最終更新日:2024/06/11
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元となった辞書の項目

given

IPA(発音記号)
形容詞

giveの過去分詞 / 定められた,一定の;(数学などで)与えられた / 《補語にのみ用いて》(…)する癖がある,(…に)熱中する《+『to』+『名』(do『ing』)》 / (公文書で何月何日に)作成された,交付された / …と仮定すると,もし…とすると / …があれば;…を考慮しても

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解説

1. 基本情報と概要

単語: given

品詞: 形容詞(adjective)

英語の意味: already decided, specified, or stated; particular or assumed as known

日本語の意味: 「既に決められた」「特定の」「所与の」「当然と見なされる」

「given」は、ある条件・状況が「すでに与えられている」前提として、そのうえで何かを語るときに使います。つまり、「もともと〇〇だと仮定している」「ある特定の〜」といったニュアンスを表す形容詞です。

活用形


  • 形容詞のため、一般的には「given」をそのまま使います。

  • 動詞“give”の過去分詞形としての「given」もありますが、本解説では形容詞としての使い方にフォーカスします。

他の品詞になったときの例


  • 動詞: give (与える)


    • 例: “I will give you a book.”


  • 名詞: giving (贈り物を与える行為、寄付などの概念)


    • 例: “Giving is an important part of charity work.”


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    少し抽象度の高い文脈で使われ、特定の条件や前提を論理的に説明するときに登場するため、中上級者レベルと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹「give」(与える)

  • 接尾語「-en」は、動詞「give」の過去分詞形 given に由来

  • 形容詞としては「(ある前提が)与えられた、所与の」という意味です。

派生語・類縁語


  • giver(与える人)

  • forgive(許す)

  • giveaway(景品、無料で配ること)

  • misgive(疑念を抱かせる ) … など

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. given condition(与えられた条件)

  2. given situation(与えられた状況)

  3. given time(指定された時間 / 所定の時間)

  4. given point(特定の時点 / 特定の要点)

  5. given context(前提とされる文脈)

  6. given caveat(ある注意点を踏まえたうえで)

  7. under a given assumption(ある仮定のもとで)

  8. for a given purpose(ある目的のために)

  9. given set of data(所与のデータセット)

  10. at a given moment(ある特定の瞬間に)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の「giefan」や中英語の「given」が起源。

  • 動詞“give”の過去分詞形givenから形容詞として派生しました。

ニュアンス


  • 「すでに前提として存在するもの」「当たり前のこと」「当然のこととして扱われるもの」というニュアンスを含みます。

  • 口語で「当然の」と言いたいときにも使われますが、論理的・抽象的場面での使用も多いです。

  • やや硬い印象を与えることが多く、ビジネスやアカデミックな文脈でもよく見られます。

使用シーン


  • フォーマル寄りの文章、レポート、プレゼンテーション、学術論文など

  • 口語でも「Given the weather, we should stay inside.(天気を考えると、家にいたほうがいい)」などの短いフレーズで使われる


4. 文法的な特徴と構文


  1. “Given + 名詞句” で、前提を示す構文


    • 例: “Given the current situation, we have to act quickly.”


  2. “It is given that + 文” で、「〜は所与である」という意味合い


    • 例: “It is given that the data might be incomplete.”



  • 名詞としては「お題・前提条件」のような使い方(“a given”)も存在しますが、ここでの解説は形容詞の用法です。

  • カジュアルというよりは、ややフォーマルまたは中立的場面で使われます。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “Given the bad weather, let’s cancel the picnic.”


    • (天気が悪いから、ピクニックは中止しよう。)


  2. “I’m not surprised she’s late, given how busy she is.”


    • (彼女が遅れるのは想定内だよ。だってすごく忙しいからね。)


  3. “Given my schedule, I won’t be able to make it tonight.”


    • (スケジュール的に、今夜は行けそうにないよ。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “Given the budget constraints, we need to prioritize key features.”


    • (予算制約を踏まえて、重要な機能を優先する必要があります。)


  2. “Given our quarterly targets, we should focus on expanding sales channels.”


    • (四半期の目標を踏まえると、販売チャネル拡大に力を入れるべきです。)


  3. “We must optimize our marketing strategy, given the current market trends.”


    • (現在の市場動向を考慮すると、マーケティング戦略を最適化しなければなりません。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “Given the experimental results, we can infer that the hypothesis holds true.”


    • (実験結果から、この仮説が正しいと推測できます。)


  2. “Given these statistical findings, further research is warranted.”


    • (これらの統計的知見を踏まえると、さらなる研究が必要となります。)


  3. “The conclusion is robust given the provided data and analysis.”


    • (与えられたデータと分析からみて、この結論は堅固です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. assumed(仮定された)


    • “assumed”は「仮定の」の意味で、学術・ビジネス文脈でよく使われる。一方「given」は「確実に与えられている」という前提のニュアンスがより強い。


  2. stated(述べられた)


    • “stated”は「明言された」の意味。「given」は説明せずとも「所与の」ものを前提にするニュアンス。


  3. predetermined(あらかじめ定められた)


    • “predetermined”は何かがあらかじめ決定されているニュアンス。 “given” よりも「コントロールした(人為的に)」感が強い。


反意語


  • possible(あり得る)/ indefinite(決まっていない)


    • “given”が「確かな前提」を意味するのに対し、これらは「まだ確定していない」ことを示す。



7. 発音とアクセントの特徴

よくある間違いとして、最後の母音を “ギヴン” ではなく “ギヴンヌ” のように曖昧に発音してしまうケースがあります。語尾の “-en” は鼻音で終わる意識をするといいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「givven」や「givan」など。正しくは“g-i-v-e-n”

  2. 同音異義語がないため、混同は少ないが、“give in(屈服する)”と続けて読むときに混乱しやすいので注意。

  3. TOEIC/英検など試験:


    • ビジネス文脈や学術文脈で「Given that〜」という形で「〜を考慮して」「〜を踏まえて」という意味で出題されることがあります。

    • 前置詞的に使われるニュアンス(“Given the circumstances ...”)に注意しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ある前提がギブ(give)されて、その状態をエン(en)として保っている」とイメージすると、「与えられた状態・所与の状態」が“given”だと覚えやすいです。

  • 「Given the facts...(事実を踏まえると...)」というフレーズは、エッセイやレポートで頻出なので、フレーズごと覚えてしまうと便利です。


以上が形容詞「given」の詳細な解説です。普段の会話からビジネス・学術に至るまで、前提を示すときに非常に便利な単語なので、ぜひマスターしてみてください。

意味のイメージ
given
意味(1)

giveの過去分詞

意味(2)

定められた,一定の;(数学などで)与えられた

意味(3)

《補語にのみ用いて》(…)する癖がある,(…に)熱中する《+to+(do*ing*)》

意味(4)

(公文書で何月何日に)作成された,交付された

意味(5)

…と仮定すると,もし…とすると

意味(6)

…があれば;…を考慮しても

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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