元となった辞書の項目
kiss
解説
1. 基本情報と概要
単語: kiss
品詞: 動詞(名詞としても使われる)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
- 英語: “kiss” は唇を触れ合う行為を表す動詞です。名詞としても「キス」という行為そのものを指します。
- 日本語: 「キスをする」という意味です。相手に親愛や愛情、挨拶などで唇で触れるイメージの動作ですね。とても短い単語ですが、単純に愛情表現だけでなく、別れや感謝、挨拶など、いろいろな場面で使われます。
活用形
- 現在形: kiss (三人称単数: kisses)
- 過去形: kissed
- 過去分詞: kissed
- 現在分詞/動名詞: kissing
他の品詞例
- 名詞: a kiss (キス、口づけ)
- 形容詞: kissable(「キスしたくなるような」というカジュアルな形容詞)
2. 語構成と詳細な意味
kiss は短い単語で、はっきりとした接頭語・接尾語・語幹に分けることはできません。そのまま「キスする」という意味で使われてきました。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- kiss goodbye(別れのキスをする)
- kiss passionately(情熱的にキスをする)
- blow a kiss(投げキッスをする)
- goodnight kiss(おやすみのキス)
- kiss on the cheek(頬へのキス)
- kiss on the forehead(おでこへのキス)
- french kiss(フレンチキス)
- seal something with a kiss(何かをキスでしめくくる、特に手紙などで「XOXO」と書くイメージ)
- kiss under the mistletoe(ヤドリギの下でキスをする)
- kiss and make up(キスをして仲直りをする/和解する)
3. 語源とニュアンス
語源: 古英語の cyssan (to kiss) に遡るといわれています。古くから愛情表現や親愛の気持ちを表す行為として使われてきました。
ニュアンスと注意点:
- 口語・カジュアルな場面で使われることが多いですが、手紙の結びにつける “X” や “Kisses” など、フォーマルな文面にユーモアや愛情表現として入れるケースもあります。
- 欧米では頬への挨拶のキスが文化的に一般的な地域もあり、必ずしもロマンチックな意味だけではありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞・他動詞: “kiss” は「誰かを(○○を)」という対象をとる場合は他動詞扱いで、“kiss someone/something” となります。「キスをする」という動作が強調されるときは自動詞としても使われます。
- 名詞として使う場合: “give someone a kiss” という言い方が一般的です。
- イディオム:
- “kiss something goodbye” → 「何かをあきらめる、もう手に入らないと諦める」
- “kiss and tell” →「(有名人や関係した相手との)秘話をばらす」ようなイメージ
- “kiss something goodbye” → 「何かをあきらめる、もう手に入らないと諦める」
5. 実例と例文
日常会話
- “We always kiss each other goodbye in the morning.”
(私たちはいつも朝にお互いにキスをして別れます。) - “Can I kiss you, or is that too forward?”
(キスしてもいいかな、それともそれは図々しい?) - “She kissed her child goodnight every evening.”
(彼女は毎晩子どもにおやすみのキスをしていた。)
ビジネス
- “We had to kiss the project goodbye once the funding was cut.”
(資金が打ち切られたときに、そのプロジェクトを諦めざるを得なくなった。) - “He ended the email with ‘xoxo,’ essentially sending digital kisses.”
(彼はメールを「xoxo」で締めくくり、デジタルのキスを送っているような感じでした。) - “Sometimes in certain cultures, people kiss on the cheek to greet colleagues at formal events.”
(文化によっては、フォーマルな場でも同僚に頬にキスをして挨拶をすることがある。)
学術的な文脈
- “Anthropologists study how different cultures use the kiss as a form of greeting or affection.”
(人類学者は、さまざまな文化がキスを挨拶や愛情表現としてどのように用いるかを研究しています。) - “Literary critics often analyze the symbolic importance of a dramatic kiss in romantic poetry.”
(文芸評論家は、ロマンチックな詩における劇的なキスの象徴的な重要性をよく分析します。) - “In biology, ‘kissing genes’ sometimes refers to DNA segments that come into close contact during certain processes.”
(生物学では、「キッシング遺伝子」は特定の過程で密接に接触するDNA断片を指すことがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- peck(ベルギーキス・軽いキス)
短く軽く触れる小さなキスのイメージ。 “Just a quick peck on the cheek.” - smooch(熱いキス)
口語で「情熱的な長めのキス」を表すニュアンスが強い。
反意語
キスそのものの直接的な反意語はありませんが、あえて挙げるとすれば「拒絶する」「避ける」などの行動表現となります。
- reject(拒絶する)
- avoid(避ける)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kɪs/
- 英語(アメリカ英語 / イギリス英語)ともに、基本的な発音は同じです。「キス」のように短くしっかりと “ɪ” の音を出します。
- 1音節なので強勢は一カ所しかなく、そのまま “KISS” とストレスを入れて発音します。
- よくある間違いとしては、 “ee” と長くのばしてしまう “kees” のような音にならないように気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “kiss” の最後の “s” を1つだけにして “kis” と書いてしまうミス。
- 動詞と名詞: “kiss (v.)” と “a kiss (n.)” の区別に注意しましょう。
- 同音異義語との混同: 同じ発音の単語はありませんが、 “keys” (複数の鍵) と聞き間違える可能性があるので要注意。
- 試験対策: TOEICや英検ではそれほど難易度の高い単語ではありませんが、熟語表現(例: “kiss something goodbye”)が出題されることがあるため注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “K” は “Kiss” の頭文字として覚えやすいです。
- スペリングは「K + i + 短い “i” 音 + ss」で、一度覚えると短く印象的なので忘れにくいでしょう。
- イメージとしては “KISS” の4文字をはっきりと意識して発音およびつづりを確認すると定着しやすいです。
「kiss」はとてもシンプルな単語ですが、愛情表現から挨拶、メタファーとしての「諦める」ニュアンスまで幅広く使われます。ぜひ上の例文なども参考にして使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘に'口づけする,キスする
意味(2)
…‘に'軽く触れる
意味(3)
口づけする,キスをする
意味(4)
《俗》(前の車に)追突する