元となった辞書の項目
chin
解説
1. 基本情報と概要
単語: chin
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): The lower part of the face below the mouth, forming the prominence of the lower jaw.
意味(日本語): 口の下にある、下あごの突き出た部分のことです。顔のパーツを示すごく基本的な単語で、日常的に「あご」と呼ばれる部分を指します。
- CEFR レベル: A2 (初級)
- A2: まだ英語の基礎を学んでいる方が、よく使われる体の部位として早い段階で覚える単語です。
活用形:
- 通常名詞として単数形 “chin” と複数形 “chins” が使われます。
- 動詞や形容詞の形は一般的ではありませんが、口語表現で「to chin up」(懸垂をする/あごをバーに引き付ける) というような表現が存在します。
他の品詞形
- ほぼ名詞としてのみ使われますが、動詞のように用いる場合は非常に稀であり、口語やスラング的表現(例:「He chinned him.」=「彼は彼のあごを殴った」程度)がある程度です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「chin」は短い単語のため、接頭語や接尾語がついていない語源的な形を保っています。
- 詳細な意味: 顔の下部にある突き出たあごの部分を指します。
コロケーション(共起表現)10選
- double chin(二重あご)
- keep your chin up(元気を出して / 顎を上げて前を見る)
- chin strap(あごにかけるストラップ)
- chin rest(バイオリンなどで顎を置く部分)
- chin-length hair(あごの長さの髪型)
- square chin(角ばったあご)
- stroke one’s chin(あごを撫でる)
- chin wag(おしゃべり(主に英))
- jutting chin(突き出したあご)
- tilt one’s chin(あごを持ち上げる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の cin から来ており、さらに古いゲルマン祖語やインド・ヨーロッパ祖語にもさかのぼります。長い歴史の中で、意味はほぼ変わることなく「人間のあご」を指してきました。
- ニュアンス・使用上の注意:
- 体の部位を指すため、日常会話ではカジュアルに使用されます。
- 「顎を突き出す」など、気持ちを強調するようなシーンでも比喩的に使われることがあります。
- フォーマルな文章でも、身体の描写として問題なく使われますが、あまり感情的なニュアンスは持たない単語です。
- 体の部位を指すため、日常会話ではカジュアルに使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “chin” は通常可算名詞です。「Chins」のように複数形を使う場合は、「人ごとのあご」や「二重あごが複数ある」ような文脈です。
- イディオム:
- “Keep your chin up.”(元気を出せ / 落ち込まずに頑張れ)
- “Take it on the chin.”(苦難や批判を受け止めて耐える)
- “Keep your chin up.”(元気を出せ / 落ち込まずに頑張れ)
- 使用シーン:
- 口語では「顎(あご)」と単純に指摘するだけでなく、慣用表現でメンタル面を表すイディオムとして使われることもあります。
- ビジネス文章でも顔の特徴を説明する場合などに使われます。
- 口語では「顎(あご)」と単純に指摘するだけでなく、慣用表現でメンタル面を表すイディオムとして使われることもあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I think you have something on your chin.”
(あなたのあごに何かついてるよ。) - “She tapped her chin, thinking about what to do next.”
(次に何をするか考えながら、彼女はあごを軽くたたいた。) - “He rested his chin on his hand while watching TV.”
(テレビを見ながら彼はあごを手に乗せていた。)
(2) ビジネスシーン
- “We recommend a chin strap to ensure the safety helmet stays in place.”
(安全ヘルメットが安定するよう、あごひもをお勧めします。) - “He scratched his chin briefly before responding to the client.”
(クライアントに返答する前に、彼は短くあごをかいた。) - “In our new promotional photo, make sure the model’s chin is slightly lifted.”
(新しい宣伝写真では、モデルのあごを少しだけ上げるようにしてください。)
(3) 学術的・やや硬い文脈
- “According to the anthropological study, the shape of the chin can vary greatly among populations.”
(人類学の研究によると、あごの形は民族によって大きく異なる可能性がある。) - “The chin plays a key role in facial recognition technology.”
(あごは顔認証技術において重要な役割を果たす。) - “This study compares the development of the chin region in different age groups.”
(本研究はさまざまな年齢層におけるあごの発達を比較している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- jaw(あご全体・顎骨)
- 「chin」が口まわりの下部を指すのに対し、「jaw」は上下のあご全体(特に骨構造を含む)を指します。
- 「chin」が口まわりの下部を指すのに対し、「jaw」は上下のあご全体(特に骨構造を含む)を指します。
- mandible(下顎骨(医学用語))
- より専門的・学術的な表現です。
「chin」に直接的な反意語はありませんが、身体の他の部位と混同しないよう注意してください。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /tʃɪn/
- アクセント: 短い一音節なので、特別な強勢はなく、全体を「チン」と発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありません。両方とも /tʃɪn/ として発音されます。
- よくある間違い: “shin” (/ʃɪn/) と混同することがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “chin” を “chin*e”や “chim*” と書いてしまうミスがあるので気をつけましょう。
- 同音異義語との混同: “chin” と同音異義語は特にありませんが、音が似た “shin”(すね)との混乱に注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは「身体の部位を選ぶ問題」や、「イディオム問題(Keep your chin up)」で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「笑うときや自信があるときは顎(chin)が上がる」という状況をイメージすると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: 「/tʃ/」の発音に注意しながら “c-h-i-n” の順番をしっかり覚えましょう。
- 勉強テクニック: 鏡で自分の顔を見ながら各パーツを英語で言う練習をすると効果的です。“chin” だけでなく “cheek” (頬) や “jaw” (あご骨) など周辺語もあわせて覚えると理解が深まります。
以上が名詞 “chin” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術文献まで幅広い場面で「顎」を指す際に活用できます。イディオム Keep your chin up
のようにメンタル面を表す表現としても、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
あご(下あごの先端)