最終更新日:2025/10/26

…‘を'『溺死』(できし)『させる』 / (…で)…‘を'水浸しにする,ずぶぬれにさせる《+『名』+『in』(『with』)+『名』》 / 〈大きな音が〉〈ほかの音〉‘を'かき消す《+『out』+『名,』+『名』+『out』》 / (仕事・研究などに)〈自分〉‘を'熱中させる,(酒などで)〈憂いなど〉‘を'晴らす,紛らす《+『名』+『in』+『名』》 / 『溺死』(できし)『する』

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元となった辞書の項目

drown

IPA(発音記号)
動詞

…‘を'『溺死』(できし)『させる』 / (…で)…‘を'水浸しにする,ずぶぬれにさせる《+『名』+『in』(『with』)+『名』》 / 〈大きな音が〉〈ほかの音〉‘を'かき消す《+『out』+『名,』+『名』+『out』》 / (仕事・研究などに)〈自分〉‘を'熱中させる,(酒などで)〈憂いなど〉‘を'晴らす,紛らす《+『名』+『in』+『名』》 / 『溺死』(できし)『する』

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その子は危うく溺れるところであった。

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解説

以下では、英単語“drown”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 & 日本語)


  • 【英語】“drown”

  • 【日本語】「溺(おぼ)れる、溺死(できし)する」または「~を溺死させる」「(音や感情などを)かき消す」のような意味です。

「drown」は、人や動物が水などの液体の中に沈んで息ができなくなり、命を失う場合に使われます。また比喩的に、「感情や騒音をかき消す」などにも使われる単語です。「服を水に浸して台無しにする」という感じのイメージから、何かが水や感情に“飲み込まれてしまう”ニュアンスを持ちます。


  • 品詞:動詞 (Verb)

活用形


  • 原形:drown

  • 過去形:drowned

  • 過去分詞形:drowned

  • 現在進行形:drowning

他の品詞への変化例


  • “drowning” (形容詞的用法) : 「溺れている」「没頭している」という形容詞として使われることもあります。

    例:“a drowning man”(溺れている男)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    日常会話でも時々出てくる単語で、特に海や川での事故の話題や、比喩表現でも使われることから、中級レベルくらいの単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語:なし

  • 語幹:drown(全体が単一の語幹となっています)

  • 接尾語:なし

関連表現や派生語


  • “drowning” (形容詞 / 名詞的用法)

  • “to drown out” (句動詞) : 「かき消す、遮る」という意味

コロケーション(よく使われる表現)10個


  1. drown in sorrow(悲しみに溺れる)

  2. drown in debt(借金に埋もれる)

  3. drown out the noise(騒音をかき消す)

  4. nearly drown(あやうく溺れるところだった)

  5. drown one’s sorrows(気を紛らわす、やけ酒をあおる)

  6. be drowned by the sound(音にかき消される)

  7. drown at sea(海で溺れる)

  8. drown in work(仕事に没頭する/仕事漬けになる)

  9. drown one’s troubles(悩みを酒で紛らわす、やけ酒する)

  10. drown in despair(絶望に溺れる、ひどく落ち込む)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語“drūnken”や中英語“drunen”などから変化してきたと言われています。古いゲルマン語圏の単語に由来し、「沈むこと」「水中に落ち込むこと」を表す意味で使われていました。

ニュアンス・使用上の注意


  • “drown”は非常に深刻な意味合いを持つことが多いため、冗談ではあまり使いません。特に人命に関わる文脈では強い意味を帯びます。

  • 比喩表現では「溺れる」「埋もれる」と似た意味で使われ、感情や雑音などに「覆われている」イメージを表します。

口語/文章


  • 口語・文章ともに広く使われます。日常会話では「溺れる」の意味が中心ですが、書き言葉や比喩表現では「感情やその他の要素に圧倒される」といった意味合いで使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞・自動詞両方で使われます。


    • 自動詞用法: “He drowned.”(彼は溺れてしまった)

    • 他動詞用法: “He drowned the insects.”(彼は虫を溺死させた)


  • 句動詞 “drown out” は「(音・声を)かき消す」という意味でよく使われます。

    例: “Her scream was drowned out by the loud music.”(彼女の悲鳴は大音量の音楽にかき消された)


  • フォーマル/カジュアルでは比較的ニュートラルですが、表現内容が深刻になりやすいため、カジュアルに使うにはやや注意が必要です。



5. 実例と例文

A) 日常会話(カジュアル)での使用例


  1. “Be careful! You might drown if you go too far out in the lake.”

    (気をつけて!湖の奥まで行くと溺れるかもしれないよ。)


  2. “I almost drowned when I was a kid, so I’m scared of deep water.”

    (子どもの頃に溺れかけたことがあるから、深い水が怖いんだ。)


  3. “She felt she was drowning in stress at work.”

    (彼女は仕事でストレスに溺れているように感じていた。)


B) ビジネスでの使用例


  1. “We need to drown out the background noise during our conference call.”

    (テレビ会議中の雑音をかき消さないといけませんね。)


  2. “I’m drowning in paperwork this week and can’t take on any new tasks.”

    (今週は書類仕事に埋もれていて、新しい仕事を受けられません。)


  3. “We must ensure no critical information gets drowned amid all the data.”

    (重要な情報がデータの洪水に埋もれないようにしなければなりません。)


C) 学術・文献などでの使用例


  1. “If the subject remains unattended in water, he may drown within minutes.”

    (もし被験者が水中で放置されれば、数分のうちに溺死する可能性がある。)


  2. “In complex philosophical debates, the key ideas are sometimes drowned out by secondary arguments.”

    (複雑な哲学的議論では、重要な論点が二次的な議論に埋もれてしまうことがある。)


  3. “The study shows that certain species are prone to drown in shallow water due to their inability to surface.”

    (その研究によれば、特定の種は水面に出る能力がないため、浅い水でも溺れる傾向があることがわかった。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. sink(沈む)


    • 「沈む」という場面に限定される場合が多く、“drown”のように「溺れる / 溺死する」という具体的な意味合いではないです。


  2. submerge(沈める、沈む)


    • 水中に沈む行為を指しますが、必ずしも「溺死」という意味ではありません。


  3. engulf(飲み込む、包み込む)


    • 水だけでなく、炎や感情など様々な「包み込む」イメージがあります。


反意語(Antonyms)


  • rescue(救出する)

  • save(助ける)

    ※ 厳密な反意語ではありませんが、「溺死」に対しては「助け出す」が反対の行為となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /draʊn/

  • アメリカ英語: [draʊn] (「ドラウン」のように発音)

  • イギリス英語: [draʊn] (基本的に同じ)

アクセント


  • “drown”は1音節の短い動詞なので、特に大きななまりやアクセントの違いはありません。

よくある発音の間違い


  • “drawn” (/drɔn/ または /drɑːn/) と混同しないように注意。“drown”は /draʊn/ で “ou” の部分が /aʊ/(“カウ”のような音)になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “drown”を“drownd” や “drowen” と書かないように注意。

  • 同音異義語の混同: “drown” と “drawn” は発音が異なるので混同しやすい点に留意。

  • 受動態の使い方: “He was drowned.”(彼は溺死した)は、他者や出来事によって溺れさせられたニュアンスが出る場合があるので気をつけましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などで、海難事故や感情的に「埋もれる」という文脈で出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “drown”は「ドラウ(DR-OW)ン」と発音しますが、“Brown”(ブラウン)からBを取ってDにした、と覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • イメージとしては「水面下に引きずり込まれる」感じを思い浮かべると意味を定着させやすいです。

  • 「溺死」の深刻な事態が頭に浮かぶように、強い意味合いを持つ単語として記憶しておくとよいでしょう。


以上が、“drown”に関する詳細な解説です。日常会話からビジネス・学術シーンまで幅広く使われる動詞ですので、正しい使い方とニュアンスをしっかり身につけてみてください。

意味(1)

…‘を'溺死(できし)させる

意味(2)

〈大きな音が〉〈ほかの音〉‘を'かき消す《+out+名,++out

意味(3)

(仕事・研究などに)〈自分〉‘を'熱中させる,(酒などで)〈憂いなど〉‘を'晴らす,紛らす《++in+

意味(4)

溺死(できし)する

意味(5)

(…で)…‘を'水浸しにする,ずぶぬれにさせる《++in(with)+

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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