clown
1. 基本情報と概要
単語: clown
品詞: 名詞 (ただし、動詞として「ふざける」のように使われる用法もあります)
CEFR レベル目安: B1 (中級)
意味 (英語):
- A performer in a circus who dresses in a funny costume and acts in a comical way to make people laugh.
- A person who behaves in a silly or foolish manner.
意味 (日本語):
- サーカスなどで面白い衣装を着て、人々を笑わせる道化師のことです。
- ふざけた振る舞いをする人というニュアンスでも使われます。
「clown」は、サーカスで観客を笑わせる役の人、または冗談ばかり言って場を茶化すような人を表します。コンテクストによっては、相手をからかうときに「お前は道化みたいだ」と揶揄する表現にもなります。
形態変化
- 名詞: clown (複数形: clowns)
- 動詞: clown (慣用的に “clown around” の形で「ふざける・からかう」の意)
他の品詞形
- 形容詞形: 特定の形容詞形はありませんが、「clownish」で「道化師のような、ふざけた」という形容詞があります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: clown
- 直接的な接頭語や接尾語はありません。
- 直接的な接頭語や接尾語はありません。
- 派生語:
- clownish (形容詞) - 道化のような、ふざけた
- clowning (動名詞) - 道化をする行為、ふざける行為
- clownish (形容詞) - 道化のような、ふざけた
よく使われるコロケーション(関連表現10選)
- circus clown (サーカスの道化師)
- class clown (クラスでふざけて笑いをとる生徒)
- rodeo clown (ロデオで牛の注意を引きつけるための道化師)
- clown around (ふざける、悪ふざけをする)
- clown costume (道化師の衣装)
- clown makeup (道化師の化粧)
- clown wig (道化師のカツラ)
- clown nose (道化師がつける赤い鼻)
- party clown (パーティーや子供向けの道化師)
- be a clown (道化を演じる、ふざける人である)
3. 語源とニュアンス
語源:
“clown” は16世紀頃に「田舎者」「粗野な人物」を意味する語から発展したとされます。語源ははっきりしない部分もありますが、中世から道化(jester)のイメージと結びつき、人を笑わせる役割を指すようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- ポジティブな文脈… サーカスやパーティーなどで笑いを誘う、本人が望んで「人を楽しませる」という前向きな存在感があります。
- ネガティブな文脈…「バカにする」「真面目さに欠ける」といった意味合いで批判的に使われることもあります。
- カジュアル… 口語表現で「ふざけたやつ」「間抜けな人」というニュアンスでもよく使われます。
- フォーマル… フォーマルな文書や論文などではあまり見かけませんが、文学的描写や比喩では登場することがあります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使い方:
- 可算名詞 (a clown / clowns) です。
- 「サーカスの道化師」を指すときはよく “a clown” として形容詞を伴うことが多いです。
例) “a funny clown,” “a talented clown.”
動詞としての使い方:
- “to clown around” や “to clown about” がよく使われる句動詞表現です。
例) “They were clowning around backstage.”
イディオム例:
- play the clown: 文字通り「道化を演じる/場をわかせる」という意味。
- class clown: 上述のとおり、クラスでふざけてみんなを笑わせる生徒。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
“Stop clowning around and help me clean up!”
「ふざけるのはやめて、片付けを手伝ってよ!」“He’s such a clown; he’s always making jokes in class.”
「彼は本当にクラスの道化だね。いつも冗談ばかり言ってるんだ。」“My little brother dressed up as a clown for Halloween.”
「私の弟はハロウィンで道化師の仮装をしたんだ。」
ビジネスシーン
“I appreciate humor, but don't clown around during the meeting.”
「ユーモアは歓迎ですが、会議中にふざけるのはやめてください。」“We hired a clown for the company family day event.”
「社内のファミリーデーのイベントに道化師を雇いました。」“His clownish behavior can sometimes undermine his professional image.”
「彼のふざけた態度が時々、彼のプロとしてのイメージを損ねることがあります。」
学術的・フォーマル
“Historically, the clown’s role was to entertain the audience and also provide social commentary.”
「歴史的に見て、道化師は観客を楽しませるだけでなく、社会風刺を行う役割も担っていました。」“Modern clown performances incorporate mime, slapstick, and theatrical comedy.”
「現代の道化師の演技には、マイムやどたばた喜劇、演劇的なコメディが組み込まれています。」“Clowns often employ bright makeup to exaggerate facial expressions.”
「道化師はしばしば派手な化粧を施して表情を強調します。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
jester(道化師)
- 中世の宮廷などで王を楽しませる役割の道化師。歴史的でフォーマルな響き。
- 中世の宮廷などで王を楽しませる役割の道化師。歴史的でフォーマルな響き。
buffoon(おどけ者)
- かなり軽蔑的な響きあり。知性の低さを揶揄する意味合いが強い。
- かなり軽蔑的な響きあり。知性の低さを揶揄する意味合いが強い。
fool(愚か者)
- シンプルに「バカ者・愚か者」を指す。ニュアンスはより一般的。
- シンプルに「バカ者・愚か者」を指す。ニュアンスはより一般的。
prankster(いたずら者)
- 実際にいたずらを仕掛けたり、冗談を演出する人。道化師ほど演出感はない。
- 実際にいたずらを仕掛けたり、冗談を演出する人。道化師ほど演出感はない。
反意語
- serious person(真面目な人)
- 直接の反意語ではありませんが、ふざけない・ユーモアを好まない対比的な意味を示唆します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /klaʊn/
- アメリカ英語: [クラウン] に近い音(母音は二重母音 /aʊ/)
- イギリス英語: おおむね同じ発音です。
- アクセント: 「clown」の1音節なので、cl がやや強めに発音され、“-own” 部分の二重母音 (aʊ) がしっかり聞こえるようにします。
- よくある間違い: /kloʊn/ と発音してしまうなど、母音を /oʊ/ で発音してしまうと少し不自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cloun” “clowm” などと間違えることがあります。
- 同音異義語: とくに英語には “clown” と同音の単語はありませんが、発音が似ている “down” “town” などに引きずられないよう注意。
- 試験対策: TOEIC や英検の長文問題などでは、職業を表す単語として出題されることもあります。また比喩的用法で「ふざけるやつ」のニュアンス問題が出ることもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “clown”=サーカスで赤い鼻とカラフルな衣装。そうした視覚イメージに結びつけると覚えやすい。
- “c + l + own” と分解して「自分“own”がちょっと変な人(c+ l?)」とイメージを作ると綴りが覚えやすい。
- 「道化師」が笑いを提供する姿を想起して、「人を笑わせる=clown」という連想をすると記憶に残りやすいです。
以上が、名詞 “clown” の詳細な解説です。サーカスやコメディの文脈を楽しくイメージしながら学習すると、自然な使い方が身につきます。
(サーカスなどの)道化,道化役[者]
(集団の中の)おどけ者
道化役をする おどける