given
giveの過去分詞 / 定められた,一定の;(数学などで)与えられた / 《補語にのみ用いて》(…)する癖がある,(…に)熱中する《+『to』+『名』(do『ing』)》 / (公文書で何月何日に)作成された,交付された / …と仮定すると,もし…とすると / …があれば;…を考慮しても
1. 基本情報と概要
単語: given
品詞: 形容詞(adjective)
英語の意味: already decided, specified, or stated; particular or assumed as known
日本語の意味: 「既に決められた」「特定の」「所与の」「当然と見なされる」
「given」は、ある条件・状況が「すでに与えられている」前提として、そのうえで何かを語るときに使います。つまり、「もともと〇〇だと仮定している」「ある特定の〜」といったニュアンスを表す形容詞です。
活用形
- 形容詞のため、一般的には「given」をそのまま使います。
- 動詞“give”の過去分詞形としての「given」もありますが、本解説では形容詞としての使い方にフォーカスします。
他の品詞になったときの例
- 動詞: give (与える)
- 例: “I will give you a book.”
- 例: “I will give you a book.”
- 名詞: giving (贈り物を与える行為、寄付などの概念)
- 例: “Giving is an important part of charity work.”
- 例: “Giving is an important part of charity work.”
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
少し抽象度の高い文脈で使われ、特定の条件や前提を論理的に説明するときに登場するため、中上級者レベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹「give」(与える)
- 接尾語「-en」は、動詞「give」の過去分詞形 given に由来
- 形容詞としては「(ある前提が)与えられた、所与の」という意味です。
派生語・類縁語
- giver(与える人)
- forgive(許す)
- giveaway(景品、無料で配ること)
- misgive(疑念を抱かせる ) … など
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- given condition(与えられた条件)
- given situation(与えられた状況)
- given time(指定された時間 / 所定の時間)
- given point(特定の時点 / 特定の要点)
- given context(前提とされる文脈)
- given caveat(ある注意点を踏まえたうえで)
- under a given assumption(ある仮定のもとで)
- for a given purpose(ある目的のために)
- given set of data(所与のデータセット)
- at a given moment(ある特定の瞬間に)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の「giefan」や中英語の「given」が起源。
- 動詞“give”の過去分詞形givenから形容詞として派生しました。
ニュアンス
- 「すでに前提として存在するもの」「当たり前のこと」「当然のこととして扱われるもの」というニュアンスを含みます。
- 口語で「当然の」と言いたいときにも使われますが、論理的・抽象的場面での使用も多いです。
- やや硬い印象を与えることが多く、ビジネスやアカデミックな文脈でもよく見られます。
使用シーン
- フォーマル寄りの文章、レポート、プレゼンテーション、学術論文など
- 口語でも「Given the weather, we should stay inside.(天気を考えると、家にいたほうがいい)」などの短いフレーズで使われる
4. 文法的な特徴と構文
- “Given + 名詞句” で、前提を示す構文
- 例: “Given the current situation, we have to act quickly.”
- 例: “Given the current situation, we have to act quickly.”
- “It is given that + 文” で、「〜は所与である」という意味合い
- 例: “It is given that the data might be incomplete.”
- 名詞としては「お題・前提条件」のような使い方(“a given”)も存在しますが、ここでの解説は形容詞の用法です。
- カジュアルというよりは、ややフォーマルまたは中立的場面で使われます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “Given the bad weather, let’s cancel the picnic.”
- (天気が悪いから、ピクニックは中止しよう。)
- (天気が悪いから、ピクニックは中止しよう。)
- “I’m not surprised she’s late, given how busy she is.”
- (彼女が遅れるのは想定内だよ。だってすごく忙しいからね。)
- (彼女が遅れるのは想定内だよ。だってすごく忙しいからね。)
- “Given my schedule, I won’t be able to make it tonight.”
- (スケジュール的に、今夜は行けそうにないよ。)
(B) ビジネスシーンでの例文
- “Given the budget constraints, we need to prioritize key features.”
- (予算制約を踏まえて、重要な機能を優先する必要があります。)
- (予算制約を踏まえて、重要な機能を優先する必要があります。)
- “Given our quarterly targets, we should focus on expanding sales channels.”
- (四半期の目標を踏まえると、販売チャネル拡大に力を入れるべきです。)
- (四半期の目標を踏まえると、販売チャネル拡大に力を入れるべきです。)
- “We must optimize our marketing strategy, given the current market trends.”
- (現在の市場動向を考慮すると、マーケティング戦略を最適化しなければなりません。)
(C) 学術的な文脈での例文
- “Given the experimental results, we can infer that the hypothesis holds true.”
- (実験結果から、この仮説が正しいと推測できます。)
- (実験結果から、この仮説が正しいと推測できます。)
- “Given these statistical findings, further research is warranted.”
- (これらの統計的知見を踏まえると、さらなる研究が必要となります。)
- (これらの統計的知見を踏まえると、さらなる研究が必要となります。)
- “The conclusion is robust given the provided data and analysis.”
- (与えられたデータと分析からみて、この結論は堅固です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- assumed(仮定された)
- “assumed”は「仮定の」の意味で、学術・ビジネス文脈でよく使われる。一方「given」は「確実に与えられている」という前提のニュアンスがより強い。
- “assumed”は「仮定の」の意味で、学術・ビジネス文脈でよく使われる。一方「given」は「確実に与えられている」という前提のニュアンスがより強い。
- stated(述べられた)
- “stated”は「明言された」の意味。「given」は説明せずとも「所与の」ものを前提にするニュアンス。
- “stated”は「明言された」の意味。「given」は説明せずとも「所与の」ものを前提にするニュアンス。
- predetermined(あらかじめ定められた)
- “predetermined”は何かがあらかじめ決定されているニュアンス。 “given” よりも「コントロールした(人為的に)」感が強い。
反意語
- possible(あり得る)/ indefinite(決まっていない)
- “given”が「確かな前提」を意味するのに対し、これらは「まだ確定していない」ことを示す。
7. 発音とアクセントの特徴
よくある間違いとして、最後の母音を “ギヴン” ではなく “ギヴンヌ” のように曖昧に発音してしまうケースがあります。語尾の “-en” は鼻音で終わる意識をするといいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「givven」や「givan」など。正しくは“g-i-v-e-n”
- 同音異義語がないため、混同は少ないが、“give in(屈服する)”と続けて読むときに混乱しやすいので注意。
- TOEIC/英検など試験:
- ビジネス文脈や学術文脈で「Given that〜」という形で「〜を考慮して」「〜を踏まえて」という意味で出題されることがあります。
- 前置詞的に使われるニュアンス(“Given the circumstances ...”)に注意しましょう。
- ビジネス文脈や学術文脈で「Given that〜」という形で「〜を考慮して」「〜を踏まえて」という意味で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ある前提がギブ(give)されて、その状態をエン(en)として保っている」とイメージすると、「与えられた状態・所与の状態」が“given”だと覚えやすいです。
- 「Given the facts...(事実を踏まえると...)」というフレーズは、エッセイやレポートで頻出なので、フレーズごと覚えてしまうと便利です。
以上が形容詞「given」の詳細な解説です。普段の会話からビジネス・学術に至るまで、前提を示すときに非常に便利な単語なので、ぜひマスターしてみてください。
giveの過去分詞
定められた,一定の;(数学などで)与えられた
《補語にのみ用いて》(…)する癖がある,(…に)熱中する《+to+名(do*ing*)》
(公文書で何月何日に)作成された,交付された
…と仮定すると,もし…とすると
…があれば;…を考慮しても