元となった辞書の項目
sake
解説
以下では、英単語の名詞 “sake” を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “sake” — a Japanese alcoholic beverage made from fermented rice.
- 日本語: 「日本酒」— 米を発酵させて作られる日本の伝統的なお酒のことです。
「sake」は英語でもそのまま「日本酒」を指すときに使われます。「日本食レストランで提供されるちょっと特別な飲み物」というようなニュアンスで、海外でも広く知られた日本の飲み物を表します。
品詞
- 名詞 (Noun)
活用形
- 名詞なので、動詞のような活用はありません。
- 複数形はほとんど使われませんが、英語で無理やり複数形を作ると “sakes” となる場合も稀にあります(ほぼ使われないため注意)。
他の品詞形
- 同じスペル “sake” でも「For the sake of 〜(〜のために)」で使われる場合は、「目的・利益・理由」という意味の別の名詞として機能します。こちらは日本酒とはまったく別の語源・意味です。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
→ “sake” は日常英会話やレストランでの飲食のシーンなどで登場する可能性があります。ただし日本文化固有の要素なので、国際的な場面でもなじみがある程度にとどまります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“sake” は日本語由来の外来語で、英語の中では特に「接頭語」「接尾語」「語幹」などの細かな分類はありません。
他の単語との関連性
- “Japanese rice wine” (日本酒) という表現とほぼ同義。
- 「生酒 (namazake)」「吟醸 (ginjo)」「純米 (junmai)」など、より細かい分類termsに派生していきますが、これらは英語でも一部そのまま使われています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例)
- hot sake / warm sake(熱燗 / 温かい日本酒)
- cold sake(冷酒)
- sake cup(おちょこ / ぐい呑み)
- sake set(徳利とおちょこのセット)
- sake brewery(酒蔵)
- sake bomb(サケ・ボム(ビールと日本酒を組み合わせた飲み方))
- premium sake(高級日本酒)
- sake tasting(日本酒のテイスティング)
- rice-based spirit(米を原料とするお酒)
- traditional sake(伝統的な日本酒)
3. 語源とニュアンス
語源
- “sake” は日本語の「酒(サケ)」がそのまま英語に取り入れられた外来語です。
- 日本では古くから米を発酵させる技術が発达しており、それが国外に伝わり、英語圏でも “sake” として定着しました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 飲食や日本文化に関する文脈で使われることが多いです。
- レストランのメニューで “sake” と書かれていれば、基本的には「日本酒」を意味します。
- 口語表現というよりは、レストラン・旅行案内・文化紹介などでよく目にする、比較的フォーマル寄りの単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- “sake” は不可算名詞として扱われることが多いです。
例: “I’d like some sake.” (少し日本酒が欲しいです) - ただしメニュー等で「複数の種類のsake」を表したい場合、“different sakes” のように使うことも希にあります。
一般的な構文
- “(someone) drink(s) sake” : 「(誰々が)日本酒を飲む」
- “(someone) serve(s) sake” : 「(誰々が)日本酒を提供する」
イディオム
- 「For the sake of 〜」は別の意味(目的・利益のため)なので、混同に注意が必要です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Let’s try some hot sake tonight.”
(今夜は熱燗を試してみようよ。) - “Do you prefer cold sake or hot sake?”
(冷酒と熱燗、どちらが好き?) - “I’ve never tasted sake before; is it similar to wine?”
(日本酒を飲んだことがないんだけど、ワインと似てるの?)
ビジネスシーンでの例文
- “We’d like to offer a variety of sake at our restaurant to appeal to more customers.”
(さらに多くの顧客を引きつけるために、私たちのレストランではさまざまな日本酒を提供したいと思っています。) - “Our company will start exporting premium sake to the European market next year.”
(当社は来年から高級日本酒をヨーロッパ市場へ輸出開始します。) - “They arranged a sake tasting event for international guests.”
(彼らは海外の来賓向けに日本酒のテイスティング会を企画しました。)
学術的または文化紹介の例文
- “Traditional sake production involves multiple fermentation stages, making it unique among world beverages.”
(伝統的な日本酒の製造は、多段階発酵が特徴で、世界のお酒の中でも特異な存在です。) - “In Japanese culture, sake is often used in ceremonial occasions.”
(日本文化では、日本酒はしばしば儀式的な場面でも使われます。) - “Scholars have documented the historical evolution of sake brewing techniques over centuries.”
(研究者たちは、何世紀にもわたる日本酒の醸造技術の進化を記録しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “rice wine” (米から作られるお酒)
→ 広く米を材料とする酒全般を指すこともあるので、必ずしも日本酒限定ではありません。 - “Japanese rice wine” (日本の米の酒)
→ ほぼ同じ意味ですが、説明的表現です。
反意語 (Antonyms)
- 特定の“お酒”の反意語はあまり存在しません。強いて言うなら “non-alcoholic beverages” (ノンアルコールドリンク) 全般が対象外という程度です。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語(米): /ˈsɑː.keɪ/
- イギリス英語(英): /ˈsɑː.ki/ または /ˈsæ.keɪ/ など複数のバリエーションが存在します。
アクセント位置
- 一般的には最初の音節 “sa” の部分に強勢が置かれやすいです (SA-ke)。
- 英語圏では「サーケイ」「サキ」のように発音が異なる場合があるので注意しましょう。
よくある発音の間違い
- “shake”(シェイク)や “socky”(サッキー)などと混同しやすいので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “saki” と書いてしまうケースがありますが、正しくは “sake” です。
- 同音異義語との混同: “For the sake of 〜” と全く別の意味を持つ “sake” を混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などで直接出題されることは多くありませんが、日本文化関連のトピックで出てくる可能性はあります。
- 料理・文化関連の単語として、文脈ごとに発音や意味を混同しないよう練習しておくと良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「サケ = 酒」という日本語からのまんまの外来語なので、日本語の「酒」と結びつけておけば忘れにくいです。
- スペリングは “s-a-k-e” と4文字だけでシンプルですが、実際の発音は慣れが必要です。
- レストランのメニューや日本に旅行した場面をイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
- 「サムライ」や「スシ(Sushi)」などと同じく、日本語がそのまま英語になった外来語の一例として覚えておくのも有効です。
以上が、英単語 “sake” (名詞) の詳細解説です。日本文化が世界に広まるにつれ、英語圏でも普通に見聞きする単語になっていますが、発音やスペル、別の意味である “For the sake of” との混同に注意して学習しましょう。
意味のイメージ
意味(1)
ため;利益;理由,目的