元となった辞書の項目
digital camera
解説
以下では、名詞 “digital camera” を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語
- digital camera(名詞)
英語での意味
- A camera that captures and stores photographs or video in digital form.
日本語での意味
- デジタル形式で写真や動画を記録するカメラのことです。
例えば、フィルムではなく、SDカードや内部メモリーなどのデジタル媒体に写真や動画を保存できます。
日常生活から観光、ビジネスなど幅広い場面で使われる、便利で手軽に撮影・保存できるカメラです。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (noun)
- 活用形: 名詞なので、通常は複数形に “digital cameras” となります。
- 単数形: digital camera
- 複数形: digital cameras
- 単数形: digital camera
他品詞への派生例
- 直接的な形容詞化などはありませんが、名詞 “digital camera” の前にさらに形容詞を加えたり、説明的に “digitally captured photographs” のように副詞+動詞形で使われることはあります。
“digital” 自体は形容詞ですが、ここでは “digital” + “camera” の合成名詞として扱われます。
CEFR レベルの目安
- A2(初級)〜B1(中級)
カメラや写真撮影といった日常的な話題なので、初級後半から中級レベルでよく扱う単語と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- digital + camera
- digital: 「数字の、デジタルの」という意味の形容詞
- camera: 「カメラ」という意味の名詞
- digital: 「数字の、デジタルの」という意味の形容詞
他の単語との関連性や派生語
- digital は形容詞として、他にも “digital watch” (デジタル腕時計), “digital device” (デジタル機器) などがあります。
- camera は単独で、「カメラ」の意味。派生して “video camera” (ビデオカメラ) などがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “compact digital camera”
(コンパクトデジタルカメラ) - “digital camera lens”
(デジタルカメラのレンズ) - “high-resolution digital camera”
(高解像度デジタルカメラ) - “point-and-shoot digital camera”
(いわゆるコンパクトタイプの簡単撮影デジタルカメラ) - “SLR (Single-Lens Reflex) digital camera”
(一眼レフのデジタルカメラ) - “mirrorless digital camera”
(ミラーレスデジタルカメラ) - “digital camera accessories”
(デジタルカメラのアクセサリー) - “digital camera battery”
(デジタルカメラのバッテリー) - “upload photos from a digital camera”
(デジタルカメラから写真をアップロードする) - “the latest model of digital camera”
(最新型のデジタルカメラ)
3. 語源とニュアンス
語源
- camera はラテン語の “camera obscura(暗い部屋)” に由来し、初期の写真技術が暗い箱の中に像を投影した仕組みからきています。
- digital はラテン語の “digitus(指)” に由来し、もともとは「指先で数える」→「数字の」の意味。
- これらが組み合わさって “digital camera” と呼ばれるようになりました。
使われ方・ニュアンス
- 従来のフィルムカメラに対し、撮影したデータを瞬時に確認・保存・削除・加工できるといったメリットを強調するときによく使われます。
- 日常会話からビジネスまで、フォーマル/カジュアル問わず広いシーンで使いますが、「プロ用機材」よりは、一般ユーザー向け機材を指すイメージが強いことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文・イディオム
- “I have a digital camera.”
- “I’m thinking of buying a digital camera.”
- “How do I transfer photos from my digital camera to my computer?”
文法上のポイント
- 可算名詞として扱われるため、単数・複数を意識して使います。
- 単数: “a digital camera”, “the digital camera”
- 複数: “digital cameras”
- 単数: “a digital camera”, “the digital camera”
- 注意点として、形容詞 “digital” と名詞 “camera” でひとまとまりの名詞句となるため、間に他の語を挟むときは基本的に “digital + 形容詞 + camera” の形にするなど位置に気をつけます。
フォーマル/カジュアルでの違い
- フォーマルな文書でもカジュアルな会話でも、ほとんど同じ表現で使えます。
- ビジネスや学術的には “digital camera technology” など少し専門的なフレーズも用いられます。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I always carry a digital camera when I travel.”
(旅行のときはいつもデジタルカメラを持っていくんだ。) - “Could you show me how to turn off the flash on this digital camera?”
(このデジタルカメラのフラッシュの切り方を教えてくれる?) - “My phone camera is good, but I still prefer using my digital camera for important events.”
(スマホのカメラもいいけど、大事なイベントではやっぱりデジタルカメラを使う方が好きなんだ。)
ビジネス (3例)
- “For product photography, we recommend using a high-resolution digital camera.”
(製品写真を撮影するには、高解像度のデジタルカメラを使うことをお勧めします。) - “The marketing team wants new photos, so we need to invest in better digital cameras.”
(マーケティングチームが新しい写真を求めているので、より良いデジタルカメラに投資する必要があります。) - “Could you upload the digital camera shots to the server by the end of the day?”
(今日中にデジタルカメラで撮った写真をサーバーにアップロードしてもらえますか?)
学術的な文脈 (3例)
- “In this study, we used a digital camera to collect high-resolution images of specimens.”
(この研究では、標本の高解像度画像を取得するためにデジタルカメラを使用しました。) - “We compared film-based cameras with digital cameras to analyze image clarity.”
(画像の鮮明度を分析するため、フィルムカメラとデジタルカメラを比較しました。) - “Recent advances in digital camera sensors have significantly improved low-light photography.”
(デジタルカメラのセンサー技術の進歩により、暗所での撮影性能が大幅に向上しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- film camera(フィルムカメラ)
- フィルムに写真を焼き付ける従来のカメラ。デジタルカメラに比べて、撮影後その場で写真を確認できないという違いがあります。
- フィルムに写真を焼き付ける従来のカメラ。デジタルカメラに比べて、撮影後その場で写真を確認できないという違いがあります。
- video camera(ビデオカメラ)
- 主に動画撮影に特化したカメラ。デジタルカメラでも動画撮影は可能ですが、ビデオカメラの方が手ブレ補正や録画時間などで有利な場合があります。
- 主に動画撮影に特化したカメラ。デジタルカメラでも動画撮影は可能ですが、ビデオカメラの方が手ブレ補正や録画時間などで有利な場合があります。
反意語
- デジタルカメラの直接的な反意語は明確にありませんが、強いて挙げるなら「フィルムカメラ」が対比として使われることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- digital /ˈdɪdʒɪtəl/
- camera /ˈkæmərə/(米)または /ˈkæmərə/(英)
(米英共に大きな差はありませんが、母音のあいまいさなど若干の違いがあります)
強勢・アクセント
- digital は最初の “di-” の部分にアクセントがきます。
- camera の場合、最初の “ca-” に強勢があることが多いです。
“cam-er-a” ではなく “CAM-er-a” のようなイメージ。
よくある発音の間違い
- “digital” を “ディジタル” と読む際、英語でも “dí-ji-tal” ではなく、音節をしっかり “dɪ-dʒɪ-təl” と区切って発音する。
- “camera” を “カメラ” と3拍で認識すると、実際の英語発音とのずれが生じるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “digetal” や “digiital” など、母音を間違えやすいので要注意。
- 同音異義語との混同: “digit(al)” は “digit”(数字)と関係ありますが、単語として似ている “digitize” (デジタル化する) などと混同しないようにする。
- TOEIC・英検などの試験対策: 「カメラ全般」や「テクノロジー・ガジェット」の話題で、日常生活やビジネスシーンに関する問題でよく出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “digit” からイメージ: 「数字」という意味なので、“digital” は「デジタル」で数字情報で制御されている、という感覚。
- フィルムカメラの対比で覚える: フィルム(アナログ)に対して“digital camera”はデジタル。時代の変化とともに一気に普及したイメージを持って覚えると記憶しやすいです。
- スペリングは “d-i-g-i-t-a-l”: 母音が “i” → “i” → “a” の順番になっている点を意識するとミスが減ります。
以上が、名詞 “digital camera” の詳細な解説です。旅行やビジネス、学術分野など、多岐にわたる場面で役立つ便利な単語ですので、ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ