emotionally
副詞 “emotionally” の詳解
1. 基本情報と概要
単語: emotionally
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a way that relates to or expresses emotion
意味(日本語): 感情的に、感情面において
「emotionally」は、「感情面で」「感情を伴って」というニュアンスを持つ副詞です。物事を感情的に受け止めたり、感情を含んだ表現をしたりする場合に使われます。
活用形
- 副詞なので形そのものの変化はありません。「emotional」(形容詞)の派生形として「emotionally」(副詞)になっています。
他の品詞例
- 名詞: “emotion”
- 形容詞: “emotional”
- 動詞(派生動詞はありませんが、「emote」という動詞は “感情を表に出す” という意味で関連があります)
CEFRレベル: B2 (中上級)
B2レベルは、ある程度流暢に日常会話ができるが、抽象的な話題を説明するときにさらに豊富な語彙が必要となる段階です。
2. 語構成と詳細な意味
- emotion(名詞) + -al(形容詞化の接尾辞) + -ly(副詞化の接尾辞)
“emotionally” は “emotion” から始まり、 “-al” で形容詞になり(emotional)、さらに “-ly” で副詞として成立しています。
派生語や類縁語
- emotion(名詞): 感情
- emotional(形容詞): 感情的な
- emote(動詞): 感情を表す(やや文語・専門的)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- emotionally drained (感情的に疲れ果てた)
- emotionally stable (感情的に安定している)
- emotionally attached (感情的に愛着を持っている)
- emotionally vulnerable (感情的に脆い、傷つきやすい)
- emotionally invested (感情的に入れ込んでいる)
- emotionally charged (感情が高ぶった状態の)
- be affected emotionally (感情的に影響を受ける)
- handle something emotionally (感情面で対処する)
- react emotionally (感情的に反応する)
- emotionally supportive (感情的に支えとなる、サポートする)
3. 語源とニュアンス
“emotionally” は、ラテン語の “emovere”(外へ動かす)から派生した “emotion” に由来し、これに形容詞化の “-al” と副詞化の “-ly” がついてできた言葉です。
- “e-” は “out”
- “movere” は “to move”
本来は「感情が動くこと」を示す単語から派生したため、“emotionally” には「気持ちを伴って・感情的に」というニュアンスが強く含まれます。使用の際は、時に個人の気持ちを強調するため、カジュアルな会話でもフォーマルな文書でも用いられますが、フォーマルな文書では程度を示す副詞などと組み合わせることも多いです(例:deeply emotionally connected など)。
4. 文法的な特徴と構文
“emotionally” は副詞なので、主に以下の形で使われます。
- 動詞を修飾する: He reacted emotionally.(彼は感情的に反応した。)
- 形容詞を修飾する: She is emotionally stable.(彼女は感情的に安定している。)
- 文全体を修飾する: Emotionally, he found it hard to continue.(感情面で、彼は続けるのが難しかった。)
口語でも文章でも比較的幅広く使われますが、感情や心理面に関するトピックで用いられることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I felt emotionally overwhelmed when I heard the news.”
(その知らせを聞いたとき、感情的に圧倒されたよ。)“She spoke emotionally about her childhood memories.”
(彼女は子供の頃の思い出について感情を込めて話した。)“He’s emotionally attached to his pet dog, so he worries a lot when it’s sick.”
(彼は愛犬に感情的な愛着があるから、病気になるととても心配する。)
ビジネスでの例文
“The manager tried to remain calm, but she was clearly emotionally affected by the crisis.”
(マネージャーは落ち着こうとしたが、明らかにその危機に感情的に影響を受けていた。)“It’s important to address the employees’ concerns emotionally as well as logically.”
(従業員の不安には、論理的にだけでなく感情面にも配慮して対応することが大切だ。)“He apologized emotionally for the mistake, and the team eventually forgave him.”
(彼はミスに対して感情を込めて謝罪し、最終的にチームは彼を許した。)
学術的・専門的な文脈での例文
“The participants responded more emotionally to the negative images than to the positive ones.”
(参加者たちはポジティブな画像よりもネガティブな画像に対して、より感情的に反応した。)“Psychological studies suggest that people become emotionally fatigued under constant stress.”
(心理学研究によると、人は絶え間ないストレス下では感情的に疲弊することが示唆されている。)“Children who feel emotionally supported at home often show higher academic performance.”
(家庭で感情的に支えられていると感じる子どもは、しばしば学業成績が高くなる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“psychologically” (心理的に)
- 「心理的な側面に関して」というニュアンス。感情も含むが、より科学的・内面的なアプローチを指す。
“feelingly” (感じながら、情感をこめて)
- やや文学的表現。発言や行動に気持ちを強くこめるイメージ。
“sentimentally” (感傷的に)
- “emotionally” よりも「感傷」や「ノスタルジックな気持ち」を表現するときに使われる。
反意語
- “rationally” (合理的に)
- 感情よりも論理を中心に考えるときに使う言葉。
- 感情よりも論理を中心に考えるときに使う言葉。
- “logically” (論理的に)
- こちらも「論理」に重きを置く点で使用される。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /ɪˈmoʊ.ʃən.əl.i/
- IPA (イギリス英語): /ɪˈməʊ.ʃən.əl.i/
主なアクセントは “mo” の部分にあります。
- アメリカ英語: 「イモウショウヌリー」と発音するイメージ。
- イギリス英語: 「イモウシュヌリー」のように /əʊ/ 部分が少し違う発音。
よくある間違いとしては、音節を足りなく発音して “emotionally” が “emotional” と短くなってしまうケースに注意です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「emotion*nally*」のように「n」を重ねすぎたり、「emotionly」として「al」を省略してしまったりするミスが多いです。
- 「emotional」との混同: “He is emotional” と “He reacts emotionally” は文法的機能が異なるので注意。前者は形容詞、後者は副詞です。
- 資格試験: TOEICや英検などでも、「感情に関する言い回し」を理解しているかどうか問われる問題で登場する可能性があります。適切な副詞の使い分けがチェックされることもあるので注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「emotion」+「-al」+「-ly」と、末尾が二段階で付加されていることをイメージするとスペリングをミスしにくくなります。
- “Emotion” → “emotional” → “emotionally”
- “Emotion” → “emotional” → “emotionally”
- “モーション”の真ん中にアクセントがあり、最後に “リー” が付くイメージで発音を意識するとよいでしょう。
- 感情を動かす “move” の派生だと思うと、「感情が動いている様子」を表す語感がつかみやすくなります。
以上が、副詞 “emotionally” の解説です。感情面を強調したい場面で、適切に使ってみてください。
感情的に,情緒的に;感情に訴えて