元となった辞書の項目
boldly
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: boldly
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a way that shows a willingness to take risks; confidently and courageously
意味(日本語): 勇敢に、自信をもって、恐れずに行動する様子を表す副詞です。たとえば、人前で物怖じせずに演説したり、新しい提案を思い切って行ったりするときに使います。
- CEFR レベル目安: B2 (中上級)
- B2は日常会話から専門的な内容まである程度扱える「中上級」レベルです。文章を読んだり書いたりするときにもしっかりと使える単語といえます。
派生形・活用
- bold (形容詞): 勇敢な、はっきりした
- boldness (名詞): 勇敢さ、大胆さ
- boldly (副詞): 勇敢に、大胆に(今回の単語)
他の品詞としては以下のように使われます。
- 形容詞: “He made a bold move.”(彼は大胆な手を打った)
- 名詞: “I admire her boldness.”(彼女の大胆さを尊敬する)
- 副詞: “She spoke boldly at the meeting.”(彼女は会議で大胆に発言した)
2. 語構成と詳細な意味
「boldly」は形容詞 “bold” に副詞化の接尾辞 “-ly” がついた形です。
- 語幹 (root): bold(大胆な、勇敢な)
- 接尾辞 (suffix): -ly(副詞化する要素)
「boldly」は「恐れや迷いを感じさせずに行動するさま」を表すのに使われます。自信や勇気、決断力を伴うニュアンスがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- boldly go – 大胆に行く
- boldly declare – 大胆に宣言する
- boldly approach – 思い切って近づく/取り組む
- speak boldly – 大胆に(遠慮なく)話す
- boldly claim – 大胆に主張する
- proceed boldly – 勇敢に進む
- boldly confront – 大胆に立ち向かう
- boldly design – 大胆にデザインする
- boldly state – はっきりと述べる
- march boldly – 勇ましく進む/行進する
3. 語源とニュアンス
- 英語の “bold” は古英語の “beald” や “bold” に由来し、「勇敢な」「自信に満ちた」という意味を持ちます。
- 時代を通じて「ためらいがない」「大胆な」という感覚が中心に受け継がれています。
- 「boldly」は、カジュアルな会話からフォーマルなスピーチまで幅広く使われ、積極性や自信をアピールしたいときに用いられます。
- 注意点として、あまりに度が過ぎると「向こう見ず」のように受け取られる場合もあります。文脈に応じて、ポジティブにもネガティブにも響きます。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 副詞(adverb)
- 動詞を修飾して「どのように行うか」を表します。
- 動詞を修飾して「どのように行うか」を表します。
- 使用シーン: フォーマル・カジュアルどちらでも利用されますが、演説や公式の場面では「決意」や「強い意志」を示す意味合いが強調されます。
- “boldly” は文章でも口語でも使えますが、やや強い印象を与えるため、相手や状況の配慮は必要です。
一般的な構文例
- “(主語) + (動詞) + boldly.”
- “(主語) + boldly + (動詞).”
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I decided to speak boldly about my feelings.”
- (私は自分の気持ちについて思い切ってはっきりと話すことにした。)
- (私は自分の気持ちについて思い切ってはっきりと話すことにした。)
- “She boldly walked up to the stage to sing.”
- (彼女は恐れずにステージに上がって歌った。)
- (彼女は恐れずにステージに上がって歌った。)
- “They boldly asked for a discount at the store.”
- (彼らはお店で思い切って値引きを求めた。)
(2) ビジネスシーン
- “He boldly proposed a new strategy in front of the board.”
- (彼は役員会の前で新しい戦略を大胆に提案した。)
- (彼は役員会の前で新しい戦略を大胆に提案した。)
- “Our CEO urged us to move boldly into emerging markets.”
- (CEOは新興市場へ果敢に進出するよう私たちに促した。)
- (CEOは新興市場へ果敢に進出するよう私たちに促した。)
- “She boldly negotiated a higher salary during her performance review.”
- (彼女は評価面談で大胆に給与アップを交渉した。)
(3) 学術的・専門的な文脈
- “The scientist boldly challenged the existing theory with fresh data.”
- (その科学者は新しいデータをもって既存の理論に大胆に異議を唱えた。)
- (その科学者は新しいデータをもって既存の理論に大胆に異議を唱えた。)
- “Researchers must boldly explore uncharted areas to expand knowledge.”
- (研究者は知識を広げるために未知の領域を果敢に探求する必要がある。)
- (研究者は知識を広げるために未知の領域を果敢に探求する必要がある。)
- “He boldly criticized the methodology used in the study.”
- (彼はその研究で用いられた手法を大胆に批判した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- bravely(勇敢に)
- 「危険や困難に立ち向かう勇敢さ」に焦点。
- 「危険や困難に立ち向かう勇敢さ」に焦点。
- fearlessly(恐れずに)
- 「恐怖心がない」という点により強調がある。
- 「恐怖心がない」という点により強調がある。
- courageously(勇気を持って)
- 勇気をもって行動するという点が強調される。
- 勇気をもって行動するという点が強調される。
- audaciously(大胆不敵に)
- 勇敢さに加え、少し「ずうずうしい、無謀な」と感じられることもある表現。
- 勇敢さに加え、少し「ずうずうしい、無謀な」と感じられることもある表現。
反意語
- timidly(臆病に)
- cautiously(慎重に)
- fearfully(恐る恐る)
類義語と比べて “boldly” は、勇気や自信のある行動という意味合いがややポジティブに感じられやすいですが、状況によっては強引、押しが強いというニュアンスにもなります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- 米音: /ˈboʊldli/
- 英音: /ˈbəʊldli/
- 米音: /ˈboʊldli/
- アクセントは最初の “bold” の部分(/boʊld/ or /bəʊld/)にあります。
- 「ボウドゥリー」のように、/l/ の後ろに弱く /d/ が聞こえる感覚です。
- “baldly” (はげみたいに…) と混同しやすいので注意しましょう。(baldly は「露骨に」という別の意味です)
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bogldly” など “o” や “l” の位置を間違えやすい。
- 同音/似た発音: “baldly” と混同しない。
- ニュアンス: 大胆な行動ゆえ、上司やお客様の前で適切に使えるか場面を選ぶ必要がある。
- 試験対策: TOEIC や英検でも「大胆に、勇敢に」を表す語彙として選択肢に出る場合があります。フレーズとして“Speak boldly”などが出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bold” = ボールド体: Wordなどの文章作成ソフトで文字を太字(bold)にするイメージから、「はっきりと、目立つ」という覚え方ができます。
- 大胆な行動イメージ: 恐れずに先陣を切る「勇者」のイメージを思い浮かべると定着しやすいです。
- スペリング練習: 「b-o-l-d」+「-ly」=「boldly」と分解して覚えると混同しにくいでしょう。
以上が “boldly” の詳細解説です。勇気を持って前に踏み出すイメージを描きながら覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
大胆に;ずうずうしく
意味(2)
際立って,はっきりと