beginning
1. 基本情報と概要
単語: beginning
品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞の両方で使われる場合があります)
意味(英語): the start or first part of something
意味(日本語): 「始まり」「開始部分」
「beginning」は何かが始まる最初の部分や、段階を指し示す単語です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く、「物事の起点としてのイメージ」を表します。例えば、「物語の始まり」「新年のスタート」といった文脈で使われます。
活用形:
- 単数形: beginning
- 複数形: beginnings
関連する他の品詞
- 動詞: begin (始まる、始める)
- 例: begin - began - begun (不規則動詞)
- 例: begin - began - begun (不規則動詞)
- 形容詞形: beginningという形容詞は一般的ではありませんが、文脈によっては「始まりの」という意味で使われることがあります(例:
the beginning stages
)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
「start」と同様に比較的基本的な単語なので、A2レベル(初級者向け)として学習されることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- begin (動詞) + -ing (動名詞・分詞形を作る語尾)
もともとは「begin」という動詞に「-ing」という形がついて名詞化した形と言えます。
派生語や類縁語
- begin (動詞)
- beginner (名詞: 初心者)
- beginnings (名詞: 複数形、「始まりの複数」)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(全10例)
- at the beginning of …
…の始めに - in the beginning
最初は(当初は) - from the beginning to the end
始めから終わりまで - the very beginning
本当に最初の部分 - the beginning stages(phase)
初期段階 - a new beginning
新たな始まり - mark the beginning of …
…の始まりを示す/象徴する - the beginning of a journey
旅の始まり - turn over a new leaf (少し意訳)
新しい始まりを作る(元の悪習を改める) - rough beginning
荒れたスタート、うまくいかない始まり
3. 語源とニュアンス
語源:
「beginning」は古英語の“beginnan”から派生した“begin”に由来します。古英語“beginnan”は「何かを始める」という意味でしたが、時代を経て名詞形“beginning”が「始まり」全般を示すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「start」よりも文章の冒頭部分など、少しフォーマルなイメージで使われやすい場面がありますが、実際には日常でもよく使われます。
- 「onset」や「commencement」は「beginning」よりもフォーマルな響きがある場合が多いです。
- 口語・文章どちらでも幅広く使えますが、「at the beginning」という定型表現は特にフォーマル・カジュアル問わずよく出てきます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算
場合によっては可算・不可算どちらでも使われます。特定の始まりを指すときは「a beginning」「the beginning」と冠詞をつけますが、抽象的に始まり全般を指すときは不可算名詞として扱われることもあります。- 例: We are looking at the beginning of a new epoch. (特定の始まり)
- 例: He believes in new beginnings. (抽象的な概念)
- 例: We are looking at the beginning of a new epoch. (特定の始まり)
よく使う構文
- “at the beginning + 前置詞句/節”
- 例: At the beginning of the movie, we see a mysterious figure.
- 例: At the beginning of the movie, we see a mysterious figure.
- “the beginning of something”
- 例: The beginning of the year is always hectic.
- 例: The beginning of the year is always hectic.
- “at the beginning + 前置詞句/節”
大きなイディオムとしては「in the beginning」も頻出です。これは「最初の頃は」という意味で文全体を導入するように使います。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “At the beginning of the party, we all introduced ourselves.”
(パーティの最初に、私たちはみんな自己紹介をしました。) - “I found the beginning of that book a bit slow, but it got exciting later.”
(あの本の最初の部分はちょっと退屈だったけど、後半は盛り上がったよ。) - “Let’s have a fresh beginning and forget about yesterday’s argument.”
(昨日のけんかは忘れて、新たなスタートを切ろうよ。)
(2) ビジネスでの例文
- “This meeting will mark the beginning of our new project.”
(この会議が私たちの新しいプロジェクトの始まりを示します。) - “The beginning of the fiscal year always requires careful planning.”
(会計年度の始まりは、いつも慎重な計画が必要です。) - “We should clarify our vision right from the beginning.”
(最初の段階からビジョンを明確にしておくべきです。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “In the beginning of the study, we hypothesized that climate change would affect migration patterns.”
(研究の初期段階で、気候変動が移動パターンに影響を与えると仮定しました。) - “The beginning of the Industrial Revolution significantly altered economic structures.”
(産業革命の始まりは経済構造を大きく変えました。) - “At the beginning of the paper, the author defines key terminologies.”
(その論文の冒頭で、著者は主要な用語を定義しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- start (始まり)
- 日常表現として広く使われています。「beginning」とほぼ同じ意味ですが、カジュアルに使いやすい印象が強いです。
- 例: “The start of the movie was thrilling.”
- 日常表現として広く使われています。「beginning」とほぼ同じ意味ですが、カジュアルに使いやすい印象が強いです。
- onset (発症、開始)
- 「何かが起こり始める」ニュアンス。「病気の発症」にも使われるなど、やや厳粛・フォーマルな響き。
- 例: “The onset of winter brought heavy snowfall.”
- 「何かが起こり始める」ニュアンス。「病気の発症」にも使われるなど、やや厳粛・フォーマルな響き。
- commencement (開会式、開始)
- 式辞などで使われるフォーマルな表現。大学の卒業式(commencement ceremony)によく使われる。
- 例: “We attended the commencement ceremony at the university.”
- 式辞などで使われるフォーマルな表現。大学の卒業式(commencement ceremony)によく使われる。
反意語
- end (終わり)
- conclusion (結論、終結)
両者とも「始まり」の反意語としてよく使われ、「end」は日常的に、「conclusion」はややフォーマルに用いられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /bɪˈɡɪn.ɪŋ/
- アクセントは2つ目の音節「gin」に置かれます。「bɪ-GIN-ning」のように聞こえます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはほとんどありませんが、母音の響きに若干の地域差がある場合があります。
- よくある間違いとして「begginning」のように “g” を重ねたり、“i” の数を間違えたりしてつづりミスが起こりやすい単語です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
beginning
は “n” を2回続け、そのあと“i”で“始まり”を表します。よく“begining”や“beggining”と書き間違えやすいので注意しましょう。 - 同音異義語との混同: 同音異義語は特になく、発音が似ている言葉としては “beginner” (初学者) がありますが、品詞が異なるので注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検で「物事が始まった時期を述べる」「最初にどのようにすべきか」という文脈に出ることが多いです。「at the beginning of this passage」 (本文の冒頭部分で) のように、読解問題の状況説明によく使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “begin” + “ning” の形で、「ビギン+二ング」と発音に意識を置くと覚えやすいです。
- 新年や新学期の「始まり」に関連付けて、めでたいスタートというポジティブなイメージで覚えると忘れにくいかもしれません。
- 「ビギンする勢いで“ing”がついている」とイメージするとつづりを間違えにくいでしょう。
以上が名詞「beginning」の詳細解説です。始まりを指すシンプルな単語ですが、日常からビジネス・学術的な文脈まで幅広く使われる重要な単語です。ぜひ意識して使ってみてください。
《しばしば複形数で》初期,初めの部分,幼少期
起衡,起こり(or in)
初る,最初,すべり出し(starting point)