元となった辞書の項目
politely
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: politely
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a manner showing good manners or respect for other people
意味(日本語): 礼儀正しく、丁寧な態度で
「politely」は「礼儀正しく」「丁寧に」「失礼のないように」といったニュアンスで使われます。人に何かを頼んだり、拒否したりするときも、失礼のない振る舞いをしたいという気持ちを表すときに使われます。
- 活用形: 副詞なので人称変化や時制変化はありません。
- 形容詞形: polite (例: He is polite.)
- 名詞形: politeness (例: His politeness impressed everyone.)
- 反対語(副詞形): impolitely, rudely
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- B1(中級): 基本的な状況で丁寧に振る舞う、相手を尊重するなどの伝え方を学ぶ段階。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “polite”
- 接尾語: “-ly” → 形容詞を副詞に変える接尾語。
「polite」はフランス語やラテン語に由来し、「洗練された」「礼儀作法にかなっている」という意味合いが根底にあります。そこに副詞化する“-ly”がついて「礼儀正しく」「丁寧に」という意味になります。
関連語・派生語
- polite (形容詞): 礼儀正しい
- politeness (名詞): 礼儀正しさ、丁寧さ
- impolite (形容詞): 無作法な、失礼な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- speak politely (丁寧に話す)
- ask politely (礼儀正しく尋ねる)
- respond politely (丁寧に返答する)
- behave politely (礼儀正しく振る舞う)
- politely decline (丁寧に断る)
- politely request (丁寧に要請する)
- politely refuse (丁寧に拒否する)
- nod politely (丁寧にうなずく)
- smile politely (丁寧にほほ笑む)
- listen politely (丁寧に聞く)
3. 語源とニュアンス
“Polite”はフランス語の“polir(磨く)”やラテン語の“polire(磨く)”が変化した語とされ、「磨かれた (洗練された)」というニュアンスが含まれています。そこから「行動や振る舞いが洗練されている、礼儀正しい」という意味へと広がりました。
使用時の注意点
- 「politely」は、丁寧に相手の感情を配慮するニュアンスが含まれ、失礼がないように配慮している様子を表現します。
- 口語・文章両方で使えますが、ビジネス文書やフォーマルなシチュエーションで特に好まれる表現でもあります。
- カジュアルな場面でも「礼儀正しさ」を示す表現として使われますが、大げさになる場合もあるので文脈に合わせるとよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
副詞なので動詞や形容詞、または他の副詞を修飾します。
- He spoke politely to the customer.
→ 「彼は顧客に丁寧に話しました。」 - They politely asked us to leave the room.
→ 「彼らは私たちに部屋を出るよう丁寧に頼みました。」
使用シーン:
- フォーマル: メールや会議で「丁寧に伝える」ニュアンスが必要なとき。
- カジュアル: 日常会話でも礼儀を表したいとき。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Could you politely tell me where the restroom is?”
(どこにお手洗いがあるか教えてもらえますか?) - “He politely declined the invitation to the party.”
(彼はパーティへの招待を丁寧に断りました。) - “She always speaks politely to her grandparents.”
(彼女はいつも祖父母に丁寧に話します。)
(2) ビジネスでの例文
- “Please address our clients politely at all times.”
(常に顧客には礼儀正しい対応を心がけてください。) - “I would like to politely ask about the status of the project.”
(プロジェクトの状況について丁寧にお伺いしたいのですが。) - “He politely requested more time to complete the report.”
(彼はレポートを完成させるためにもう少し時間が欲しいと丁寧に要求しました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The professor politely reminded students of the submission deadline.”
(教授は提出期限を学生に丁寧にリマインドしました。) - “We kindly and politely refuted the argument based on contradictory evidence.”
(私たちは相反する証拠に基づいてその主張を丁寧に反駁しました。) - “He politely thanked all the attendees for their participation.”
(彼は参加者全員に丁寧に感謝を伝えました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- courteously (礼儀正しく)
- 「礼儀正しく」振る舞う、というときによく使われる。ややフォーマル寄り。
- 「礼儀正しく」振る舞う、というときによく使われる。ややフォーマル寄り。
- respectfully (敬意をもって)
- 相手を敬っているニュアンスが強い。
- 相手を敬っているニュアンスが強い。
- kindly (親切に、優しく)
- 相手への配慮や優しさの意味がより強い。
- 相手への配慮や優しさの意味がより強い。
反意語 (Antonyms)
- impolitely (無礼に)
- rudely (失礼に)
ニュアンスの違い例
- “politely” は礼儀正しさを中心とした丁寧な印象。
- “courteously” は格式ばった丁寧さを示し、よりフォーマル感が強い。
- “respectfully” は「相手への敬意」を強調する。
- “kindly” は「親切心」を強調する。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pəˈlaɪtli/
- 強勢 (アクセント): “po-LITE-ly” で、“-lite-”の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語: 基本的に同じ発音。ただし、アメリカ英語のほうが “t” の発音がやや弱くなる傾向があります。
- よくある発音の間違い: “po-reeet-ly”のように母音を曖昧にしすぎたり、“t”を抜かしてしまったりするケース。しっかり /laɪt/ と発音することが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “politely” と “politly” を混同しやすい。
- 形容詞との混同: “polite” (形容詞) と “politely” (副詞) を使い分ける。例えば “He is polite.” (形容詞) / “He speaks politely.” (副詞)。
- 同音異義語との混同: “polity” (政治形態) など別の単語があるが、意味がまったく異なる。
試験対策でのポイント
- TOEICや英検などでも「丁寧に依頼する表現」や「礼儀正しさ」を示す語として選択肢に出やすい。正しく副詞が使われているかが穴になりやすいので、形容詞との使い分けを意識すると良い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “polite” は「磨かれた」というラテン語の語源から、「磨かれたマナー」をイメージすると覚えやすい。
- “-ly” が付くと副詞になるパターンは非常に多いので、“polite + ly = politely” の形をセットで理解しておく。
- 丁寧な仕草をする自分のイメージを思い浮かべると、自然に使えるようになる。
「politely」は、礼儀正しさや丁寧さを相手に示したいときに大変便利な副詞です。ぜひ日常会話やビジネスシーンで活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
丁寧に, 丁重に, 礼儀正しく, 上品に