元となった辞書の項目
help
IPA(発音記号)
解説
名詞 “help” の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: help
品詞: 名詞 (ただし、動詞や感嘆詞としても使用されます)
英語での意味: assistance, support
日本語での意味: 助け・手助け、援助
「助けが必要なときにもらう手助けや援助」というニュアンスです。誰かに問題解決を手伝ってもらうような状況などで使われる、とても基本的な単語です。
活用形(名詞として)
- 通常は不可算名詞扱いが多いですが、文脈によっては可算名詞扱い(“a help”, “big help”など)される場合もあります。
- 例: “He has been a great help to me.” (彼は私にとってとても助けになってきました)
他の品詞の例
- 動詞: “help” (手伝う)
- 例: “I can help you with your homework.”
- 例: “I can help you with your homework.”
- 形容詞: “helpful” (役に立つ)
- 例: “This book is very helpful.”
- 例: “This book is very helpful.”
- 名詞(人を指す場合): “helper” (手伝いをする人)
難易度(CEFR推定): A1 (超初心者)
「help」は最も基本的な語の一つなので、英語初心者でも早めに習得する単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “help”
- 特別な接頭語や接尾語はついていません。シンプルに「助ける」という意味が中心にあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- ask for help(助けを求める)
- get help(助けを得る)
- receive help(援助を受ける)
- offer help(助けを申し出る)
- provide help(助けを提供する)
- seek help(助けを探し求める)
- emergency help(緊急援助)
- help and support(助けと支援)
- financial help(金銭的援助)
- ask someone for help(誰かに助けを求める)
これらのフレーズを覚えておくと、会話や文章でとても便利です。
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “helpan” に由来するとされ、意味は「助ける、援助する」ということです。古くから人助けや支援を指す言葉として使われてきました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 基本的にはポジティブでシンプルな意味を持つ単語なので、日常会話・ビジネスなど幅広い場面でカジュアルにもフォーマルにも使えます。
- 「助けが必要かどうか」や「どの程度の援助をしてほしいか」によって「ask for help」や「seek help」などの表現を選択すると、微妙なニュアンスを表現できます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算
- 一般的には不可算名詞として扱い、“help” と言います。
- ときに “a help” や “some help” のように可算名詞的に使われることもあります。特に “He is a (great) help.” と言う場合は「頼りになる人だ」というニュアンスです。
- 一般的には不可算名詞として扱い、“help” と言います。
- 構文例
- “Thank you for your help.” (あなたの助けに感謝します)
- “I appreciate your help.” (あなたの助けに感謝しています)
- “Thank you for your help.” (あなたの助けに感謝します)
- フォーマル/カジュアル
- カジュアル: “I need help with this!”
- フォーマル: “Your assistance would be greatly appreciated.”
- カジュアル: “I need help with this!”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you give me a little help with these bags?”
(このバッグを運ぶのを少し手伝ってもらえますか?) - “I really need help moving the furniture.”
(家具を移動するのに本当に助けが必要です。) - “Thanks for all your help today!”
(今日はたくさん手伝ってくれてありがとう!)
ビジネスシーンでの例文
- “We appreciate your help in finalizing the project.”
(プロジェクトを仕上げる際のご協力に感謝しています。) - “I’ll need help from the finance department to complete the budget report.”
(予算報告書を完成させるには財務部の助けが必要です。) - “Please let me know if there is any help you require.”
(何か必要な支援がありましたらお知らせください。)
学術的な文脈での例文
- “Additional help from research assistants would significantly improve the study.”
(研究助手による追加の支援があれば、研究が大幅に向上するでしょう。) - “The study received help from multiple organizations.”
(その研究は複数の機関からの援助を受けました。) - “Their methodological help was crucial to the success of this paper.”
(彼らの方法論的な援助がこの論文の成功にとって重要でした。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- assistance(援助)
- よりフォーマルな響き。ビジネスや公的文書でよく使われる。
- よりフォーマルな響き。ビジネスや公的文書でよく使われる。
- aid(援助、救助)
- 災害や緊急支援など、大規模・公式的場面での「援助」に使われる。
- 災害や緊急支援など、大規模・公式的場面での「援助」に使われる。
- support(支援)
- 精神的・物質的な支援や後ろ盾に使われることが多い。
反意語(antonyms)
- hindrance(妨げ)
- 「助ける」の反対で、前に進むのを邪魔するもの。
- 「助ける」の反対で、前に進むのを邪魔するもの。
- obstruction(障害)
- 物理的・比喩的に妨げとなるもの。
ニュアンスの違い
- “help” はとても基本的で広範に使われます。 “assistance” や “aid” はよりフォーマル、または特定の文脈(公共・救済など)で使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /help/
- アメリカ英語: [hélp](平板に「ヘルプ」と発音する)
- イギリス英語: [hɛlp] (アメリカ英語とほぼ同じですが、個人によってわずかな音の違いあり)
強勢(アクセント)の位置
- 1音節のみの単語なので、特にアクセント位置を意識する必要はありません。強くひとまとまりで「ヘlp」と発音します。
よくある発音の間違い
- “help” の母音を [e] でなく [æ](「ハルプ」のような音)にしてしまうミスや、語尾の [p] を弱くしすぎて “hel” のように聴こえてしまう場合があるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: help → “halp” や “help” の最後を “hel” と書き落とすなど。
- 動詞との混同: 動詞として使いたいのに名詞のように使ったり、その逆をするケース。文脈に応じて品詞を間違えないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などの英語試験で “help” は動詞として出題されることが多いですが、名詞形の使われ方も必ず押さえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “help” は「ヘルプ!」と叫ぶイメージが強いので、「誰かに助けを求める声」を想起すると覚えやすいです。
- 名詞の “help” と動詞の “to help” は同じスペルなので、自然とセットで覚えるのが効率的です。
- シンプルなつづりなので、まず最初に覚えておくと、あらゆる場面で役立ちます。
以上が名詞 “help” についての詳細解説です。さまざまな場面で非常に汎用性が高い単語なので、しっかり使い方を学んで実際の会話や文章に取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉助け,援助,助力;救助
意味(2)
〈C〉(…にとって)助けとなるもの(人),役立つもの(人)《+to+名》
意味(3)
〈C〉雇い人,使用人,な手伝い;《米》《集合的に》家政婦
意味(4)
〈U〉救済手段,防止策