jelly
以下では、名詞 “jelly” をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: jelly
品詞: 名詞 (countable / uncountable の両方で使われることがあります)
派生形:
- jell (動詞):「ゼリー状になる」、「固まる」の意味
- jelly-like (形容詞):「ゼリーのような」
英語での意味:
a) A sweet, soft, and semi-solid food made from fruit juice and sugar, often set with gelatin. (果汁と砂糖から作られた、柔らかく半固体状の食品)
b) A clear, sweet spread made from fruit juice and sugar, usually used on bread. (パンなどに塗る透明なフルーツジャムの一種)
日本語での意味:
「ゼリー」、「ゼリー状の食品」または「砂糖と果汁を煮詰めて作った、透明なジャムの一種」です。柔らかくプルプルとした食感があり、デザートとして食べたり、パンに塗ったりして使われます。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
「jelly」は日常生活でよく使われる食べ物の単語なので、初級レベル(CEFR A2)の学習段階で覚えると便利です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語・接尾語: 特筆すべき接頭語・接尾語はありません。「jelly」の直接的な形態要素は “jel-” に由来するとされていますが、現代英語では独立した意味を持つパーツとしては扱われません。
- 語幹: “jell” は動詞として「固まる、ゼリー状になる」の意味です。
関連語や派生語
- jell (動詞): 「ゼリー状に固まる」、「はっきりと形が定まる」
- jelly-like (形容詞): 「ゼリーのような」
- jellyfish (名詞): 「クラゲ(海洋生物)」
- jelly bean (名詞): 「ジェリービーンズ(小粒の砂糖菓子)」
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- peanut butter and jelly sandwich(ピーナッツバターとジェリーのサンドイッチ)
- fruit jelly(フルーツゼリー)
- jelly jar(ゼリーを入れる瓶)
- jelly mold(ゼリー型)
- jelly doughnut(ジャム入りドーナツ)
- a dollop of jelly(一さじのジェリー)
- jelly bean(ジェリービーンズ)
- jelly-like consistency(ゼリー状の粘度)
- set the jelly(ゼリーを固める)
- jelly and custard(ゼリーとカスタードのデザート)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語の “gelee” (フランス語由来) から発展し、さらにさかのぼるとラテン語の “gelare” (「凍る」、「固まる」の意味) に由来すると考えられています。
使用上のニュアンスや注意点:
- 「jelly」は口語でも文章でも幅広く使われる、比較的カジュアルな言葉です。
- 英米ともに普通に使われますが、イギリス英語では「ゼラチンで固めたデザート」の意味が強く、アメリカ英語ではパンに塗る「果汁を煮詰めた透明なジャム」の意味が強く感じられることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算 / 不可算:
- 不可算名詞として使われる場合は、「物質としてのゼリー」を指します (例: “I love jelly.”)。
- 可算名詞として使われる場合は、「種類の異なるゼリー」のことを指します (例: “They sell different jellies at the fair.”)。
- 不可算名詞として使われる場合は、「物質としてのゼリー」を指します (例: “I love jelly.”)。
- 一般的な構文例:
- “(someone) eats/is eating jelly.”(誰かがゼリーを食べる/食べている)
- “(someone) makes jelly from …”(…からゼリーを作る)
- “(someone) eats/is eating jelly.”(誰かがゼリーを食べる/食べている)
イディオム: 直接的な慣用句はあまり見られませんが、「peanut butter and jelly」というフレーズは日常的に非常に有名です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“I had peanut butter and jelly on toast this morning.”
- 今朝はトーストにピーナッツバターとジェリーを塗って食べたよ。
- 今朝はトーストにピーナッツバターとジェリーを塗って食べたよ。
“My kids love fruit jelly; it’s their favorite dessert.”
- うちの子たちはフルーツゼリーが大好きで、一番のお気に入りなんだ。
- うちの子たちはフルーツゼリーが大好きで、一番のお気に入りなんだ。
“Could you pass me the jelly, please?”
- ジェリーを取ってもらえますか?
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“We’re considering offering a line of gourmet jellies in our product range.”
- うちの製品ラインに高級ジェリー(ジャム)を追加することを検討中です。
- うちの製品ラインに高級ジェリー(ジャム)を追加することを検討中です。
“I’ll schedule a tasting session for our new fruit jelly product.”
- 新作のフルーツゼリー製品の試食会を予定に入れておきます。
- 新作のフルーツゼリー製品の試食会を予定に入れておきます。
“The client was impressed by the unique flavors of our artisanal jellies.”
- お客様は当社の職人が作るジェリーのユニークな味に感銘を受けていました。
- お客様は当社の職人が作るジェリーのユニークな味に感銘を受けていました。
学術的な文脈での例文 (3つ)
“Recent studies have examined the rheological properties of jelly-based desserts.”
- 近年の研究では、ゼリーをベースとしたデザートの流動学的特性が検討されています。
- 近年の研究では、ゼリーをベースとしたデザートの流動学的特性が検討されています。
“The preservation techniques for fruit-based jellies can impact their sugar concentration.”
- 果物ベースのジェリーの保存技術は、その糖度に影響を与える可能性があります。
- 果物ベースのジェリーの保存技術は、その糖度に影響を与える可能性があります。
“Researchers are experimenting with alternative gelling agents to produce jelly without animal gelatin.”
- 研究者らは、動物性ゼラチンを使わずにゼリーを作るための代替ゲル化剤を実験的に試しています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- jam(ジャム)
- 果肉やつぶした果実が入ったペースト状の食品。jelly より「果実そのものの形」が残っている。
- 果肉やつぶした果実が入ったペースト状の食品。jelly より「果実そのものの形」が残っている。
- marmalade(マーマレード)
- 柑橘類の皮や果肉を使ったジャム。独特の苦みや香りがある。
- 柑橘類の皮や果肉を使ったジャム。独特の苦みや香りがある。
- preserve(プレザーブ)
- 果物を砂糖で煮詰めて保存したもの。果物の形が大きく残ることが多い。
- 果物を砂糖で煮詰めて保存したもの。果物の形が大きく残ることが多い。
- gelatin(ゼラチン)
- 動物由来の「コラーゲン」を熱変性させた粉末。jelly を作る主成分になることが多い。
- 動物由来の「コラーゲン」を熱変性させた粉末。jelly を作る主成分になることが多い。
- aspic(アスピック)
- 肉や魚のだしをゼラチンで固めた料理。甘いデザートではなく、ゼリー状の前菜。
反意語
厳密な反意語はありませんが、質感や形状が正反対の単語として “solid” (固体) や “liquid” (液体) を挙げることはできます。ただし、あくまで状態を示す一般的な単語です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈdʒɛli/
- アクセント: 最初の音節 “jel” に強勢があります。
- アメリカ英語 (AmE) と イギリス英語 (BrE) で大きな発音の違いはほぼありませんが、母音の微妙な発音が異なることがあります。
- よくある間違い: “G” や “J” の音があいまいにならないように、しっかりと “dʒ” (英語の j の音) で発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “jely” と書いてしまったり、語尾を “-ie” にして “jellie” としてしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同: 近い発音の “jelly” と “jellyfish” は意味が全く異なるので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、業務関連や日常描写の中で「食品の説明」が出題されることがあります。特に「peanut butter and jelly sandwich」はアメリカ文化を説明する際などでよく登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージ: ラテン語の “gelare” (凍る、固める) から来ていると覚えると、「固まるもの」というニュアンスが想起しやすいでしょう。
- カタチや食感の連想: “jelly” と聞くとプルプルした食感やカラフルなデザートを思い浮かべると、イメージで記憶しやすくなります。
- 勉強テクニック: 「J で始まり、伸ばして “jel-ly” のように発音する」と意識すると忘れにくいです。
- 覚え方の一例: “jab”, “job”, “jog” など /dʒ/ で始まる単語とセットで練習してみると発音に慣れやすくなります。
以上が名詞 “jelly” の詳細解説です。スポンジのように吸収しやすく、用途も多方面にわたる単語ですので、ぜひ使いこなしてみてください。
ゼリー状のもの
ゼリーになる,ゼリー状に固まる
…‘を'ゼリーにする,ゼリー状に固める
ゼリー(果汁にゼラチンの類を加えて固めた菓子または料理)