handicapped
名詞 “handicapped” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味: “handicapped” は、身体的または精神的に障害のある人々を指す名詞として使われる言葉です。ただし現在では、「disabled」や「people with disabilities」の方が望ましい表現とされ、“handicapped” は時代遅れで差別的な響きを含む場合があります。
日本語の意味: 身体的・精神的に障害がある人々を、ひとまとめに指し示す言葉として用いられてきました。しかし現代では、より配慮のある言い方(「障害のある人」「障害当事者」「障がい者」など)を推奨する流れがあります。そのため、この言葉を使う際には注意が必要です。
「身体的な障害や精神的な障害を持つ人々を一括りにする古い言い方です。今ではあまり使われていませんが、昔の文献や文脈に出てきたり、看板などで見かける可能性があります。」
- 品詞: 名詞 (ただし形容詞として使われる場合もあるため文脈による)
- 活用形:
- 単数形: handicapped (人を指す場合は The handicapped と定冠詞を伴うことが多い)
- 複数形: handicapped (まれに “handicapped people” のように用いられる)
- 単数形: handicapped (人を指す場合は The handicapped と定冠詞を伴うことが多い)
- 他の品詞例:
- 形容詞: “handicapped facilities” のように「障害を持つ人のための~」という意味で使われる。
CEFRレベル: B2(中上級)
「文脈によっては差別的表現と見なされることがあり、社会的・文化的背景を理解しておく必要があるため、中上級レベルの学習者向けといえます。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
“handicapped” は “handicap” + “-ed” から派生した形です。もともとの “handicap” は名詞・動詞両方で用いられ、人や物事の「ハンディキャップ」「不利な条件」を示します。派生語・類縁語:
- handicap (n./v.): (名詞)ハンディキャップ、不利な条件、(動詞)不利を負わせる
- handicapping (adj./n.): ハンディをつける行為やその作業を指す
- handicap (n./v.): (名詞)ハンディキャップ、不利な条件、(動詞)不利を負わせる
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- handicapped parking spaces(障害者用駐車スペース)
- handicapped access(障害者が利用できるアクセス)
- assistance for the handicapped(障害のある人々への援助)
- facilities for the handicapped(障害のある人々のための施設)
- physically handicapped(身体に障害を持つ人々)
- mentally handicapped(精神に障害を持つ人々)
- support for the handicapped(障害のある人々の支援)
- care for the handicapped(障害のある人々のケア)
- center for the handicapped(障害のある人々のセンター)
- handicapped students(障害のある学生)
- handicapped parking spaces(障害者用駐車スペース)
3. 語源とニュアンス
語源:
“handicap” は 17世紀のイギリスの “hand in cap” というゲームに由来するといわれています。そこから「不利な条件をつける、差をつける」という発想につながっていきました。ニュアンスと注意点:
- “handicapped” はかつて標準的に使われていた呼称ですが、現代では「差別的もしくは outdated(時代遅れ)」とみなされることがあります。より配慮した言葉として “disabled” や “people with disabilities” が主流です。
- 公的文章やフォーマルな場面でも、近年は“handicapped”から“disabled”へ書き換える動きが強まっています。表記に注意が必要です。
- “handicapped” はかつて標準的に使われていた呼称ですが、現代では「差別的もしくは outdated(時代遅れ)」とみなされることがあります。より配慮した言葉として “disabled” や “people with disabilities” が主流です。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞・不可算名詞:
“handicapped” を名詞として使う場合、「the handicapped(障害のある人々)」のように集合的に表すことが多いです。そのため、冠詞 “the” を伴って複数の人々を指し示すのが一般的です。使用シーン:
- フォーマルな文書や公共サインなどでも以前は見られましたが、最近はあまり推奨されません。
- カジュアルでも、現代では避けられる傾向があります。
- フォーマルな文書や公共サインなどでも以前は見られましたが、最近はあまり推奨されません。
一般的な構文:
- “The handicapped often face additional barriers in society.”
(障害のある人々は社会において追加的な障壁に直面することが多い。)
- “The handicapped often face additional barriers in society.”
イディオム:
特定のイディオムはあまりありませんが、一部の表現では “handicapped” が残っている場合があります。(現状では “people with disabilities” への置き換えが進んでいます。)
5. 実例と例文
以下の例文は、今日ではより中立的で配慮した表現に置き換えることを推奨しますが、文脈として理解していただくために提示します。
日常会話(カジュアル)
- “My grandfather was handicapped, so we installed a ramp at home.”
(祖父は障害があったので、家にスロープを設置しました。) - “She volunteers at a center for the handicapped on weekends.”
(彼女は週末に、障害のある人々のセンターでボランティアをしています。) - “He’s handicapped, but that doesn’t stop him from playing sports.”
(彼は障害があるけれど、それがスポーツをする妨げにはなっていません。)
ビジネス
- “Our company is updating policies to better support the handicapped.”
(弊社は障害のある方々をよりよく支援するために、ポリシーをアップデートしています。) - “The elevator must be accessible for the handicapped according to regulations.”
(規定により、そのエレベーターは障害のある方々が利用できるようにしなければなりません。) - “We’re revising our hiring process to include more handicapped applicants.”
(我々は障害のある応募者をより多く受け入れるために、採用プロセスを見直しています。)
学術的な文脈
- “Studies on quality of life among the handicapped population have increased.”
(障害のある人々の生活の質に関する研究が増加しています。) - “The historical use of the term ‘handicapped’ is now critically examined in sociolinguistics.”
(「handicapped」という用語の歴史的使用は、社会言語学において批判的に検証されています。) - “Researchers emphasize the importance of policies aimed at integrating the handicapped into mainstream education.”
(研究者たちは、障害のある人々を通常教育に統合することを狙った政策の重要性を強調しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “disabled”(障害のある)
- 現代では “disabled” の方が一般的・推奨される表現です。
- 「障害のある人」自体を指す場合は “people with disabilities” を使う方がより配慮があります。
- 現代では “disabled” の方が一般的・推奨される表現です。
- “physically challenged”(身体的に挑戦を抱えている)
- やや遠回しで表現を和らげた言い方です。近年のアメリカ英語で一時期使われましたが、今では “disabled” がより普通。
- “impaired”(損なわれた)
- “visually impaired” や “hearing impaired” のように特定の機能が損なわれている場合に使われることがあります。
- “disabled”(障害のある)
反意語
- 明確な反意語として挙げることは難しいですが、一般的には “able-bodied”(障害のない身体をもつ人)などが文脈次第で対比として使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈhændɪkæpt/
- アメリカ英語: [ハンディキャプト](第一音節 “HAN” に強勢)
- イギリス英語: 同様に [ハンディキャプト] と発音しますが、母音の発音がやや異なる場合があります。
- アメリカ英語: [ハンディキャプト](第一音節 “HAN” に強勢)
- 強勢(アクセント):
- “HAN” の部分に強勢があります。
- “HAN” の部分に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- “handi” の部分を[ハンディ]でなく[ハンデ]と短くしてしまう場合がありますが、[‘hændi] のようにしっかり発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “handicaped” と “p” を一つしか書かないミスが多いので注意(正しくは “handicapped” で “pp” )。
- 表現上の注意:
- 現在、“handicapped” は差別的・時代遅れとみなされる傾向が強いです。試験などで用例として見かけても、実際に使う際は躊躇が必要です。
- 現在、“handicapped” は差別的・時代遅れとみなされる傾向が強いです。試験などで用例として見かけても、実際に使う際は躊躇が必要です。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“handicap” の動詞形との区別に注意しましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などのリーディング部分で古い文章や設問に出てくることがあるかもしれませんが、積極的に使う必要性は低いです。文脈を理解しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: “hand in cap” というゲームから派生したアイデアで、「不利な状態をつける」というところから「ハンディキャップ」という意味につながりました。
- 覚え方のポイント:
- “handi” + “capped” のスペルをしっかり意識する(p が二つ入る)。
- 注意すべきは、今日ではあまり使わない・避けられる表現であるという背景をセットで覚えること。
- “handi” + “capped” のスペルをしっかり意識する(p が二つ入る)。
「“handicapped” という単語は、歴史的にはよく使われてきたけれど、今は社会的に避けられることが多い表現なんだな、と理解するのが大切です。」
身体(精神)に障害のある
身体(精神)障害者