最終更新日:2024/06/12

It's a pity that she couldn't attend the party.

正解を見る

彼女がパーティーに参加できなかったのは残念です。

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

pity

IPA(発音記号)
形容詞

〈U〉(…に対する)『あわれみ』,同情《+『for』+『名』》 / 〈C〉『残念』(『遺憾』)『なこと』,惜しいこと,気の毒なこと / (…で)…‘を'『気の毒に思う』,あわれむ,‘に'同情する《+『名』+『for』+『名』(do『ing』)》

このボタンはなに?

彼女がパーティーに参加できなかったのは残念です。

このボタンはなに?
解説

以下では「pity」という単語について、形容詞の用法を含め、できるだけ詳しく解説します。もっとも一般的には名詞や動詞として使われる単語ですが、「pitying」などの形で形容詞的に使われる例もあります。その点を踏まえつつ、全体の使い方を整理していきましょう。


1. 基本情報と概要

単語


  • pity(名詞・動詞)

    「哀れみ」「残念に思う気持ち」を指す単語です。名詞としては「同情」や「気の毒に思う気持ち」、動詞としては「〜を気の毒に思う」と訳せます。非常に日常的にも使われる表現で、「It's a pity that...(〜なのは残念だ)」のように「残念だ」というニュアンスでもよく登場します。


  • 形容詞形


    • 「pity」単独では形容詞としてはあまり一般的ではありません。

    • 「pitying (adj)」: 哀れんでいるような / 同情しているような

    • 「pitiful (adj)」: 哀れな、情けない

    • 「pitiable (adj)」: 哀れむべき、気の毒な


「pity」を形容詞として用いる場面はほぼなく、「pitying」など派生語の形で示すのが一般的です。

活用形


  • 名詞形: pity (単数形) / pities (複数形)

  • 動詞形: pity - pitied - pitied - pitying

他の品詞への変化例


  • pity (noun): 「同情、哀れみ」

    例)It’s a pity that you can’t come.(来られないなんて残念だ)

  • pity (verb): 「〜を気の毒に思う」

    例)I pity those who have no one to help them.(助けてくれる人がいない人たちを気の毒に思う)

  • pitying (adjective): 「同情した様子の」

    例)He gave me a pitying look.(彼は私に同情するような視線を向けた)

難易度 (CEFRレベル)


  • B1(中級)程度

    「pity」は日常会話などでよく使われる単語ですが、派生形や微妙なニュアンスを正しく使いこなすには多少の練習が必要です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「pit-」という固有の語幹を持ち、古フランス語からの借用に由来します。

  • 接頭語接尾語: 直接の接頭語はありませんが、派生語として「-ing」「-ful」「-able」などの接尾語がつくことで形容詞化します(pitying, pitiful, pitiable など)。

他の単語との関連性


  • pitiful (adj): 「情けない」「哀れな」

  • pitiable (adj): 「気の毒な」

  • pitying (adj): 「同情に満ちた」

  • piteous (adj)(やや文語調): 「哀れを誘う」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. feel pity for ~(~をかわいそうに思う)

  2. take pity on ~(~に同情する)

  3. It’s a pity (that) ~(~とは残念だ)

  4. out of pity(同情から)

  5. a look of pity(同情の表情)

  6. arouse pity(同情を呼び起こす)

  7. evoke pity(同情を喚起する)

  8. show pity(同情を示す)

  9. a sense of pity(同情心)

  10. beyond pity(同情の余地がない)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「pity」は古フランス語の「pitié」から入り、中世英語で「pité」として使われるようになりました。ラテン語の「pietas(義理や敬意・慈悲の心)」から派生しています。

  • 歴史的な使われ方: 宗教心や道徳心に基づいた「慈悲深さ」「敬虔の念」という意味合いも含まれていましたが、現代英語では「同情」「残念な気持ち」というニュアンスで幅広く用いられます。

  • ニュアンスと注意点:


    • 「pity」は同情のニュアンスですが、相手をやや下に見るように聞こえる場合もあるため、カジュアルシーンでは「I feel sorry for you.」などと分けて使う人もいます。

    • 「It’s a pity that...」は日常的に「残念だ」という意味合いでよく使われ、そこまで相手を見下すトーンはありません。


  • 口語/文章、カジュアル/フォーマル:


    • 日常会話から文章まで幅広く使われます。

    • 「It’s a pity」などはカジュアルからフォーマルまで使える便利な表現です。

    • 「pitying」はやや文章寄りまたは感情を描写する表現に使われがちです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として


    • 不可算名詞的に扱われる場合が多い(a pity / some pity はOKだが、pities と複数形で使うケースは限定的)。

    • 例)It’s a pity you can’t stay longer.


  • 動詞として


    • 他動詞(おもに「pity + 人/対象」)。

    • 例)I pity the homeless.


  • 形容詞として


    • 「pity」自体は形容詞としてはほとんど使わない。

    • 形容詞が必要な場合は「pitiful」「pitying」「pitiable」などを使用。


一般的な構文・表現


  • It’s (such) a pity (that) + S + V

  • I pity someone.

  • take pity on + someone/something


5. 実例と例文

ここでは名詞用法・動詞用法、また「pitying (adj)」を使った例を示します。

日常会話での例文


  1. “It’s a pity you missed the movie last night. It was great!”

    (昨夜の映画見逃しちゃったのは残念だね。すごく良かったよ。)


  2. “I take pity on stray animals and often feed them.”

    (野良動物がかわいそうだから、よくエサを与えるんだ。)


  3. “Don’t give me that pitying look. I’m fine.”

    (そんな同情した目で見ないでよ。大丈夫なんだから。)


ビジネスでの例文


  1. “It’s a pity that the project didn’t launch on time, but we can still recover.”

    (プロジェクトが予定通りにローンチできなかったのは残念ですが、まだ挽回は可能です。)


  2. “Some employees took pity on the intern and offered to help.”

    (何人かの社員は実習生を気の毒に思って、助けを申し出ました。)


  3. “He gave me a pitying smile when I mentioned my lack of experience.”

    (経験不足だと話したとき、彼は同情するような笑みを浮かべました。)


学術的な文脈での例文


  1. “The philosophical concept of pity has been debated since ancient times.”

    (「哀れみ」という哲学的概念は古代から議論されてきた。)


  2. “Researchers often take pity on laboratory animals, sparking ethical discussions.”

    (研究者がしばしば実験動物に対して同情心を抱くことで、倫理的な議論が起こる。)


  3. “In literature, a pitying tone can convey empathy or condescension, depending on context.”

    (文学では、同情のこもったトーンは文脈によって共感にも高慢にも伝わりうる。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. sympathy(同情)


    • “pity”よりも、もう少し優しいトーンや共感に近い響き。

    • 例)I have sympathy for the victims of the disaster.


  2. compassion(思いやり、哀れみ)


    • やや深い慈悲心や思いやりを表す。

    • 例)She was moved by compassion to help the homeless.


  3. mercy(慈悲)


    • 「憐れみ」+「許し」や「罰を軽くする」という意味も含む。

    • 例)The judge showed mercy to the young offender.


  4. pitiful / pitiable(形容詞)


    • 「哀れな、気の毒な」という意味で、対象に対する評価が含まれる。


反意語


  • cruelty(残酷さ)


    • 「同情」の反対として残酷さや冷酷さが挙げられます。


  • indifference(無関心)


    • 相手を気の毒に思う気持ちがない、という点で「pity」の対極にある立場といえます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈpɪti/

  • 発音の仕方:


    • アメリカ英語: 「ピティ」のように「t」がややはっきり。

    • イギリス英語: ほぼ同様だが、地域によっては「t」がやや弱い音になることもある。


  • アクセント(強勢): 第一音節「pi-」にアクセントがあります。


    • /PÍ-ty/ のようなイメージ。


  • よくある間違い:


    • 第二音節を強く読んでしまう、あるいは「プティ」と「プチ(petit)」を混同するなどのミスがあるかもしれません。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「piety(敬虔さ)」と混同しないように。つづりは似ていますが意味が異なります。

  • 同音異義語はほぼありませんが、フランス語の「petit(小さい)」と誤解しないように注意。

  • 試験対策: 「It’s a pity that...」は英検・TOEICなどでも「残念な事を表す構文」としてよく登場します。前置詞の誤用、補語としての使い方などに気をつけると良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「他人をかわいそうに思う気持ち」を表す単語なので、「ちょっとした残念さ」から「深い同情」まで幅広くイメージしてください。

  • 「pit」=「穴」を連想すると、穴の中に落ちているものを見てかわいそうなイメージがある、と結びつけて覚えるのも一つの手です。

  • 「It’s a pity」のフレーズをまずは口に出して使ってみると、自然に身につきます。


まとめ

「pity」は主に名詞・動詞として使われる単語で、「同情」や「残念な気持ち」といった意味を持ちます。形容詞としては「pity」自体はほとんど用いられず、「pitying」「pitiful」などの形が使われるのが一般的です。「It’s a pity that...」の表現は英語学習者にも非常に馴染みやすく、試験でもよく出題される重要フレーズです。同情の持つニュアンスや言語表現をしっかり区別しながら、さまざまな文脈で使いこなせるようになると表現の幅がぐっと広がるでしょう。

意味のイメージ
pity
意味(1)

〈U〉(…に対する)あわれみ,同情《+for+

意味(2)

〈C〉残念(遺憾)なこと,惜しいこと,気の毒なこと

意味(3)

(…で)…‘を'気の毒に思う,あわれむ,‘に'同情する《++for+(do*ing*)》

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★