元となった辞書の項目
feather
名詞
(1枚の)『羽』,羽毛 / 羽毛のように軽い(弱い,小さい,つまらない)もの / …‘に'羽毛を付ける;…‘に'羽飾りを付ける / (ボートをこぐとき)〈オール〉‘を'水平に返す
解説
以下では、英単語 feather
(名詞)について、学習者にもわかりやすい形で詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語の意味
“Feather” means one of the many light growths covering a bird’s body.
→ 鳥の体を覆っている、軽くて柔らかい構造の一枚のことです。
日本語の意味
「羽毛」「羽根」です。鳥の体を覆っているふわふわとした部分や、先端が柔らかく広がった一枚を指します。
こういう場面で使われます:たとえば「鳥の羽根が落ちていたよ」とか「羽毛布団の素材は鳥の羽毛だよ」というような、鳥の羽そのものを表現したいときに使う単語です。軽さや繊細さをイメージさせるニュアンスがあります。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 名詞なので基本的に “feather” (単数形) / “feathers” (複数形)
他の品詞形
- 動詞形 “to feather”: 漕ぎ方で「(オールの)角度を変える」といった特殊な意味がありますが、日常的にはあまり使われません。
- 形容詞 “feathered”: 「羽毛のある」「羽根飾りのついた」など。
CEFRレベルの目安
- A2(初級)
比較的やさしい単語で、日常会話でも目にする機会があるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語:なし
- 語幹:feather
- 接尾語:- (直接的な接尾語はありませんが、形容詞化すると “feathered” になります)
派生語や関連性
- “feathered” (形容詞):羽毛で覆われた
- “featherless” (形容詞):羽毛のない
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- “light as a feather” → 「羽のように軽い」
- “feather pillow” → 「羽毛枕」
- “a feather in one’s cap” → 「誇りとなる業績」(慣用句)
- “feather bed” → 「羽毛敷き布団」
- “feather duster” → 「羽根はたき」
- “feather quill” → 「羽ペン」
- “bird of a feather” → 「同類、似たような人」(しばしば「Birds of a feather flock together」という諺で)
- “feather edge” → 「薄い端、羽状に薄くなった縁」
- “feather boa” → 「羽飾りのボア(首飾り)」
- “feather your nest” → 「自分の巣を羽毛でふかふかにする→私腹を肥やす」(イディオム)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “feðer” からきており、さらにゲルマン祖語をたどると “*feþrō” のようにも表記されます。鳥が羽根を持つことから、軽さやふわふわしたイメージが長い歴史を通じて定着しました。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「軽やかさ」「やわらかさ」を表現したいときに好まれるイメージがあります。
- “Feather” は日常会話や文章でも使われますが、文章で使う場合は少し詩的または説明的な印象を与えることがあります。
- 口語的にもフォーマルな席でも大きくは変わらない単語ですが、イディオムとして使う場合はややカジュアル寄りになることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞です。「一本の羽根」には “a feather”、「複数の羽根」には “feathers” を使います。
- 動詞 “to feather” はやや専門的(オールの角度を変える・羽のような形状に広げるなど)なので、一般的な日常会話での使用頻度は低いです。
一般的な構文・イディオム
- “Light as a feather”: 「羽のように軽い」 → 形容詞句として主語を修飾
- “Birds of a feather flock together”: 「類は友を呼ぶ」 → ことわざ
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I found a beautiful feather on the ground this morning.”
(今朝、地面にきれいな羽根を見つけたんだ。) - “These pillows are filled with goose feathers, so they’re really comfortable.”
(この枕はガチョウの羽毛が入っているから、とても快適だよ。) - “Be careful with the fan; it might blow the feathers away.”
(扇風機に気をつけて。羽根が飛ばされるかもしれないよ。)
ビジネスでの例文
- “Our latest product features a feather-light design for easy portability.”
(最新製品は非常に軽量で、携帯性に優れています。) - “The packaging material is as light as a feather, reducing shipping costs.”
(包装材は羽のように軽いため、輸送コストを削減できます。) - “We used feather motifs in the logo to convey a sense of lightness and comfort.”
(ロゴに羽根のモチーフを使用して、軽やかさや快適さを表現しました。)
学術的な文脈での例文
- “Feather morphology is a key area of study in ornithology.”
(羽毛の形態学は鳥類学の重要な研究分野です。) - “The specimen’s feather structure suggests it belonged to a waterfowl.”
(その標本の羽毛構造は、水鳥に属することを示唆している。) - “Recent studies focus on the evolutionary function of colorful feathers in mating rituals.”
(最近の研究では、求愛行動における色鮮やかな羽毛の進化的機能に注目が集まっている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “Plume” (羽飾り、または大きく立派な羽)
- “Feather” に比べると大きくて目立つ羽を指すニュアンスがあります。
- “Feather” に比べると大きくて目立つ羽を指すニュアンスがあります。
- “Quill” (鳥の羽ペン、または太くて中が中空になった羽の軸)
- “Quill” は特に書く道具としての羽ペンや、ハリネズミの針を指す場合も。
- “Down” (綿羽、柔らかい綿毛)
- 鳥の体の下にあるふわふわ部分を指し、保温性が高い。
反意語
- “feather” が鳥の羽根という具体的物体であり、反意語として明確な単語はありませんが、感覚的には “stone” (重い石) が “light as a feather” の対比として使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈfɛð.ər/ (米) /ˈfeð.ə/ (英)
- アメリカ英語: 「フェザァ」に近い音。
- イギリス英語: 末尾の “r” の発音が弱まった “フェザ” のような音になる。
- よくある間違い: /θ/ と /ð/ の音を間違えないように注意。 “feather” の “th” は /ð/(舌を歯で軽く挟む濁音)です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:×「feather」ではなく「father」「farther」などと混同しがち。
- 同音異義語:英語には “feather” と同音異義語はありませんが、/ð/ 音を “th” /θ/ 音で誤るケースが多いです。
- 試験対策:TOEIC や英検で直接出題される頻度は低いですが、イディオムや慣用句(“Light as a feather” など)で問われる場合があります。
- “Birds of a feather flock together.” ということわざも重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Feather” の “th” は舌を歯の間に入れて発音する /ð/ 音。
- 子どものころに枕や布団の羽毛を連想すると、ふわふわしたイメージで覚えやすいでしょう。
- 「フェザー = feather」とカタカナもよく目にするので、日本語の感覚とも結びつけて記憶すると良いです。
- イメージとして「軽い・柔らかい・鳥」をセットにしておくと忘れにくくなります。
以上が feather
の詳しい解説です。軽さと鳥の羽というイメージを押さえて覚えましょう!
意味のイメージ
意味(1)
(1枚の)羽,羽毛
意味(2)
…‘に'羽毛を付ける;…‘に'羽飾りを付ける
意味(3)
(ボートをこぐとき)〈オール〉‘を'水平に返す
意味(4)
羽毛のように軽い(弱い,小さい,つまらない)もの