最終更新日:2025/02/25

She stood up against the injustice.

正解を見る

彼女は不公平に対して立ち上がった。

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

against

前後置詞

...に対して, に逆らって / 《保護を表す動詞と共に》…から / ...にぶつかって / ...にもたれて / ...に備えて / ...を背景として

このボタンはなに?

彼女は不公平に対して立ち上がった。

このボタンはなに?
解説

以下では、前置詞「against」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • against

    「〜に対して / 〜に反対して / 〜に寄りかかって / 〜を背景にして」などの意味があります。

日本語では、相手や状況に「逆らう」「対抗する」「支える」「接触する」イメージを持つ単語です。相手に「反対」するニュアンスや、物理的に「寄りかかる」ニュアンスなど、多様な使われ方をします。

品詞と活用


  • 品詞: 前置詞 (preposition)

  • 前置詞なので動詞のような活用形(過去形・過去分詞など)はありません。

他の品詞形の例


  • 英語では、基本的に「against」は前置詞としてのみ使われます。動詞や名詞、形容詞など、他の品詞形はほとんど存在しません。

    ※ 厳密には直接「against」が変化して他の品詞になるわけではありません。

CEFRレベル


  • B1(中級): 日常会話でもよく登場する比較的頻度の高い前置詞ですが、反対のニュアンスや文脈によって意味が広がるため、初級よりはややレベルが上がります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「against」は現代英語では一語ですが、古英語では「on gean + -st」のように分解され、「(反対の方向に)向かう」といった概念が含まれていたとされています。


    • 接頭語や接尾語という概念よりも、古英語で「反対に」を意味する「agen」という要素が形を変えて現在の「against」になった、という背景です。


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個


  1. go against someone's wishes (人の願いに逆らう)

  2. defend against an attack (攻撃に対抗する)

  3. lean against the wall (壁に寄りかかる)

  4. speak out against injustice (不正に対して声を上げる)

  5. compete against rival teams (ライバルチームと戦う)

  6. be insured against theft (盗難に対して保険に入る)

  7. stand against discrimination (差別に反対する)

  8. work against the clock (時間と闘う/時間に追われて作業する)

  9. protect against harm (危害に対して守る)

  10. vote against a proposal (提案に反対票を投じる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の「æġen」または「ongēan」は「反対に、向かって」という意味を持ち、それが中英語を通じて「against」に変化しました。元々は「反対方向に」「〜に向かって」のニュアンスから派生し、「反対」の意味が強く根付いています。

微妙なニュアンス・使用時の注意点


  • 「反対する / 敵対する」ニュアンスが強い場合には、相手や物事に「抵抗する」ような、わずかに攻撃的・対立的な響きがあります。

  • 物理的に「寄りかかる、接している」場合には、必ずしも敵対的な意味ではありません。 context で意味が大きく変わるので、文章や会話での状況をしっかり把握するのが大切です。

よく使われるシーン


  • 「反対」や「抵抗」を表す際のフォーマル・カジュアル問わずのシーン。

  • 「寄りかかる」「接する」を表すときは日常会話でよく用いられます(“I leaned against the wall.” など)。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • against + 名詞:

    例) “The citizens protested against the new law.”

    (市民たちは新しい法律に反対して抗議した。)


  • 動詞 + against + 名詞:

    例) “He leaned against the table.”

    (彼はテーブルに寄りかかった。)


  • 名詞 + against + 名詞:

    例) “The background against the white wall.”

    (白い壁を背景にした現場。)


イディオムの例


  • “against all odds” (あらゆる困難をものともせず)

    例) “He succeeded against all odds.”(彼はあらゆる困難を乗り越えて成功した。)


  • “turn against someone” (突然に人に対して敵対的になる)

    例) “He turned against his former friend.”(彼はかつての友人に敵対的になった。)


フォーマル / カジュアル


  • フォーマル・カジュアルどちらでも使われますが、「against one’s principles(自分の信念に反して)」など抽象的でフォーマルな表現にも使われ、また日常会話でも気軽に用いられます。

可算・不可算の区別


  • 前置詞のため、名詞の可算・不可算という観点はありません。


5. 実例と例文

幅広い文脈での使用例を示します。

日常会話での例文


  1. “I’m leaning against the fence just to rest.”

    (ちょっと休憩するために、フェンスに寄りかかってるの。)

  2. “Don’t go against the flow of people in the hallway.”

    (廊下で人の流れに逆らって歩かないでね。)

  3. “Are you against having pizza for dinner?”

    (夕飯にピザにするのに反対?)

ビジネスでの例文


  1. “Our company stands firmly against any form of discrimination.”

    (当社はあらゆる差別に対して断固反対します。)

  2. “He voted against the proposal during the board meeting.”

    (彼は取締役会でその提案に反対票を投じた。)

  3. “You should insure your assets against potential risks.”

    (潜在的なリスクに備えて資産に保険をかけるといいでしょう。)

学術的な文脈での例文


  1. “This study argues against the theory proposed by previous researchers.”

    (この研究は、先行研究が提唱した理論に反論している。)

  2. “The vaccine can protect against multiple strains of the virus.”

    (そのワクチンは複数のウイルス株に対して免疫を提供できる。)

  3. “He wrote a paper arguing against the use of invasive species.”

    (彼は外来種の使用に反対する論文を書いた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “opposed to” (〜に反対して)


    • “He is opposed to violence.”(彼は暴力に反対している。)

      → ややフォーマルでかしこまったニュアンス。


  2. “contrary to” (〜に反して)


    • “Contrary to popular belief, not all fats are bad.”(一般的に思われているのとは反対に、すべての脂肪が悪いわけではない。)

      → 学術的・書き言葉的なイメージが強い。


  3. “versus” (〜対〜)


    • “It’s the champion versus the challenger.”(チャンピオン対挑戦者だ。)

      → 競技や裁判などでよく用いられ、形式張ったイメージ。


反意語


  • “for” (〜に賛成の、〜のための)


    • “They are for the new proposal.”(彼らは新しい提案に賛成だ。)


「against」は「反対」、一方で「for」は「賛成」を表すため、文脈によっては明確な対比が見られます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /əˈɡenst/ または /əˈɡeɪnst/


    • アメリカ英語: /əˈɡenst/ (ə-GENSTのように「ゲン」部分に強勢)

    • イギリス英語: /əˈɡeɪnst/ (ə-GAYNSTのように「ゲイン」部分に強勢)


  • 強勢は「-gain-」または「-gen-」の部分に来ることが多いです。

  • しばしば「アゲインスト」のように発音されやすいですが、母音の長さ(ゲイン/ゲン)は地域差・個人差があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “again” と混同しないように注意してください。「また」を意味する “again” に “st” がついた形であると考えると覚えやすいですが、スペルミスには要注意です。

  • 同音異義語との混同は少ないですが、発音時に /t/ を省略してしまうと意味が明確にならない場合があります。

  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • “against” は文章中で「〜に反対して」「〜を背景にして」など多様な意味をとるので、文脈から判断させる問題が出題されやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「A(相手)にゲインする(抵抗する)st(状態)」ぐらいにイメージして、相手とぶつかる感じ、と覚えるのも一案です。

  • 漢字で「逆(ギャク)」や「対(タイ)」を連想すると覚えやすいかもしれません。何かに背を向けたり、向かっていく感じも含まれます。

  • 「again(再び)」とのつづりが似ているので、混同しないよう「stで抵抗する」とイメージして区別するとよいでしょう。


以上が前置詞「against」の詳細な解説です。文脈によって「反対」「対抗」「寄りかかる」という違った意味を持つので、例文を通じてニュアンスをつかむようにしてください。勉強や会話の際に、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
against
意味(1)

に対して,に逆らって(in opposition to);…に不利に

意味(2)

《保護を表す動詞と共に》…から

意味(3)

にぶつかって,に向かって

意味(4)

にもたれて,に寄りかかって

意味(5)

(災難・事故・万一の場合など)に備えて,を避けるように

意味(6)

を背景として,と対照して

意味(7)

…と交換に,と引き換えに

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★