元となった辞書の項目
bomb
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: bomb
品詞: 主に動詞(名詞としても使用可)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級
- B2:中上級
- C1:上級
- C2:最上級
意味(英語)
- To attack (a place) by dropping bombs.
- To fail very badly (informal usage).
意味(日本語)
- 「爆弾で攻撃する」
- 文字どおり爆弾を投下したり、爆破攻撃をしかけるという意味です。非常に軍事的・物騒なニュアンスをもつ語です。
- 文字どおり爆弾を投下したり、爆破攻撃をしかけるという意味です。非常に軍事的・物騒なニュアンスをもつ語です。
- 「大失敗する」
- 主に口語的・カジュアルな表現として「試験で大失敗する」「プレゼンが惨敗する」などのイメージで使われます。
- 主に口語的・カジュアルな表現として「試験で大失敗する」「プレゼンが惨敗する」などのイメージで使われます。
活用形
- 三人称単数現在形: bombs
- 現在進行形: bombing
- 過去形: bombed
- 過去分詞形: bombed
他の品詞形
- 名詞:bomb(爆弾)
- 例:We found a bomb under the car. (車の下に爆弾が見つかった)
- 例:We found a bomb under the car. (車の下に爆弾が見つかった)
2. 語構成と詳細な意味
英単語「bomb」は、接頭語や接尾語を特に持たない短い単語です。
- 語源的には(後述のとおり)ギリシャ語の「βόμβος(bombos)=ブンブンという音」がフランス語を経由して英語に入ったと言われます。
関連する派生語・類縁語
- bomber (名):「爆撃機」「爆弾犯」などの意味
- bombing (動名詞・現在分詞):「爆撃」「爆破行為」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- bomb a city(都市を爆撃する)
- bomb a building(建物を爆破する/空爆する)
- bomb a test(テストで大失敗する)
- bomb out(失敗する / 爆撃を受けて破壊される)
- bomb threat(爆弾脅迫)
- bomb disposal(爆弾処理)
- bomb squad(爆弾処理班)
- drop a bomb(爆弾を落とす)
- carpet-bomb(絨毯爆撃する)
- bomb the interview(面接で大失敗する)
3. 語源とニュアンス
「bomb」は、フランス語 “bombe” を通じて英語に伝わり、さらにそのルーツをたどるとギリシャ語の「βόμβος(bombos)」=「ブンブン、ドンドンという音」から来ています。元々は爆発音や鈍い音を表現していた言葉が、「爆弾」自体を指すようになりました。
- 軍事的・直截的なニュアンス: 「爆弾を落とす」「攻撃する」という意味合いは非常に直接的で、暴力的な響きをもっています。
- 口語的・カジュアルなニュアンス: 「大失敗する」「まったく駄目になる」の意味では、若干くだけた表現として会話やスラング的に使われます。
- フォーマルな文書よりも、会話やニュース報道などで目にする機会が多い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
動詞用法
他動詞用法
- 例:They bombed the enemy base.
- 「彼らは敵基地を空爆した」
- 「彼らは敵基地を空爆した」
- 攻撃対象を明示する場合に 他動詞 として使用します。
- 例:They bombed the enemy base.
自動詞用法
- 例:The movie totally bombed at the box office.
- 「その映画は興行的に完全に失敗した」
- 「その映画は興行的に完全に失敗した」
- 「大失敗する」の意味では 自動詞 的に用いられることもあります。
- 例:The movie totally bombed at the box office.
イディオムや一般的な構文
- “bomb out” : 大失敗する・爆撃を受ける
- “go down like a bomb” : (イギリス英語で)大成功する・大当たりする(逆にアメリカ英語では「ひどい失敗」という意味で使われることもあり、地域差に注意)
フォーマル/カジュアル
- 「攻撃する」意味で使う場合は、ニュースや軍事用語としてもフォーマル・インフォーマル問わず使用されます。
- 「失敗する」の意味はややスラング寄りなので、カジュアルな会話やSNS、口語表現でよく使われます。公的な文書では避けた方が無難です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I totally bombed my math test today.”
- 「今日の数学のテストで完全に失敗しちゃったよ。」
- 「今日の数学のテストで完全に失敗しちゃったよ。」
- “They said the new video game bombed because of glitches.”
- 「新作ゲームはバグだらけで大失敗したらしい。」
- 「新作ゲームはバグだらけで大失敗したらしい。」
- “If you bomb this audition, you can try again next month.”
- 「もし今回のオーディションで失敗しても、来月また挑戦できるよ。」
ビジネスシーン(ややフォーマル/カジュアル)
- “The marketing campaign bombed due to poor planning.”
- 「そのマーケティングキャンペーンは、計画が不十分で大失敗に終わった。」
- 「そのマーケティングキャンペーンは、計画が不十分で大失敗に終わった。」
- “If we bomb the presentation, we might lose our client.”
- 「プレゼンで失敗すれば、顧客を失うかもしれない。」
- 「プレゼンで失敗すれば、顧客を失うかもしれない。」
- “The product launch bombed in the new market.”
- 「その製品リリースは新市場で惨敗した。」
学術的・報道的な文脈
- “The military forces bombed strategic targets overnight.”
- 「軍隊は夜通し戦略的目標を爆撃した。」
- 「軍隊は夜通し戦略的目標を爆撃した。」
- “According to historical records, several key cities were severely bombed during the war.”
- 「歴史的記録によると、その戦争中にいくつかの重要都市が深刻な爆撃を受けた。」
- 「歴史的記録によると、その戦争中にいくつかの重要都市が深刻な爆撃を受けた。」
- “Economists predict the policy might bomb if not implemented carefully.”
- 「経済学者たちは、その政策が注意深く実施されなければ失敗するかもしれないと予測している。」
- 「経済学者たちは、その政策が注意深く実施されなければ失敗するかもしれないと予測している。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- fail(失敗する)
- 一般的に「失敗する」を意味する。よりフォーマルからカジュアルまで幅広い文脈で使える。
- 一般的に「失敗する」を意味する。よりフォーマルからカジュアルまで幅広い文脈で使える。
- flop(大失敗する)
- イベントや企画などが「全然うまくいかない」ニュアンス。口語的。
- イベントや企画などが「全然うまくいかない」ニュアンス。口語的。
- collapse(崩壊する / 失敗に終わる)
- 組織や計画がダメになるときによく使う。
- 組織や計画がダメになるときによく使う。
反意語(antonyms)
- succeed(成功する)
- triumph(勝利を収める、大成功する)
- prevail(勝利する、うまくいく)
“bomb” は「失敗する」を強調するスラング的ニュアンスが強いので、反意の動詞としては「succeed」や「triumph」などが対応します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /bɒm/ (イギリス英語), /bɑːm/ または /bɑm/ (アメリカ英語)
- アクセント(強勢): 1音節のため、特にアクセント位置の問題はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語では「バー(ム)」のように /bɑm/ と発音されることが多い。イギリス英語では /bɒm/ に近い音。
- よくある発音ミス: 最後の “b” を強く発音してしまう人がいるが、実際はほぼ無音に近く、鼻にかかる音で終わるイメージ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bomb” の末尾の “b” は音が弱いため、「bom」など誤記に注意。
- 同音異義語: 特に “bombe” や “bombs” と区別するときに気をつける。
- スラング的用法: テストやプレゼンなどで「失敗する」意味で使うのはカジュアルな環境。正式な文書やビジネスメールでは「fail」「go poorly」など別の表現が望ましい場合が多い。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「攻撃する」の意味合いで使われる場合が多いが、文章中で「大失敗する」という意味の文脈で出題される可能性もあるため、両方の意味を知っておく必要がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルの最後は “mb” で、同じパターンとして「tomb」「comb」「thumb」などがある。「b」は発音しない点で共通。
- 「爆弾が落ちて、全部台無しになる」→「失敗する」というイメージで覚えると、スラング的用法の意味合いがつかみやすいです。
- “bomb” は短くインパクトのある単語なので、イメージしやすい映像(爆弾がドカンと失敗に導く)と結びつけると記憶に残りやすいです。
以上が、動詞 “bomb” の詳細解説です。軍事的な文脈と、スラングでの「大失敗」の文脈に大きく分かれる点が特徴的です。発音やスラングとしての用法もしっかり押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
…'を'爆撃する;…‘に'爆弾を投下する