host

1. 基本情報と概要

単語: host

品詞: 名詞 (一部、動詞としても使用される)

意味（英語）

1. (名詞) A person who receives or entertains guests.
   


2. (名詞) An organism that harbors a parasite.
   


3. (名詞) A country, city, or organization that holds an event.

意味（日本語）

1. 人をもてなす側の人、パーティーや番組などの「司会者・主催者」を指します。「ゲストを迎える人」というニュアンスです。
   


2. 生物学的には「寄生される側の生物（宿主）」を意味します。
   


3. イベントや大会の開催国（開催地）を指す場合もあります。
   

例えば、パーティの主催者やテレビ番組の司会者などを表す、とてもよく使われる単語です。文脈によっては「宿主」という生物学的な用法や、「開催国」のように大きな単位で用いられることもあります。

活用形

• 単数形: host
  


• 複数形: hosts
  


• 動詞形: (to) host (「～を主催する/司会をする/迎える」)
  
  
  
  • 現在分詞: hosting
    
  
  
  • 過去形: hosted
    
  
  
  • 過去分詞: hosted
    
  
  

他の品詞

• 形容詞形: 「host」自体に形容詞形はありませんが、動詞形「host」を用いた派生語として「hosting service（ホスティング・サービス）」などはあります。

CEFRレベルの目安

• B1 (中級)
  
  一般的なニュースや会話で出てくるため、中級学習者でも理解しておきたい重要単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語 / 接尾語: なし
  


• 語幹: host

派生語・類縁語

• hostess: 女性のホスト、特にパーティーやレストランの案内係などを指す表現（近年はあまり使われなくなってきています）。
  


• hosting: 動詞形から派生した「ホスティング」、インターネットのサービス提供などでも使われます (例: web hosting)。

よく使われるコロケーション（共起表現）10個

1. “host a party” （パーティーを主催する）
   


2. “host an event” （イベントを開催する）
   


3. “host a show” （番組の司会を務める）
   


4. “host a meeting” （会議を主催／開催する）
   


5. “server host” （サーバーホスト）
   


6. “host family” （ホームステイ先の家族）
   


7. “host country” （開催国）
   


8. “host organism” （宿主生物）
   


9. “host a website” （ウェブサイトをホストする）
   


10. “host a conference” （会議を主催する）

3. 語源とニュアンス

語源

• host は古フランス語の “oste” やラテン語の “hostis” に由来すると言われます。ただし、ラテン語の “hostis” は「敵」を意味していたという説もあり、歴史的には複数の語源が関係しているといわれています。

微妙なニュアンス・使用時の注意

• 「誰かをもてなす」という意味でポジティブな響きが強いです。
  


• テレビ番組やラジオの「司会者」に対しても使われ、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで用いられます。
  


• 生物学での「宿主」は専門的で学術的なニュアンスがあります。

使用シーン

• カジュアルなパーティーの文脈でも使われるし、公式イベントの場でもよく使われるオールマイティな単語です。

4. 文法的な特徴と構文

1. 名詞として:
   
   
   
   • 可算名詞です。
     
   
   
   • “a host” / “the host” / “hosts” などと冠詞や複数形をつけて使用します。
     
   
   


2. 動詞として:
   
   
   
   • 他動詞として使われ、「(誰か・何かを)主催する」といった意味を表します。
     
   
   
   • 例: “He hosted the party.”
   
   

一般的な構文

• “(主語) + host(s) + (目的語)”
  
  例: “She hosts a popular talk show.”

イディオム

• “be the host with the most” (少しカジュアルで韻を踏んでおり、「最高のおもてなしをするホスト」というニュアンス)

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)

1. “I’m going to be the host of this weekend’s barbecue. Want to join us?”
   
   （今週末のバーベキューは私が主催するんだ。一緒に来ない？）
   


2. “Our host was so friendly; they made us feel right at home.”
   
   （ホストの方がとても親切で、自分の家にいるように感じさせてくれたよ。）
   


3. “My cousin hosted a trivia night at his house last night.”
   
   （昨夜、いとこが家でトリビアゲーム大会を開いてくれたんだ。）

ビジネスシーンでの例文 (3つ)

1. “We plan to host the annual conference in New York this year.”
   
   （今年は年次会議をニューヨークで開催する予定です。）
   


2. “Could you host the meeting if I’m unavailable?”
   
   （もし私が都合がつかなかった場合、会議を主宰していただけますか？）
   


3. “Our company will host a product launch event next month.”
   
   （当社は来月、製品発表イベントを主催します。）

学術的な文脈での例文 (3つ)

1. “The parasite’s host eventually became seriously ill.”
   
   （その寄生生物の宿主は、最終的に深刻な病状になりました。）
   


2. “Researchers studied the host’s immune response.”
   
   （研究者たちは、宿主の免疫応答を調べた。）
   


3. “Finding a suitable host is critical for the parasite’s survival.”
   
   （適切な宿主を見つけることが、その寄生生物の生存にとって非常に重要です。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. organizer (主催者)
   
   
   
   • 行事や企画を取りまとめる人。より「組織・運営」に焦点を当てた単語。
     
   
   


2. moderator (進行役、司会者)
   
   
   
   • ディスカッションや討論会などの進行役。討論や会議の場でよく使われる。
     
   
   


3. emcee (司会者)
   
   
   
   • ステージやショーの「司会者」をくだけた表現で、口語的。
     
   
   

反意語

• 明確な反意語はありませんが、あえて挙げるなら「guest (ゲスト)」が対になる存在として使われることが多いです。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • アメリカ英語: /hoʊst/
    
  
  
  • イギリス英語: /həʊst/
    
  
  



• アクセントは、唯一の音節「host」にあります。




• よくある間違いとして、「ホウスト」と2音節のように発音してしまうことがありますが、実際には1音節です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “h-o-s-t” の順番を間違えて “hots” と書いてしまうことがあります。
   


2. 同音異義語との混同: ほとんどありませんが “most” と見間違えやすいかもしれません。
   


3. TOEICや英検などでの出題: パーティーやイベント、ミーティングを誰が主催するかという文脈で「host」がしばしば登場します。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「host」を「ほすと」と日本語で見た時、「ホストクラブ」や「ホストコンピューター」などが連想されるかもしれません。そこから「迎える側」「メインの側」というイメージを持つと覚えやすいです。
  


• “H-O-S-T” の並びで、“My House Is The best!” などと関連づけるなど、イメージで覚えても良いでしょう。
  


• イベントやパーティーを「主催する」イメージを思い浮かべると、記憶に定着しやすいです。

以上が名詞「host」の詳細な解説です。様々な文脈で応用される便利な単語なので、用法の幅の広さをぜひ押さえてください。