from the text to practice pronunciation.”


    • 「教授は発音練習のため、学生それぞれにテキストの1段落を暗唱するよう求めました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. repeat(リピート): 「繰り返す」


    • よりカジュアルな言い方。暗記しているとは限らず、単にくり返すだけの場合にも使う。


  2. quote(引用する): 「引き合いに出す、引用する」


    • 書かれたものを取り出すという意味合いが強く、暗唱というよりは「文献・文章を抜き出す」イメージ。


  3. deliver((スピーチ・演説)をする):


    • 聴衆に向けてスピーチを行うイメージ。暗唱ではなく、読んだり話したりする全般で使える。


反意語


  • improvise(即興で行う): 内容を覚えて言うのではなく、その場で作りながら話す。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /rɪˈsaɪt/

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はなく、どちらも [rɪˈsaɪt] と発音されることが多いです。

  • アクセントの位置: “re-CITE” の「-cite」部分に強勢が置かれます。

  • よくある間違いは “ri-sit” のように /ɪ/ と /aɪ/ を混同して発音することです。“site” や “sight” と同じ /aɪ/ だという点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: recight, reciet などの誤りに注意

  2. 発音ミス: /rɪˈsɪt/ と言ってしまうケース

  3. 文法: 他動詞として “recite something” の形を使うのが基本

  4. 試験対策: TOEICや英検で直接問われる頻度は高くありませんが、英検準1級・1級の長文読解などで登場する場合があります。詩やスピーチの話題で出たら要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「re + cite」で「もう一度引用して声に出す」というイメージを持つと覚えやすくなります。

  • “cite” は「~を引用する」の意味ですから、そこに再び(re-)という接頭語が付いて「昔聞いたもの(引用箇所)をもう一度口に出す」という連想を作ると記憶に定着しやすいでしょう。

  • 詩やセリフを覚えて、テスト前に人前で「そらで朗読する」シーンを想像すると「recite」のイメージを結びつけやすいです。


以上が “recite” の詳細解説です。詩やスピーチを人前で披露するといった「暗唱」の場面を思い浮かべると、イメージしやすいかと思います。ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
recite
意味(1)

(人の前で)…‘を'暗唱する,朗読する

意味(2)

…‘を'詳しく話す,物語る

意味(3)

〈事実・名前など〉‘を'列挙する

意味(4)

(人の前で)暗唱する

意味(5)

《米》〈生徒が〉口頭で述べる(答える)

意味(6)

《米》(教室で生徒が)〈勉強した所〉‘を'口頭で発表する;(教科書などを見ないで)〈質問〉‘に'答える

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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