最終更新日:2025/09/14

…‘を'コツン(トン)とたたく / 〈命令など〉‘を'びしゃりと言う《+『out』+,++out

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元となった辞書の項目

rap

IPA(発音記号)
動詞

…‘を'コツン(トン)とたたく / 〈命令など〉‘を'びしゃりと言う《+『out』+**名**,+**名**+**out**》

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キツツキは古い木の幹にくちばしを叩きつけ、おいしい幼虫を探していました。

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解説

以下では、動詞「rap」を、できるだけ詳細に解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: rap

品詞: 動詞 (ほかに名詞としての用法もあります)

意味(英語): to knock quickly or sharply; to speak or perform in the style of rap music

意味(日本語): 「トントンと軽く叩く」「(ラップミュージックの)ラップをする・ラップ調でしゃべる」などの意味があります。

「特にドアを叩く時や、テーブルなどを叩く時にも使われます。また、音楽ジャンルの『ラップ』をする、という特殊な意味もあります。」

活用形:


  • 原形: rap

  • 現在形: rap(s)

  • 現在分詞/動名詞: rapping

  • 過去形: rapped

  • 過去分詞: rapped

他の品詞になった時の例:


  • 名詞: a rap (例: 「a rap on the door」= ドアをトントンと叩く音)

  • 名詞: rap (音楽ジャンルとして「ラップ」)

  • 形容詞: rapping (あまり一般的ではありませんが「叩いている状態の」程度に使われることがあります)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常会話に慣れてきて、具体的な場面だけでなく、多少抽象的な話題についても話せるレベル。

    “rap” は「叩く」「ラップ音楽」といった多面的な意味があるため、使い分けを理解するにはある程度の英語理解が必要といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: rap

  • 接頭辞や接尾辞はつかないシンプルな語形です。

詳細な意味


  1. 「トントンと短く叩く」

    例: to rap on a door (ドアをトントンと叩く)

  2. 「ラップ音楽をする」

    例: to rap (ラップミュージックのパフォーマンスをする)

関連語・派生語


  • rapper (名詞): ラッパー

  • rap music (名詞): ラップ音楽

  • rap sheet (名詞): 前科リスト、犯罪歴 (口語的表現)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. rap on the door (ドアをトントンと叩く)

  2. rap on the table (テーブルをトントンと叩く)

  3. rap lightly (軽くノックする)

  4. rap firmly (しっかりノックする)

  5. rap out a question (素早く質問を投げかける)

  6. rap music industry (ラップ音楽業界)

  7. rap about social issues (社会問題についてラップをする)

  8. freestyle rap (フリースタイルラップ)

  9. rap battle (ラップバトル)

  10. rap verse (ラップの一節)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「rap」という単語は中英語(Middle English)の動詞「rappe」に由来し、「一撃を加える」「ポンと叩く」という意味を持っていました。

  • その後、アフリカ系アメリカ人のコミュニティで話し言葉やリズム感を重視した音楽スタイルへと発展し、「ラップ音楽」として定着しました。

ニュアンス


  • 「rap」は軽く・素早く叩くイメージで、強い打撃というよりは小刻みで短い音を伴う行為です。

  • 音楽としての「rap」は、リズミカルに語りかける、自由に言葉を紡ぐイメージがあります。

  • 口語的・カジュアルな場面で「叩く」「ノックする」といった意味で使われることが多いですが、フォーマルな文書でも「rap on the table」といった形で書かれることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての用法 (誰か/何かを叩く)


    • 例: She rapped the door three times. (彼女はドアを3回ノックした)


  2. 自動詞としての用法 (ノックする行為が行われることを示す場合)


    • 例: Someone was rapping at the window. (誰かが窓をトントンと叩いていた)


  3. ラップ音楽をする用法


    • 例: He started rapping about life in the streets. (彼はストリートでの生活についてラップをし始めた)


イディオムや構文


  • rap (someone) on the knuckles: 「(誰か)を厳しく叱る・戒める」という比喩的表現

  • take the rap: 「罪をかぶる」「責任を負う」という口語表現


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you rap on the door to see if anyone’s home?”

    (誰かいるか確認するために、ドアをトントンと叩いてくれない?)

  2. “I heard someone rapping at my window last night.”

    (昨晩、誰かが窓をトントンと叩いているのを聞いたんだ。)

  3. “He tried to rap for the first time at our party; it was surprisingly good!”

    (彼はパーティーで初めてラップをやってみたんだけど、意外に上手だったよ!)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Please don’t rap on the conference room table during the meeting.”

    (ミーティング中は会議室のテーブルをトントン叩くのはやめてください。)

  2. “He rapped on the CEO’s office door to hand in the report.”

    (彼はレポートを提出するために社長室のドアをノックした。)

  3. “In her presentation, she used a short rap to explain the main concept.”

    (彼女はプレゼンで主要なコンセプトを説明するのに短いラップを取り入れた。)

学術的な文脈(3つ)


  1. “The study analyzes how youths rap to express socio-political issues.”

    (この研究は若者たちが社会・政治的問題を表現するためにどのようにラップを行うかを分析しています。)

  2. “Students often rap on the table when they are impatient during exams.”

    (試験中にイライラすると、学生はよく机をトントンと叩きます。)

  3. “Her thesis focuses on the linguistic features of rap in contemporary music.”

    (彼女の論文は現代音楽におけるラップの言語学的特徴に焦点を当てています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. knock (ノックする)


    • より一般的な「ノックする」という意味。ドアを叩く動作に最もよく使われる。


  2. tap (軽く叩く)


    • 指先や小さな物で軽く叩く動き。rapと非常に似ているが、tapの方がさらに軽いイメージ。


  3. bang (バンと音を立てる)


    • 大きな音を立てて叩くニュアンスが強い。rapよりも強い音。


反意語


  • silence (静かにする)


    • 物理的に反意語というよりは、叩くという動作がないほうを表す際の対比表現。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • 米音: /ræp/

  • 英音: /ræp/

アクセントは特に移動しません。「r」の発音に注意が必要で、アメリカ英語は「r」を強めに巻き舌気味に発音し、イギリス英語でも口の後ろで控えめに発音されます。

日本語の「ラップ」に近い音ですが、英語では子音の末尾がはっきり聞こえるように切り気味に発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「rap」を「wrap」と書いてしまうことが多いです。「wrap」は「包む」なので、全く別の意味になります。

  • 同音異義語: “rap” / “wrap” / “lap” など、音が似ている単語との混同に注意しましょう。

  • TOEICや英検: 実務的な文脈では “rap on the door” とか “rap someone on the knuckles” は出題されにくいですが、会話問題や慣用表現として登場する場合があります。ラップ音楽との混同にも気を付けるとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ドアを ‘ラップ (rap)’ とノックして音楽の ‘ラップ (rap)’ を連想する」と覚えるとイメージしやすいです。

  • “r”の音を少し意識して、短い打音のイメージ、「rapid tap」みたいに「素早く叩く」から “rap” と覚えるのも一つの手です。

  • ラップ音楽とドアのノック音、どちらも「リズミカルに音を刻む」という共通点があるとイメージすると記憶に残りやすいでしょう。


以上が動詞「rap」の詳細解説です。叩く動作から音楽ジャンルにまで広がった単語なので、文脈をしっかり理解して使い分けてみてください。

意味のイメージ
rap
意味(1)

…‘を'コツン(トン)とたたく

意味(2)

〈命令など〉‘を'びしゃりと言う《+out+,++out

意味(3)

《俗》 非難(する),叱る

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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