元となった辞書の項目
shout
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: shout
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): a loud call or cry
意味 (日本語): 叫び声、大声
「誰かが大きい声を出した瞬間」を指す言葉で、怒り・興奮・喜び・注意喚起など、いろいろな感情や目的で発せられる声を表します。場面としては、たとえば誰かを呼ぶとき、歓声をあげるとき、大声を張り上げるときに使います。優しいニュアンスというより、はっきりした強い声をイメージさせる単語です。
活用形
- 名詞: shout
- 動詞の形: to shout (叫ぶ)
- 例) “He shouts”, “He shouted”, “He is shouting” など
他の品詞
- 動詞 (to shout): 「叫ぶ」「大声を上げる」という意味。
- 形容詞や副詞形はありません。
難易度 (CEFRレベル)
- B1(中級)
日常会話や簡単な文章で登場する、比較的よく使われる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
shout は、一つの語根 (語幹) としてまとまっており、明確な接頭語・接尾語はありません。もともとは中英語 (Middle English) から派生し、単純に「大声を出す」ことを表す単語です。
関連する派生語・類縁語
- shout (v.): 叫ぶ
- shouter (n.): 叫ぶ人(ややレアな形)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- give a shout – 「叫び声を上げる」
- let out a shout – 「叫び声を放つ」
- a shout of joy – 「歓喜の叫び」
- a shout of anger – 「怒りの叫び」
- a loud shout – 「大きな叫び」
- a shout for help – 「助けを求める叫び」
- with a shout – 「叫びとともに」
- raise a shout – 「叫び声を上げる」
- a sudden shout – 「突然の叫び」
- a shout in the distance – 「遠くからの叫び声」
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 (Middle English) の “shoute” が起源で、さらに古フランス語やゲルマン系の言語と関連があるとされています。
- 歴史的背景: 昔から「感情を込めて大声で呼ぶ、もしくは警告を発する」行為を表す言葉として使われてきました。
- ニュアンス: 「shout」は一般的には強い感情や緊急性を感じさせる、はっきりとした勢いのある言葉です。否定的にも肯定的にも使えますが、どちらかというと力強いイメージがあります。
- 使用シーンの注意: 口語・文章どちらでも使われる言葉ですが、書き言葉ではややカジュアルな印象になります。フォーマルな文書では「exclamation」「cry」など、別の言葉を選ぶ場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): 通常「a shout」「two shouts」と数えられます。
- 構文例:
- “He gave a loud shout.” (彼は大声で叫び声を上げた)
- “There was a sudden shout from behind the door.” (ドアの後ろから突然の叫びが聞こえた)
- “He gave a loud shout.” (彼は大声で叫び声を上げた)
- イディオム的表現:
- “shout-out” (スラング的に「感謝の声や賞賛を伝える呼びかけ」の意味など)
- “shout for joy” (「喜びの叫びを上げる」)
- “shout-out” (スラング的に「感謝の声や賞賛を伝える呼びかけ」の意味など)
フォーマル/カジュアルな違い
- フォーマル文では “exclamation” や “cry” と言い換えられることがあります。
- 日常会話では “shout” がよく使われ、口語的で直接的な響きです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I heard a shout from upstairs. Is everything okay?”
(2階から叫び声が聞こえたよ。大丈夫?) - “With a shout of excitement, she opened her birthday gift.”
(ワクワクした叫び声を上げながら、彼女は誕生日プレゼントを開けた。) - “If you need me, just give a shout.”
(もし必要なら、ただ呼んでね。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “We heard a loud shout in the lobby, and security went to investigate.”
(ロビーで大きな叫び声が聞こえ、警備が確認に行きました。) - “The manager’s sudden shout drew everyone’s attention to the issue.”
(マネージャーの突然の叫びで、全員がその問題に注意を向けました。) - “A shout is rarely acceptable during meetings, as it disrupts the discussion.”
(会議中の叫び声はめったに許されません。議論を妨げてしまうからです。)
学術的 (やや硬め)
- “The study analyzed the social impact of a crowd’s collective shout during sports events.”
(その研究はスポーツイベントにおける観客の集団的な叫び声が社会に与える影響を分析しました。) - “Historical records note instances of a unified shout serving as a communicative signal in warfare.”
(歴史的記録によれば、戦争の中で統一された叫び声が伝達の合図として役立った事例が記されています。) - “Psychological experiments often measure the intensity of a shout to gauge emotional response.”
(心理学の実験では感情反応を測るために、叫び声の強さを測定することがよくあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- cry (叫び声・泣き声)
- 「cry」は「泣き声」も含む可能性があり、より感情的な印象を与えることがあります。
- 「cry」は「泣き声」も含む可能性があり、より感情的な印象を与えることがあります。
- yell (怒鳴り声)
- 「shout」とほぼ同様に「大声を出す」イメージですが、怒りを伴うニュアンスが強いことが多いです。
- 「shout」とほぼ同様に「大声を出す」イメージですが、怒りを伴うニュアンスが強いことが多いです。
- scream (悲鳴)
- 「shout」よりも恐怖や痛みなど、極度の感情を伴うことが多いです。
- 「shout」よりも恐怖や痛みなど、極度の感情を伴うことが多いです。
- holler (呼ばわる、叫ぶ)
- アメリカ英語の口語的表現で、ややくだけた印象。
- アメリカ英語の口語的表現で、ややくだけた印象。
- roar (とどろくような叫び)
- 大きく、どよめくような響きを伴うニュアンス。
- 大きく、どよめくような響きを伴うニュアンス。
反意語 (Antonyms)
- whisper (ささやき)
- 「声を小さくする」意味でほぼ正反対。
- 「声を小さくする」意味でほぼ正反対。
- murmur (つぶやき、ぶつぶつ言う声)
- 「shout」とは対照的に、低く不明瞭な声をイメージさせる。
- 「shout」とは対照的に、低く不明瞭な声をイメージさせる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ʃaʊt/
- アクセント: 1音節しかないため、“shout” 全体が強く発音されるイメージです。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありません。どちらも /ʃaʊt/ と発音します。
- よくある間違い: “shoot” (/ʃuːt/) と混同しないように注意。「shout」と「shoot」は母音が異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shout” の “ou” の部分を “ow” と書いてしまうミスなど。
- 同音・類似音の混同: shoot /ʃuːt/(撃つ), should /ʃʊd/(~すべき) と間違えやすい。
- TOEICや英検など: リスニング場面で「shout」「shoot」など類似音の聞き取りを問われるケースがあるので注意。
- 感情的なニュアンス: “shout” はネガティブな印象だけでなく、喜びや驚きのポジティブな意味でも使われる。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルの “ou” は “out” と同じ発音になる → 「外に声が“出る(out)”」イメージで覚えると、/ʃaʊt/ の音がイメージしやすいです。
- “shoot” と似ているものの、母音の違い (“ou” vs. “oo”) を意識して区別しましょう。
- イメージとしては「声が自分の中から飛び出して“外”に向かう」感じで、勢いのある音を伴う単語です。
覚えるときは「外に向かって叫ぶ(shout)」とイメージする、と発音も混同しにくいでしょう。
意味のイメージ