元となった辞書の項目
truth
解説
以下では、英単語 truth
(名詞)について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語(単語): truth
日本語(意味): 真実、事実、本当のこと
「truth」は「真実」という意味を持ち、物事が正しい・真実である状態や内容を指す言葉です。嘘や偽りがない、本当のことを表します。日常会話からフォーマルな文脈まで幅広く使われます。「あれは本当のことなの?」といったふうに、「真実かどうか」を尋ねたり、「物事の真相」を表す際などに使われる、わかりやすい名詞です。
- 品詞: 名詞 (noun)
- CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1(中級): 基本的な文章や会話に対応できるレベル。
- B1(中級): 基本的な文章や会話に対応できるレベル。
- 活用形: 名詞のため、動詞のような時制変化はありません。但し、可算・不可算の両方で使われることがあります(「a truth(ある真実)」「the truth(その真実)」のように使い分けます)。
他の品詞への変化例
- truthful (形容詞)
「真実を語る」「正直な」という意味の形容詞です。 - truthfully (副詞)
「正直に」「本当のところ」という意味になります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- true (形容詞) + -th (名詞化の接尾語)
「true(真実の、本当の)」に名詞化の接尾語「-th」がついて「真実(という状態)」を意味するようになりました。
詳細な意味
- 真実・事実
嘘や誤りではなく、本当のこと。 - 真理
哲学や宗教などでの、普遍的・絶対的な真実を指す場合もあります。
関連語や派生語
- true (形容詞): 真実の・本当の
- truthfulness (名詞): 正直さ、誠実さ
- untruth (名詞): 偽り、嘘
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- tell the truth → 真実を言う
- face the truth → 真実と向き合う
- the whole truth → 全ての真実
- the hard truth → 受け入れがたい(つらい)真実
- seek the truth → 真実を探し求める
- truth be told → 実を言うと(実のところ)
- in truth → 実際のところ
- forced to confront the truth → 真実と向き合わざるを得ない
- a grain of truth → 真実のかけら
- moment of truth → 正念場、本当に大事な瞬間
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の「trīewþ(忠誠、約束)」にさかのぼります。さらにその語源は「true(真実の、本当の)」に続く形で、古くから「誠実さ」「正直さ」といった意味が含まれていました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「truth」はフォーマルでもカジュアルでも使います。
- また「真実をはっきりと伝える・示す」というニュアンスが強いため、内容が厳しいものであっても「誤魔化さず事実を突きつける」場面でよく使われます。
- 書き言葉・スピーチ・日常会話いずれにも登場し、幅広い文脈に対応できる便利な名詞です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算名詞
- 不可算用法の例:「Truth is important.(真実は大事だ)」
- 可算用法の例:「He spoke many truths.(彼はいくつもの真実を語った)」
- 不可算用法の例:「Truth is important.(真実は大事だ)」
- 一般的な構文例
- “to tell (someone) the truth”「(人に)真実を言う」
- “the truth about 〜”「〜についての真実」
- “to tell (someone) the truth”「(人に)真実を言う」
- イディオム
- “Truth be told” → 「実を言うと」「正直に言うと」
- “There’s some truth to that” → 「そこには多少の真実がある」
- “Truth be told” → 「実を言うと」「正直に言うと」
- フォーマル / カジュアル
- “Truth be told” はカジュアルからセミフォーマルに使われます。
- 論文などのフォーマルな場面でも “the truth of the matter is…” のように使用します。
- “Truth be told” はカジュアルからセミフォーマルに使われます。
5. 実例と例文
以下に、日常会話・ビジネス・学術的文脈それぞれで3つずつ例文を示します。
日常会話での例文
- “Tell me the truth—did you eat my cookies?”
→ 「正直に言ってよ、私のクッキーを食べた?」 - “To be honest, I’m not sure if this rumor is the truth.”
→ 「正直言うと、このうわさが本当かどうかよくわからないんだ。」 - “Sometimes the truth hurts, but it's better to know.”
→ 「ときには真実は辛いけど、知っておいた方がいいよね。」
ビジネスシーンでの例文
- “We need to analyze the data thoroughly to uncover the truth about our sales figures.”
→ 「売上高に関する真実を解明するために、データを徹底的に分析する必要があります。」 - “Could you please verify if this report reflects the truth of the market situation?”
→ 「このレポートが市場状況の実態を反映しているか確認していただけますか?」 - “The board expects absolute truth in every financial statement.”
→ 「役員会は、あらゆる財務報告書において完全な真実を求めています。」
学術的文脈での例文
- “Philosophers have long debated the nature of truth and knowledge.”
→ 「哲学者たちは長年にわたり、真実と知識の本質について議論してきました。」 - “Empirical studies aim to discover scientific truths through experimentation.”
→ 「実験的研究は、科学的な真実を発見することを目的としています。」 - “It is crucial to define what we mean by ‘truth’ in this theoretical framework.”
→ 「この理論的枠組みにおいて『真実』とは何かを定義することが重要です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語とニュアンス
- fact(事実)
- 測定や証拠によって客観的に裏付けられた、明確・具体的な事実を示す。
- 測定や証拠によって客観的に裏付けられた、明確・具体的な事実を示す。
- reality(現実)
- 「実際に存在するもの」というニュアンス。イメージとしては「空想や理想」ではなく「現実世界」。
- 「実際に存在するもの」というニュアンス。イメージとしては「空想や理想」ではなく「現実世界」。
- verity(真理)
- 文学的または哲学的な響きを持ち、「普遍的な真理」のニュアンスがより強い。
- 文学的または哲学的な響きを持ち、「普遍的な真理」のニュアンスがより強い。
- accuracy(正確性)
- 「どれくらい正確か」というニュアンス。真実性というよりは「ミスや誤差がない」状態を指す。
- 「どれくらい正確か」というニュアンス。真実性というよりは「ミスや誤差がない」状態を指す。
反意語
- lie / falsehood / untruth(嘘・虚偽)
「真実ではないこと」「偽った情報」を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /truːθ/
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- どちらも基本的に /truːθ/ と発音し、大きな違いはありません。
- どちらも基本的に /truːθ/ と発音し、大きな違いはありません。
- よくある発音の間違い
- /trʊθ/ と短い「u」にしないように気をつけてください。長音の /uː/ を意識して発音します。
- /trʊθ/ と短い「u」にしないように気をつけてください。長音の /uː/ を意識して発音します。
- アクセントの位置
- アクセントは特に「tru」の部分に置きます。
- アクセントは特に「tru」の部分に置きます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
「truth」は「u」と「th」の組み合わせで間違えやすいので要注意。(tr*u*th のスペルを覚える) - 同音異義語との混同
同音異義語はほぼ存在しませんが、「true(形容詞)」との混乱に気をつける程度。 - 試験対策
TOEICや英検などの標準レベルの試験頻出単語です。ビジネスシーンでも度々登場。読解問題で “truth” のニュアンス(真実・事実・現実性など)が問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルのヒント:「true(真実の)+ th」。形容詞「true」に名詞化する「-th」がついて「truth」。
- イメージしやすい覚え方:「True(本当)に ‘th’ を足したら“Truth”」。
- 勉強テクニック:
- 「tell the truth」「truth be told」などの定番フレーズごと覚えると定着しやすい。
- 真実を表す場面では欠かせない基本名詞なので、いろいろな文章や会話の中で積極的に使ってみるとよい。
- 「tell the truth」「truth be told」などの定番フレーズごと覚えると定着しやすい。
以上が、名詞 truth
の詳細解説になります。真実という重みを感じさせる単語でありながら、日常的にも頻繁に用いられる重要な単語です。ぜひ使い方をマスターして、会話や文章表現に取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(物事の)真実,事実,真相
意味(2)
〈U〉真実性,真実味,ほんとうのこと
意味(3)
〈C〉真理,原理
意味(4)
〈U〉誠実さ,実直さ,正直