outdoors
以下では、副詞 “outdoors” をできるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
単語: outdoors
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in or into the open air; outside a building
意味(日本語): 屋外で、戸外で
「家の外で」「外の空間で」といったニュアンスを持ちます。建物内ではなく、外の空間や自然の中で何かをするイメージです。たとえば「I like to study outdoors.(外で勉強するのが好きです)」と言うと、家の中ではなく、屋外で風を感じながら本を読んだりするイメージですね。
CEFR レベルの目安: A2(初級)~B1(中級)
- 日常会話でよく使われる単語なので、初級から中級くらいの英語学習者でも理解・活用しやすい単語です。
活用形
- 副詞のため、活用は特にありません。
- 形容詞形としては “outdoor”(「屋外の」)があり、名詞形では “the outdoors”(「大自然」「屋外全体」という意味)を用いることがあります。
- 例: “I love the outdoors.”(自然が大好きです。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- out + doors が合わさった表現で、もともとは “out of doors” が短くなった形です。
- out: 「外に」
- doors: 「ドア」→転じて 「屋外」
- out: 「外に」
- そのため、「建物の外の空間で」というニュアンスが込められています。
派生語・関連語
- outdoor (形容詞) …「屋外の」
例: outdoor sports(屋外スポーツ) - outdoorsy (形容詞) …「アウトドア派の」
例: She’s an outdoorsy person.(彼女はアウトドア派だ)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- spend time outdoors(屋外で時間を過ごす)
- enjoy the outdoors(大自然・屋外を楽しむ)
- live outdoors(野外で暮らす)
- work outdoors(屋外で働く)
- stay outdoors(外にとどまる/外で過ごす)
- eat outdoors(屋外で食事をする)
- sleep outdoors(外で寝る)
- go outdoors(外に出る)
- hike outdoors(屋外をハイキングする)
- exercise outdoors(外で運動をする)
3. 語源とニュアンス
語源: “out of doors” という表現が短縮されて “outdoors” になりました。中世英語の “dores” (door の複数形)から派生し、「ドアの外に出る」→「建物の外にいる」という意味合いを持ちます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 口語・文章どちらでも使えますが、比較的カジュアルな場面でよく使われます。
- 「自然の中」というポジティブな響きがあるため、特にアウトドア活動が好きな場面で好んで使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- “outdoors” は副詞なので、人や物の動作・状況が「屋外で行われる」ことを示します。
- 例: “He works outdoors.”(彼は外で働きます。)
- 例: “He works outdoors.”(彼は外で働きます。)
- 名詞的に使われる場合は “the outdoors” として、「大自然」「戸外そのもの」を指す使い方もあります。
- 例: “I love the outdoors.”(自然が大好きです。)
フォーマル/カジュアル:
- 大半の文脈で問題なく使えますが、「自然・アウトドア活動」の話題ではカジュアルさが増します。ビジネス文章などでは、たとえば “outside” や “in an open-air setting” などを使うこともあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文 × 3
“Let’s eat lunch outdoors today since the weather is nice.”
(天気がいいから、今日は外でランチしようよ。)“I prefer to study outdoors in the park when it’s sunny.”
(晴れているときは、外の公園で勉強するのが好きなんだ。)“We should spend more time outdoors to get some fresh air.”
(新鮮な空気を吸うためにも、もっと外で過ごすべきだね。)
(2) ビジネスシーンでの例文 × 3
“Our team-building event will be held outdoors to encourage a more relaxed atmosphere.”
(チームビルディングイベントは、リラックスした雰囲気を促すために屋外で行います。)“Working outdoors can enhance creativity and reduce stress.”
(屋外で働くことは創造性を高め、ストレスを軽減する可能性があります。)“We arranged an outdoor seminar so that participants can enjoy the nice weather.”
(参加者がいい天気を楽しめるように、屋外でのセミナーを企画しました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文 × 3
“Several studies indicate that exercising outdoors can improve mental well-being.”
(いくつかの研究によれば、屋外で運動をすることは精神的健康を向上させる可能性があります。)“Children who play outdoors frequently tend to develop better social skills.”
(屋外で頻繁に遊ぶ子どもは、より良い社会性を身につける傾向があります。)“Conducting experiments outdoors allowed for a more controlled observation of local ecosystems.”
(屋外で実験を行うことで、地域の生態系をよりコントロールされた状態で観察することができました。)
6. 類義語・反意語と比較
outside(外で)
- 類似の副詞だが、“outside” は「(建物)外」という物理的・位置的な強調が強い。一方 “outdoors” はより「自然の中」「屋外アクティビティ」というニュアンスを含む。
- 例: “Let’s go outside.”(とりあえず外に出よう。) / “Let’s enjoy the outdoors.”(自然を楽しもう。)
- 類似の副詞だが、“outside” は「(建物)外」という物理的・位置的な強調が強い。一方 “outdoors” はより「自然の中」「屋外アクティビティ」というニュアンスを含む。
alfresco(屋外で・屋外の)
- イタリア語由来。特に料理や飲食で「屋外のテーブルで食べる」ニュアンスが強い。
- 例: “We had dinner alfresco.”(私たちは戸外で夕食をとりました。)
- イタリア語由来。特に料理や飲食で「屋外のテーブルで食べる」ニュアンスが強い。
indoors(屋内で) [反意語]
- “outdoors” の反対の意味を持ち、「屋内で」という状態を表す。
- 例: “I prefer to stay indoors when it’s too hot.”(暑すぎるときは屋内にいるほうがいいです。)
- “outdoors” の反対の意味を持ち、「屋内で」という状態を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˌaʊtˈdɔːz/
- アメリカ英語: /ˌaʊtˈdɔːrz/ (r の発音あり)
- イギリス英語: /ˌaʊtˈdɔːz/
- アクセント: “out-DOORS” のように、第2音節 “doors” が強く読まれます。
- よくある発音ミス:
- “おうどどあず” のように母音が乱れやすいですが、子音 /t/ → /d/ にしないように注意。
- アメリカ英語では「ドォーズ」のように r の音もしっかり入れると自然です。
- “おうどどあず” のように母音が乱れやすいですが、子音 /t/ → /d/ にしないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “outdoor” や “out side” と書きかけてしまうことがあります。最後に “s” を付け忘れないようにしましょう。
- 意味の混同: “outdoors” はあくまで副詞で、「屋外で」という状態を表現します。“outdoor” は形容詞なので、「屋外の~」を修飾します。
- 試験対策: TOEIC や英検のリーディングなどで “indoors” との対比が出たり、文脈から「屋外か屋内か」を問う問題になる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “out _ of _ doors” が一つにまとまった言葉、というイメージをもつと覚えやすいです。
- “doors” が複数形なのは、「すべてのドアの外=建物の外」という感覚です。
- 日常会話で “outdoors” を意識的に使うと、「外にいるんだ」というイメージを直感的につかみやすくなります。
- “doors” と “windows” を対比させてイメージするのも面白い方法です。「ドアから外に出る」→ “outdoors” と結び付けましょう。
以上が、副詞 “outdoors” の詳細な解説です。外での活動を表す際にはとても便利な単語なので、ぜひいろいろなシーンで使ってみてください。
戸外で(へ),野外で(へ)