最終更新日:2025/09/20

書式や体裁を整える,書式設定をする,形式を合わせる / (記録媒体を)フォーマットする,初期化する

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

format

IPA(発音記号)
動詞

書式や体裁を整える,書式設定をする,形式を合わせる / (記録媒体を)フォーマットする,初期化する

このボタンはなに?

このフロッピーをフォーマットしてはいけません。

このボタンはなに?
解説

以下では、動詞「format」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語表記: format

品詞: 動詞(名詞としても使われることがあります)

意味(英語):

To arrange or organize text, data, or other elements (especially in a written or computer context) into a particular layout or style.

意味(日本語):

文章やデータ、レイアウトなどを特定の形式やスタイルに整えることを指します。パソコンなどで文書の体裁を設定したり、ハードディスクを初期化し特定のファイル形式で使うように準備したりするときによく使われます。

「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」


  • ワープロソフトなどで文章の体裁を整えるとき

  • データを特定の形式に変換あるいは初期化するとき

  • プレゼン資料などを見栄えよく配置する場合

活用形:


  • 現在形: format / formats

  • 過去形: formatted

  • 過去分詞: formatted

  • 現在分詞・動名詞: formatting

他の品詞例:


  • 名詞: (a) format(書式、形式)

  • 形容詞: formatting(形容詞として使われるのは稀ですが、formatting guidelines などのように名詞を修飾する使い方)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

パソコンやビジネス文書での操作を理解する必要があるため、専門的な文脈においては中上級程度の単語として扱われることが多いです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: 特になし

  • 語幹: form(形を作る、形づくる)

  • 接尾語: -at(ラテン語由来の語形変化の一種と考えられますが、直接的には英語の派生接尾語ではない)

「format」はラテン語の“forma”(形、多くは文書の体裁)から派生した表現です。

派生語や類縁語


  • reformat: 再度フォーマットする、再度書式を整える

  • formatter: フォーマットを行うプログラムや装置

よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)


  1. format a document(文書をフォーマットする・書式設定する)

  2. format a hard drive(ハードドライブをフォーマットする)

  3. format text(テキストを整形する)

  4. proper format(適切な形式)

  5. file format(ファイル形式)

  6. page format(ページ形式)

  7. data format(データ形式)

  8. format the spreadsheet(スプレッドシートを整形する)

  9. format the layout(レイアウトを整える)

  10. formatting style(書式スタイル)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の forma(形)に由来し、「文書の形や印刷版のサイズ」を意味していた。

  • 19世紀以降、印刷や出版の分野で広まり、コンピュータが普及するようになると「データを特定の仕様に初期化・整理する」という意味でも一般に使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 事務的・技術的な響きが強い言葉です。日常会話よりは仕事やコンピュータ操作の場面で使われる頻度が高いです。

  • 「フォーマットをする(format)」というときは、ほとんどが物理的・デジタル的に体裁を準備・整理することを指します。

フォーマル/カジュアル:


  • 一般的にIT関連の文脈ではカジュアルに使われるが、ビジネス文書上でもそのまま使って良いほど定着している言葉です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として使われることがほとんどです。「何を〜する?」→ “Format + 目的語”


    • 例: “Please format this document.”(この文書をフォーマットしてください。)


  • 名詞として使う場合は、可算名詞や不可算名詞の両方で使われることがありますが、通常は “a format” として言及する場合が多いです。


    • 例: “We’re using a new format for our presentations.”(プレゼンテーションに新しい形式を使っています。)


一般的な構文やイディオム


  • “to format [something] in [a certain way/style]”


    • 例: “We formatted the report in a landscape layout.”


  • “to format for [device/software]”


    • 例: “Make sure to format the disk for Windows.”


  • “reformat”


    • 例: “I’ll reformat my USB drive to ensure it’s clean.”



5. 実例と例文

1) 日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you help me format this text so it looks neater?”

    (このテキストをもう少し見やすく整えてくれる?)

  2. “I need to format my phone’s memory; it’s running slowly.”

    (スマホのメモリを初期化しないと動作が遅いんだ。)

  3. “How do I format the subtitles for this video?”

    (この動画の字幕の書式をどうやって設定すればいいの?)

2) ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Please format the report according to our company’s guidelines.”

    (会社のガイドラインに沿ってレポートを整形してください。)

  2. “Could you format the spreadsheet so that the data is easy to read?”

    (データが読みやすいようにスプレッドシートを整えてもらえますか?)

  3. “We should format these slides for a professional conference presentation.”

    (プロ向けの学会発表用に、スライドを整形するべきですね。)

3) 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “All references must be formatted according to the APA style.”

    (すべての文献はAPAスタイルで整形する必要があります。)

  2. “Before submitting your article, format the tables and figures as specified.”

    (論文の提出前に、指定されたとおり表や図を整形してください。)

  3. “The data should be formatted in CSV to ensure compatibility with our system.”

    (データはシステムとの互換性を確保するために、CSV形式に整えてください。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. organize(整理する)

  2. arrange(配置する)

  3. configure(設定する)

  4. layout(レイアウトする)

  5. set up(準備する)

「organize」「arrange」「layout」は、より一般的な「整える」「配置する」の意味合い。

「configure」「set up」は、システム寄りの複雑な設定に対して使う場合が多いです。

反意語(Antonyms)


  • disorganize(混乱させる)

  • mess up(台無しにする)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈfɔːr.mæt/(アメリカ英語・イギリス英語共通してほぼ同じ)

  • 強勢(アクセント)は 最初の音節 “FOR” にあります。

  • アメリカ英語: [フォー・マット](r をしっかり発音)

  • イギリス英語: [フォー・マット](r をあまり強くは発音しない場合あり)

よくある発音の間違い


  • アクセントを “for-MAT” のように後ろに置いてしまうことがあるので注意(正しくは “FOR-mat”)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “format” の t を忘れて “forma” と書いてしまうなど。


  2. 同音異義語との混同


    • とくに同音異義語はパッと思いつきませんが、“formal” など似た単語との混同に注意。


  3. TOEICや英検での出題傾向


    • IT関連のリーディングパッセージやパソコンの操作手順を説明する文章で登場する場合があります。

    • ビジネス文書作成に関する単語としても出題される可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “form” + “-at” と分解すると、「形を作る」というイメージで覚えやすいです。

  • 「見るからに“形(form)を作る(at)”」と連想すると、書式(フォーム)を整えるイメージが定着します。

  • テキストやデータをきれいに「フォーム(形)」にしてあげるのが「format」だ、と覚えると理解しやすいでしょう。


以上が動詞「format」の詳細な解説です。文章やデータの見た目や形式を整える際に、ぜひ適切に使ってみてください。

意味のイメージ
format
意味(1)

書式や体裁を整える,書式設定をする,形式を合わせる

意味(2)

(記録媒体を)フォーマットする,初期化する

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★