元となった辞書の項目
worried
解説
1. 基本情報と概要
単語: worried
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): anxious or concerned about something
意味(日本語): 不安に思う、心配している
「worried」は自分自身が不安や心配を感じている状態を表す形容詞です。
「何か悪いことが起こりそうで落ち着かない・不安な気持ち」を表すときに使います。日常会話でもよく登場する、とても一般的な単語です。
活用形:
- 原形(形容詞としての単語そのもの): worried
- 比較級: more worried
- 最上級: most worried
もともとの動詞形:
- worry (動詞) → 「心配する」「悩む」
- 現在形: worry(s)
- 過去形: worried
- 過去分詞: worried
- 現在分詞: worrying
CEFRレベル目安: B1 〈中級〉
主に日常会話で頻出するため、そこまで難易度は高くありませんが、バリエーションを押さえておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- worry(動詞の語幹)+ -ed(形容詞化・過去分詞形の語尾)
「worry」は「心配させる」という動詞で、-ed をつけて形容詞として「心配している状態」の意味を持たせています。
詳細な意味
- 心配や不安を感じているさま
- 一時的な小さな不安から、深刻な悩みまで幅広く使えます
- 「懸念や危惧を抱いている」ニュアンスを含む場合もあります
関連する派生語
- worrying (形容詞): 「心配になるような」「不安を引き起こす」、例: a worrying trend (心配になる傾向)
- worrier (名詞): 「心配性の人」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- be worried about 〜 (〜について心配する)
- look worried (心配そうに見える)
- worried sick (ひどく心配している)
- get worried (だんだん心配になる)
- remain worried (心配したままでいる)
- sound worried (心配そうに聞こえる)
- seem worried (心配しているように思える)
- a worried look/expression (不安げな表情)
- feel worried about 〜 (〜に不安を感じる)
- worried parents (心配している両親)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「worry」は古英語の “wyrgan” に由来し、「締めつける、のどを絞める」といった意味がありました。やがて「苦しめる・悩ます」といった意味に派生し、そこから「心配する」という意味へと変化してきました。
ニュアンス:
- 「worried」は自分の内面の不安や怖れを率直に表す語で、日常会話ではとてもカジュアルに使われます。
- 口語・文章いずれでも使えますが、フォーマルな文書で「懸念している」という場合には “concerned” を用いる方がやや丁寧な印象になることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
be動詞 + worried + about + 名詞/動名詞/節
- 例: I’m worried about my exam.
- 「〜について心配している」という表現で最もよく使われるパターンです。
- 例: I’m worried about my exam.
worry (動詞) との区別
- “I worry about my friends.”(私は友人のことを心配する)
- “I’m worried about my friends.”(私は友人のことで心配している状態だ)
- “I worry about my friends.”(私は友人のことを心配する)
他動詞/自動詞としての区別
- 「worry」は他動詞としても自動詞としても機能しますが、「worried」は形容詞として「心配している状態」を表すので、be動詞や状態動詞と組み合わされることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m worried about my dog. He hasn’t been eating lately.”
- 「犬のことが心配なの。最近食べてなくて。」
- “You look worried. Is everything OK?”
- 「心配そうね。大丈夫?」
- “Don’t be too worried. Things will work out.”
- 「あまり心配しすぎないで。何とかなるから。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We are worried about the declining sales figures this quarter.”
- 「私たちは今期の売上減少を心配しています。」
- “The client seemed worried about potential delays in delivery.”
- 「クライアントは納期が遅れるかもしれないことについて心配しているようでした。」
- “I’m worried this project might exceed the budget.”
- 「私はこのプロジェクトが予算を超えるかもしれないと心配しています。」
学術的・フォーマルな文脈(3つ)
- “Researchers are worried that the new virus strain could spread rapidly.”
- 「研究者たちは新種のウイルスが急速に拡散するかもしれないと懸念しています。」
- “Many experts are worried about the long-term environmental impact.”
- 「多くの専門家が長期的な環境への影響を懸念しています。」
- “He remains worried about the ethical implications of this technology.”
- 「彼はこの技術の倫理的影響について懸念し続けています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- anxious (不安な、気がかりな)
- 「worried」に比較すると、より強い不安感や落ち着かない気持ちを表すことが多い。
- 「worried」に比較すると、より強い不安感や落ち着かない気持ちを表すことが多い。
- concerned (懸念している)
- フォーマルな場面でも使われ、不安の対象が具体的である場合が多い。
- フォーマルな場面でも使われ、不安の対象が具体的である場合が多い。
- uneasy (落ち着かない、不安を感じる)
- 心がざわざわしている感覚に焦点がある。
- 心がざわざわしている感覚に焦点がある。
- nervous (緊張している)
- 緊張感による不安、特に人前での発表や試験など場面にフォーカス。
反意語
- calm (落ち着いた)
- unconcerned (気にしない、心配していない)
- relaxed (リラックスした)
「worried」は主観的な不安を述べるのに対し、「calm」や「unconcerned」は逆に心配事がない/気にしない状態を示します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /ˈwɝː.id/
- IPA(イギリス英語): /ˈwʌr.id/ または /ˈwɜːr.id/
強勢(アクセント)の位置:
- 最初の音節「wor」にアクセントがきます。 “WOR-ried” のように発音します。
よくある発音ミス:
- “wor” が “war” にならないよう注意しましょう。アメリカ英語では /ɝ/ の音が入るため、口をあまり開かずに長めの母音を意識します。イギリス英語では /ʌ/ や /ɜː/ になる場合があり、「ウォリッド」や「ワリッド」の中間のような発音を目指します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングの誤り:
- “worryed” や “worrid” などと書いてしまうミスがよくあります。正しくは “worried”。
- worried と worrying の使い分け:
- “I am worried.”(私は心配している)
- “This situation is worrying.”(この状況は心配だ・不安を引き起こす)
- “I am worried.”(私は心配している)
- 前置詞の使い分け:
- “worried about” 〜 の形が最も一般的。ただし、 “worried for someone” なども文脈で使われる場合があります(誰かを心配している)。
- TOEICや英検などの出題傾向:
- 心配ごとを表す文章読解問題や会話問題などでしばしば登場します。特に “worried about” や “concerned about” との言い換えに注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “worry” のスペルを “war + ry” とイメージすると、「心の中で戦い(war)が起きている」とイメージできるかもしれません。その状態が “worried” で「心配している」と覚えましょう。
- 似た形容詞 “worried” と “worrying” のセットで覚えることで、気持ちの状態と原因を見分けやすくなります。
- 会話練習やライティングで “worried about 〜” を頻繁に使って感覚を身につけると定着しやすいです。
以上が形容詞「worried」の詳細解説です。日常生活はもちろん、ビジネスや学術的な文脈でも“不安・懸念”を表す際に幅広く活用できますので、正しい文法・発音とあわせてしっかり身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人・表情などが)心配そうな