最終更新日:2025/10/12

…‘を'『照らす』,照明する,明るくする / …‘を'『照明で飾る』 / …‘を'明らかにする,解明する / 〈ページ・写本など〉‘を'色模様(飾り字)で飾る

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元となった辞書の項目

illuminate

IPA(発音記号)
動詞

…‘を'『照らす』,照明する,明るくする / …‘を'『照明で飾る』 / …‘を'明らかにする,解明する / 〈ページ・写本など〉‘を'色模様(飾り字)で飾る

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解説

以下では、動詞 illuminate について、学習者の方にもわかりやすいように、9つのステップに分けて解説します。


1. 基本情報と概要

英単語


  • illuminate

品詞


  • 動詞 (Verb)

意味(英語・日本語)


  • 英語: to light up; to make something bright; to clarify or explain something

  • 日本語: 照らす、明るくする、(比喩的に)説明する・解明する

「illuminate」は、何かに光を当てて明るくする、または何かをはっきりと説明して理解を深める場面で使われる単語です。日常会話では少し改まった印象があり、特に文章やフォーマルなシーンでよく目にします。

活用形


  • 原形: illuminate

  • 三人称単数現在形: illuminates

  • 現在分詞/動名詞: illuminating

  • 過去形/過去分詞: illuminated

他の品詞形


  • 名詞: illumination (照明、解明)

  • 形容詞: illuminating (啓発的な、示唆に富む)、illuminated (照らされた、飾られた)

想定CEFRレベル


  • B2(中上級)


    • 「light up」(光を当てる)よりもややフォーマルまたは専門的な響きがあるため、中上級者向けです。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 前半:il- → ラテン語由来の in- や im- の変化形で、「中へ」や「上へ光を当てる」といったニュアンスが含まれることがあります(厳密にはここでは「明るくする」意味合いが主)。

  • 語幹:lumin → 「光」を示す語根(例: luminous, illuminate, luminary など)

  • 接尾語:-ate → 動詞を作る典型的な英語の接尾語

派生語や類縁語


  • luminous (形容詞: 光り輝く)

  • luminary (名詞: 発光体、人の指導的存在)

  • illumination (名詞: 照明・解明)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. illuminate a room (部屋を照らす)

  2. illuminate the path (道を照らす)

  3. illuminate the truth (真実を明らかにする)

  4. illuminate an issue (問題を明らかにする・浮き彫りにする)

  5. illuminate the stage (ステージを照らす)

  6. illuminate a manuscript (写本を彩色する・飾る)

  7. illuminate one’s understanding (理解を深める・明るみに出す)

  8. be illuminated by candlelight (ろうそくの明かりに照らされる)

  9. illuminate the significance (重要性をはっきりさせる)

  10. illuminate a dark corner (暗い隅を照らし出す)


3. 語源とニュアンス

語源

illuminate はラテン語の illuminare(光を当てる、明るくする)が語源です。歴史的には、宗教的な写本に金箔や鮮やかな彩色を施して煌びやかに飾る行為も “illuminate manuscripts” と呼ばれました。

ニュアンスと注意点


  • 物理的に「照らす」意味から、比喩的には「問題や状況をクリアにする、理解を深める」というニュアンスが強いです。

  • ややフォーマルな響きがあり、文章や公の場、プレゼンなどで使用されることが多いです。

  • 日常会話では “light up” や “explain” の方がより口語的でシンプルです。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 動詞(他動詞): “illuminate” は基本的に目的語を伴う他動詞として使われます。

    例: “The spotlight illuminated the stage.” (スポットライトがステージを照らした)

一般的な構文


  1. illuminate + 名詞

    例: “They used lamps to illuminate the painting.”

  2. illuminate + 抽象的な対象 (例:問題、考え)

    例: “This new data illuminates the complexity of the issue.”

イディオムや定型表現


  • “to shed/throw light on something” とほぼ同義で、比喩的に「問題を解明する」ことを指す表現があります。

    例: “This article sheds light on the recent developments.” (この記事は最近の展開を解明する)


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈での使い方を3つずつ挙げます。

日常会話での例文


  1. “Could you turn on the lamp to illuminate this corner?”

    (この隅を照らすようにランプをつけてくれる?)

  2. “The streetlights illuminated the path home.”

    (街灯が家へ帰る道を照らしてくれたよ。)

  3. “Her explanation really illuminated the topic for me.”

    (彼女の説明はそのトピックを本当にわかりやすくしてくれたよ。)

ビジネスでの例文


  1. “We need more data to illuminate the market trends.”

    (市場のトレンドを明らかにするためには、もっとデータが必要だ。)

  2. “The presentation illuminated the project’s key objectives clearly.”

    (そのプレゼンはプロジェクトの主な目標を明確に示した。)

  3. “By illuminating the cost structure, we can identify potential savings.”

    (コスト構造を明確にすることで、節約できる可能性を見つけられる。)

学術的な文脈での例文


  1. “The research paper illuminates the correlation between diet and mental health.”

    (その研究論文は食事とメンタルヘルスの相関関係を解明している。)

  2. “Further analysis is required to illuminate the underlying principles of this theory.”

    (この理論の根本原理を解明するには、更なる分析が必要だ。)

  3. “Historical documents can illuminate the social dynamics of that era.”

    (歴史資料は当時の社会構造を明らかにしてくれる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. light up (明るくする)


    • より口語的でカジュアル。“light up the room” のように、物理的に照らす意味が中心。


  2. clarify (明確にする)


    • 説明する・情報を明確にする意味には近いが、物理的に「照らす」ニュアンスはない。


  3. elucidate (解説する、解明する)


    • 学術的・ややフォーマル。「はっきりと説明する」意味。物質的に照らすという意味はなし。


  4. enlighten (啓発する、教化する)


    • 「精神的に気づきを与える」ニュアンスが強く、物理的に照らす意味合いはない。


反意語


  • obscure (覆い隠す、曖昧にする)


    • illuminate の「明るくする、はっきりさせる」と逆の意味。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • UK: /ɪˈluː.mɪ.neɪt/

  • US: /ɪˈluː.mə.neɪt/

アクセント


  • 第2音節の lu の部分に強勢があります (i-LU-minate)。

よくある発音の間違い


  • 語頭を /aɪ/ と発音してしまう: × /aɪˈluː.mɪ.neɪt/

  • min の部分を /main/ としてしまうケース。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: illuminate の “ll” と “m” の位置を入れ替えてしまうなど。

  2. 同音異義語との混同はあまり多くないが、eliminate (除外する) と形や一部の音が似ているので注意。

  3. 試験対策としては、TOEIC や英検準1級〜1級で出題される可能性がある語彙です。とくに「比喩的に解明する」という用法が狙われやすい傾向があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “lumin” が「光」を表すとイメージすると覚えやすい。「luminous(発光する)」「luminary(光を放つ存在や有名人)」と合わせて覚えると、語群ごとで印象が強まります。

  • 語頭の「il-」は「in-」のバリエーションと考え、「中まで光を当てる=物事の真相を照らす」と連想すると覚えやすいでしょう。

  • 物理的に電灯を点けて「明るくする」というイメージと、問題を「クリアにする」という抽象的なイメージの2つをセットにしておくと、使い分けがしやすくなります。


以上が動詞 illuminate の詳細な解説です。物理的に「照らす」意味から、問題や考えなどを「明らかにする」比喩的な意味あいまで、フォーマルな文脈で幅広く使われる表現です。ぜひ、文章作成やプレゼンテーションなどで活用してみてください。

意味のイメージ
illuminate
意味(1)

…‘を'照らす,照明する,明るくする

意味(2)

…‘を'明らかにする,解明する

意味(3)

〈ページ・写本など〉‘を'色模様(飾り字)で飾る

意味(4)

…‘を'照明で飾る

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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