flunk
動詞「flunk」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語表記: flunk
品詞: 動詞 (例: “He flunked the exam.”)
意味(英語): to fail (an exam, a course, etc.)
意味(日本語): (試験や科目で) 落第する、不合格になる
「flunk」は、主にアメリカ英語で「試験に落ちる」「単位を落とす」という意味で使われる動詞です。ここではカジュアルな感じを含んだ「落第する」というニュアンスがあります。友達同士の会話や、インフォーマルな場面でよく使われます。
活用形
- 現在形: flunk / flunks
- 過去形: flunked
- 過去分詞: flunked
- 現在分詞: flunking
- 現在形: flunk / flunks
他の品詞での形: 名詞形や形容詞形はありませんが、熟語的に「flunk out (学校を退学になる)」という表現があります。
CEFRレベル: B2 (中上級)
- あまり教科書には出ない、より口語的な表現です。多くの学習者の方にとっては少し上のレベルに感じるかもしれません。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: flunk は明確な接頭語や接尾語を持たない、比較的短い単語です。
- 詳細な意味: 「(試験や授業などで)落ちる」「落第扱いになる」「不合格となる」という意味が中心です。
- 関連語句:
- 「flunk out (of) ...」=「… (学校やコース) から退学になる」
- 「fail」=より一般的な「失敗する・落ちる」
- 「flunk out (of) ...」=「… (学校やコース) から退学になる」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- flunk a test → テストに落ちる
- flunk an exam → 試験に落ちる
- flunk a course → ある科目(コース)を落とす
- flunk out (of college) → (大学を) 退学になる
- nearly flunk → あと少しで落ちる
- risk flunking → 落ちるリスクがある
- flunk a subject → ある教科を落とす
- can’t afford to flunk → 絶対に落ちてはいけない
- end up flunking → 結局は落ちることになる
- flunk badly → ひどく落ちる
3. 語源とニュアンス
- 語源: 19世紀のアメリカ英語において、俗語として用いられるようになったとされます。はっきりした起源は不明ですが、当時の学生の間で「落第する」という意味で広まったと考えられています。
- ニュアンス: 「flunk」は「fail」よりもカジュアルで、若干ネガティブな響きが強いです。たとえば「試験に落ちる」という「うわっ、やばい…」というような口語的で気楽な気持ちが含まれます。主に 口語的・カジュアル な場面でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞・他動詞: 「flunk」は他動詞として「試験・科目を落とす」の意味で使われることが多いですが、自動詞的に「落第する」だけでも使われます。
例: “He flunked.” (彼は落ちた) / “He flunked the exam.” (彼は試験に落ちた) - 構文上のポイント
- flunk + (目的語)
- flunk out (of + 場所/学校)
- flunk + (目的語)
- フォーマル or カジュアル: 非常にカジュアルな表現なので、ビジネス文書や正式なレポートなどフォーマルな場面では「fail」に置き換えることが一般的です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m so worried I might flunk this math test!”
「数学のテストに落ちるんじゃないかとすごく心配だよ!」 - “How did you do in the exam?” – “I totally flunked.”
「試験どうだった?」―「完全に落ちたよ。」 - “If I flunk again, my parents will be really upset.”
「もしまた落ちたら、親が本当に怒るんだ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
(「flunk」はビジネス文書ではあまり使われないので、会話でのイメージに近い例を挙げます)
- “I can’t afford to flunk the certification exam; my promotion depends on it.”
「昇進がかかっているから、資格試験に落ちるわけにはいかないんだ。」 - “He almost flunked the corporate training evaluation.”
「彼は社内研修の評価で落ちそうになった。」 - “Because it’s an informal discussion, she said she ‘flunked’ the last project review.”
「あれはインフォーマルな雑談だったけど、彼女は『この前のプロジェクトのレビューはダメだった』って言ってたよ。」
(3) 学術的・フォーマルな文脈
(学術的な文脈では「flunk」はややカジュアルなので、教授が冗談交じりに話すような例を考えます)
- “If a student flunks this course, they must retake it next semester.”
「もし学生がこの科目に落ちた場合、来学期に再履修しなければならない。」 - “I don’t want to see anyone flunk, but these assignments are quite demanding.”
「誰にも落ちてほしくはないが、この課題はかなり厳しいぞ。」 - “Students who flunked the final exam can attend a retake session next month.”
「期末試験で落ちた学生は、来月の再試験を受けることができる。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- fail (失敗する、落ちる): 最も一般的な「落ちる」を意味する語。口語〜フォーマルまで幅広く使われる。
- bomb (スラング的「(試験などを) やらかす、完全に失敗する」): より砕けたニュアンス。
- drop (失敗する、やめる): 「コースを辞退する」ニュアンスにも使われる。
- screw up (ひどく間違える、しくじる): 失敗全般を表すスラング。
- fail (失敗する、落ちる): 最も一般的な「落ちる」を意味する語。口語〜フォーマルまで幅広く使われる。
- 反意語 (Antonyms)
- pass (合格する)
- succeed (成功する)
- pass (合格する)
「fail」はフォーマル・インフォーマルを問わず広く使えますが、「flunk」はより口語的です。
「bomb」は「超ミスった」という感じで、flunkよりインパクト強めのスラングです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /flʌŋk/
- アクセント: 一音節なので、特に強勢の位置は意識しなくてもよいです。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんど同じ発音です。
- よくある発音ミス: /flæŋk/ (flank) のように [æ] で発音してしまう、または /plʌŋk/ (plunk) と混同する場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “flunk” を “flank” (横腹) や “funk” (憂鬱な気分/ファンク音楽) と書き間違えないように注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、似た単語がないか確認しましょう。
- 試験での出題傾向: TOEICなどのビジネス英語試験ではあまり出題されませんが、英検などでカジュアルな表現を問う問題(特に会話文)では登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のアイデア:
- “fail” と似た意味だが、口語的・カジュアルな感じ、とイメージしておく。
- “flunk” の “u” は「がっかりした感じ」や「落ち込む感じ」を連想させると覚えやすいかもしれません。
- “fail” と似た意味だが、口語的・カジュアルな感じ、とイメージしておく。
- スペリングのポイント: f-l-u-n-k と短い単語なので、ひと続きで覚えるとよいでしょう。
- 勉強テクニック: カジュアルなドラマや映画のアメリカの学生シーンでよく出てくる表現に注目してみると身につきやすいです。
以上が動詞「flunk」の詳細解説です。カジュアルな使い方が中心なので、かしこまった文章やビジネス文書の場面では「fail」を使うことが多い点に注意してください。気軽な会話でよく使われる便利な単語ですので、ぜひ覚えてみてください。
〈先生が〉〈学生など〉‘に'落第点をつける
(試験などに)落第する《+in+名》
〈試験など〉‘を'しくじる,‘に'落第する(fail)