最終更新日:2025/11/12

(金) を貸す / 《...に》 (援助) を与える 《to ...》 / 金を貸す, 融資する

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元となった辞書の項目

lend

動詞

(金) を貸す / 《...に》 (援助) を与える 《to ...》 / 金を貸す, 融資する

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解説

以下では、動詞「lend」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語での意味


  • “lend” : to give something (often money) to someone for a short period, expecting it to be returned.

日本語での意味


  • 「貸す」:相手に一時的に何か(お金や物)を「貸し与える」こと。返してもらう前提がある、というニュアンスの単語です。友達同士でも、銀行や公的機関が資金を貸す場合でも使われます。

品詞


  • 動詞 (Verb)

活用形


  • 原形: lend

  • 過去形: lent

  • 過去分詞: lent

  • 現在分詞: lending

  • 3人称単数現在: lends

他の品詞形


  • 同じ語源をもつ名詞形はありませんが、しばしば “lender” (貸し手) として名詞が派生します。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級):学校や日常生活でやや頻出。お金の貸し借りなどを表現する際に使うため、比較的早い段階で学習します。


2. 語構成と詳細な意味

lend は接頭語や接尾語を持たない比較的シンプルな形をしています。lend は「貸す」という意味を中心とし、ニュアンスとしては次のような使われ方があります。


  1. 「金銭を貸す」

  2. 「一時的に物を貸す」

  3. (比喩的に)「力や手助けを貸す」「状況などに何かをもたらす」(例: “lend a hand”)

関連語や類縁語


  • lender (名詞): 貸し手

  • loan (動詞・名詞): より金融・ビジネス的に用いられる「貸す・融資(する)」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選

以下のコロケーション例と、日本語訳を挙げます。


  1. lend money(お金を貸す)

  2. lend a hand(手を貸す / 手伝う)

  3. lend support(支援をする / 支えを貸す)

  4. lend weight to ~(~に重みを与える / 信ぴょう性を高める)

  5. lend an ear(耳を貸す / 話を聞く)

  6. lend credibility(信頼性を付与する)

  7. lend one’s name(自分の名前を貸す / 名前を使わせてあげる)

  8. lend itself to ~(~に適している / ~に役立つ)

  9. lend color to ~(~に彩りを添える / ~を盛り上げる)

  10. lend something (to someone)(何かを(誰かに)貸す)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “lǣnan” に遡り、「貸す」「与える」という意味をもっていました。そこから “lend” となり、金銭・物などを「貸し出す」行為一般を表すようになりました。

使用時の注意点や微妙なニュアンス


  • “lend” は口語、ビジネスともに広く使われます。

  • カジュアルに「ちょっと貸して」と言いたいときには “Can you lend me …?” などが使えます。

  • よりフォーマル/ビジネスの場面で融資を指す場合には “loan” のほうが好まれることもあります。

  • 「貸し借り」には返却が前提となるため、相手から返してもらえない可能性のリスクをともなうイメージがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • lend は他動詞 (transitive verb) です。目的語として “もの” と “人” をとり、さらにそのあとに “to + 人” をつけることがあります。


    • 例: “I lent him my book.” (私の本を彼に貸した)

    • 例: “I lent my book to him.” (同じ意味)


  • フォーマル/カジュアルともに使われ、ビジネス文書から日常会話まで幅広い場面で用いられます。


イディオム


  • “lend a hand” : 手助けをする

  • “lend an ear” : 相手の話を聞く

  • “lend itself to” : ~に適している、~に役立つ


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you lend me a pencil?”


    • 「鉛筆を貸してくれる?」


  2. “I’ll lend you my jacket if it gets cold.”


    • 「寒くなったら、僕のジャケットを貸してあげるよ。」


  3. “Could you lend me a hand with this heavy box?”


    • 「この重い箱を運ぶのを手伝ってくれない?」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our bank is willing to lend you the necessary funds.”


    • 「私たちの銀行は、必要な資金をお貸しします。」


  2. “Could you lend me your expertise on this project?”


    • 「このプロジェクトであなたの専門知識をお借りできますか?」


  3. “We can lend this equipment to our partner company under the proper agreement.”


    • 「正規の契約のもとで、この機器を協力企業に貸し出すことができます。」


(3) 学術的またはフォーマルな文脈での例文


  1. “The new theory lends significant weight to the argument that climate change is accelerating.”


    • 「この新しい理論は、気候変動が加速しているという主張に大きな重みを与えています。」


  2. “His recent findings lend support to the hypothesis previously proposed by Dr. Smith.”


    • 「彼の最近の研究結果は、スミス博士が以前に提唱した仮説を裏付けています。」


  3. “This evidence lends credibility to the study’s conclusions.”


    • 「この証拠は、その研究の結論に信頼性を与えています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “loan”(お金を貸す / 融資する)


    • 金融機関やビジネス寄りの文脈で頻出。動詞でも名詞でも使う。

    • 例: “The bank agreed to loan the company $1 million.”


  2. “provide”(提供する)


    • 物やサービスの提供を示すが、「貸す」ニュアンスより広義。

    • 例: “We provide funds and resources to small businesses.”


  3. “grant”(与える / 助成する)


    • 元々は返還の義務がない性質(助成金など)を表す際に用いられる。


反意語


  • “borrow”(借りる)


    • “lend” の正反対にあたる行為。相手から何かを借りるときに使う。

    • 例: “I always borrow books from the library.”


“lend” は「貸す」、 “borrow” は「借りる」と、ともにセットで覚えると理解しやすいです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /lend/

  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE) で大きな違いはありません。どちらも [レンド] のように発音します。

  • 強勢(アクセント)は1音節しかないため意識する必要はありません。

  • “lend” の /e/ の音を /ɪ/ や /ɑ/ に間違えないようにすることが発音上の注意点です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “lend” と “borrow” の混同


    • “Can you lend me ~?”(貸して)と “Can I borrow ~?”(借りてもいい?)は逆に言いがちなので要注意。


  2. スペルミス


    • “l” → “r” のミスで “rend” などと書かないように注意しましょう。


  3. 前置詞の混乱


    • “lend 人 物” または “lend 物 to 人” のどちらも可能ですが、 “to” の位置に気をつけてください。


試験対策


  • TOEICや英検などで出題される際は、「誰が誰に何を貸したか」を問う文章完成問題や、前置詞のミスを狙う誤文訂正などが見受けられます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「lend → レンド → “連動して相手の手元に移動させる”」のように語呂合わせで覚えると印象に残りやすいかもしれません。

  • 「lend は “アルファベット順では borrow より先 (Bの前にLは来ないが、イメージとして)、貸すが先行 → 借りるはそのあと」というように順番イメージで押さえるのも面白いかもしれません。

  • 常に “lend” は「貸す」、 “borrow” は「借りる」という対比を意識して使い分けると混乱が減ります。


以上が、動詞「lend」の詳細な解説です。お金や物を貸したり、比喩的に「手や力を貸す」など、日常会話・ビジネス・学術など幅広い文脈で使われます。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
lend
意味(1)

〈金・金〉‘を'貸す

意味(2)

(…に)〈援助〉‘を'与える,〈魅力など〉‘を'添える《++to+

意味(3)

金を貸す,融資する

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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