最終更新日:2025/10/08

『物珍しそうに』,好奇心を持って / 奇妙にも

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元となった辞書の項目

curiously

副詞

『物珍しそうに』,好奇心を持って / 奇妙にも

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彼女は物珍しそうに奇妙な物体を見つめた。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: curiously

品詞: 副詞 (adverb)

日本語の意味: 不思議なことに、奇妙なことに、興味深そうに

英語での意味: in a manner that arouses curiosity or surprise; strangely or oddly

「curiously」は、「不思議なことに」「妙に」「興味深そうに」というニュアンスを持つ副詞です。

たとえば、何か奇妙な状況に遭遇したときや、興味を持って物事を眺めている様子を表すときに用いられます。

活用形


  • 副詞なので、時制による活用変化はありません。

  • 原形 (形容詞) は「curious」、名詞形は「curiosity」といった形で派生があります。

他の品詞になった時の例


  • 形容詞: curious (興味深い、好奇心旺盛な)

  • 名詞: curiosity (好奇心、珍しいもの)

CEFRレベル: B2 (中上級)

B2レベルは、日常会話を越えて、やや複雑な文章や微妙なニュアンスの表現を見る場面でも理解できるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: curious (形容詞: 興味深い、好奇心旺盛な、不思議な)

  • 接尾辞: -ly (副詞を作るための接尾辞)

詳細な意味


  1. 不思議なことに / 奇妙に

    例: “Curiously, no one noticed his absence.”

    (不思議なことに、誰も彼の不在に気づかなかった。)

    奇妙さや驚きのニュアンスを伴う文脈で使われる。


  2. 興味深そうに / 好奇心をそそるように

    例: “She looked at the painting curiously.”

    (彼女は興味深そうにその絵を見た。)

    好奇心を持って何かを観察したり反応したりする様子を表す。


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. curiously enough(不思議なことに)

  2. look curiously at ~(~を興味深そうに見る)

  3. curiously silent(妙に静かな)

  4. curiously shaped(奇妙な形をした)

  5. curiously absent(不思議なくらい姿を見せない)

  6. curiously strong interest(妙に強い興味)

  7. curiously excited(なんだか興奮して)

  8. curiously drawn to ~(~に不思議と引きつけられる)

  9. curiously unusual situation(妙に珍しい状況)

  10. curiously delightful(不思議なくらい楽しい)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「curious」はラテン語の “cūriōsus”(注意深い、好奇心旺盛な)に由来します。

  • その後、フランス語を経て中英語 “curious” として形容詞として定着しました。

  • 「-ly」は副詞化するための接尾辞で、「~のように」という意味を加える働きがあります。

ニュアンス


  • “curiously”は、「おかしな状況に対する驚き」や「興味をもってじっくり見る感じ」を出したいときによく用いられます。

  • 文章語・会話の両方で使えますが、カジュアルなトーンからフォーマルな文章まで幅広く対応します。

  • ただし、文脈次第で「皮肉や意外さ」を強調するニュアンスが出ることもあるので注意してください。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 文法的特徴


    • 副詞なので、主に動詞や形容詞、他の副詞などを修飾します。

    • 文章の冒頭に置いて「奇妙なことに」「不思議なことに」と文全体のニュアンスを強調することも可能です。

      例: “Curiously, nobody complained about the noise.”


  2. 一般的な構文


    • “Someone + verb + curiously.”

      例: “He stared curiously at the strange creature.”

    • “Curiously + (形容詞/パーティクル)”

      例: “Curiously absent,” “Curiously enough,” など。


  3. 口語 vs. 文語


    • フォーマルな文章でも使われるため、ビジネス文書や学術論文の中で「奇妙なことに」「興味深いことに」と書きたいときにも登場します。

    • カジュアルな会話でも「不思議とね...」と話し始めるような感じで使えます。



5. 実例と例文

日常会話 (casual)


  1. “Curiously, the store was closed in the middle of the day.”

    (不思議なことに、その店は昼間っから閉まってたんだ。)

  2. “She curiously asked about your new job.”

    (彼女は興味深そうに君の新しい仕事について聞いてきたよ。)

  3. “I looked curiously at the strange animal in the park.”

    (公園にいた奇妙な動物を興味深そうに見つめた。)

ビジネス (formal/casual mixed)


  1. “Curiously, our sales figures remained steady despite the market downturn.”

    (不思議なことに、市場が低迷しているのに弊社の売上は安定していました。)

  2. “He curiously inquired about the new project timeline.”

    (彼は新しいプロジェクトのスケジュールについて興味深そうに問い合わせをしてきました。)

  3. “The client curiously examined the sample product before making a decision.”

    (その顧客は判断を下す前に、サンプル製品を興味深そうに調べていた。)

学術的な文脈 (formal)


  1. “Curiously, the data showed an inverse correlation between the two variables.”

    (興味深いことに、そのデータは2つの変数の逆相関を示した。)

  2. “Researchers curiously observed unexpected behaviors in the test subjects.”

    (研究者たちはテスト被験者で予想外の行動を興味深そうに観察した。)

  3. “Curiously, the phenomenon has not been conclusively explained by previous theories.”

    (奇妙なことに、その現象はこれまでの理論では決定的に説明されていない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. Strangely(奇妙に)


    • 「奇妙に、変なふうに」という点が共通。ただし “curiously”は「興味・好奇心」のニュアンスが若干強い。


  2. Interestingly(興味深く)


    • 「面白いことに」というポジティブな好奇心を示すニュアンスが強く、驚きや奇妙さよりも「興味」を伝える。


  3. Oddly(奇妙に、不思議に)


    • 「奇妙さ」を強調するが、興味や好奇心より「変わった感じ」を直接示す。


反意語


  • 副詞として明確な反意語はないが、「まったく奇妙とは思わない」や「当然のように」という逆のニュアンスを出すなら “naturally” や “obviously” などを使う。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • 米: /ˈkjʊr.i.əs.li/

  • 英: /ˈkjʊə.ri.əs.li/

アクセント


  • “curi-” の部分に強勢があります。

  • 「キュア(キュリ)」のように「kjʊr-」をしっかり発音し、続けて「i」と「əs」を滑らかにつなげます。最後に「-ly」を「リ」(リー)と発音します。

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • アメリカ英語: “kjʊr〜” の後ろが “i” で母音がはっきり聞こえることが多い

  • イギリス英語: “kjʊə〜” のように半母音 “ʊə” をやや伸ばして発音することがある

よくある発音ミス


  • “curious” の “c-u-r” 部分を「カリ」や「クーリ」と伸ばしすぎること。

  • “-ly” を発音し忘れること。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “curious” の綴りを “curiuos” などと間違えやすいので注意。

    • “curiously” の “-ly” も書き忘れやすい。


  2. “curious” と “cautious” の混同


    • 音が若干似ているため混同しないように注意。意味は全然違う(cautious = 注意深い)。


  3. TOEICや英検などの試験対策


    • 「自然な流れで文頭、副詞句として“Curiously, …”」などが頻出。

    • 読解問題で “Curiously enough” や “Curiously, nobody noticed…” のように前置きで出題される場合があるので、文全体のニュアンスを見逃さないようにする。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「curious(好奇心旺盛な)」+「ly(副詞化)」で、「好奇心がある(感じの)様子」や「不思議な様子」をイメージすると覚えやすいと思います。

  • 好奇心を表す「キューリ(“curi-” )」の響きから、つい「きゅっと引きつけられる好奇心」という連想をしてみるとよいかもしれません。

  • スペルは「curious + ly」であることを頭に置くのがポイントです。


以上が「curiously」の詳しい解説です。好奇心や驚きなど、ニュアンスの幅をイメージしながら使ってみてください。

意味のイメージ
curiously
意味(1)

物珍しそうに,好奇心を持って

意味(2)

奇妙にも

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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