最終更新日:2025/10/22

基本的に,根本的に / 元来は

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元となった辞書の項目

basically

副詞

基本的に,根本的に / 元来は

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解説

以下では、副詞「basically」について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語&日本語)


  • 英語: “basically” = “in the most important or fundamental ways; essentially”

  • 日本語: 「基本的に」「根本的には」「端的に言えば」という意味です。

日常会話や説明で、「大まかに言うと」「要するに」といったニュアンスで使われることが多い単語です。

「基本的・本質的にはこうです」というニュアンスで、話の核心や要点をまとめて説明するときに便利です。

品詞


  • 副詞 (adverb)

活用形

副詞のため、一般的には形が変化しません。


  • “basically” (同形)

他の品詞形


  • 形容詞: “basic”(基本的な)

    例: “basic knowledge” = 「基本的な知識」

  • 名詞: “basics”(基礎・基本事項)

    例: “the basics of grammar” = 「文法の基礎」

CEFRレベルの目安

CEFRレベル: B1(中級)

「basically」は日常会話やビジネス会話でも比較的よく使われる副詞であり、学習範囲としては中級(B1)程度に位置づけられます。


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級 ←★

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 語幹: “basic” = 「基本的な」

  • 接尾語: “-ally” = 副詞を作るための接尾語

“basic”(形容詞)に副詞形を作る “-ally” がくっついて“basically”となります。

派生語や類縁語


  • “basic”(形容詞)

  • “basics”(名詞)

  • “basicity” はあまり一般的ではありませんが、化学分野などで使われることがあります(「塩基性」という意味)。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. basically the same → ほとんど同じ

  2. basically nothing → 基本的に何もない / ほぼ何もない

  3. basically everything → 基本的に全て

  4. basically about → 大体(~)について

  5. basically means → 要するに(~)ということ

  6. basically speaking → 基本的に言えば

  7. basically ignores → 基本的に無視する

  8. basically requires → 基本的に必要とする

  9. basically boils down to → 要するに(~)に帰結する

  10. basically ends up as → 結局(~)になる


3. 語源とニュアンス

語源


  • “basic” は “base”(土台、基礎)に由来し、さらに “base” はラテン語の “basis(基盤)” やギリシャ語の “basis(歩み、基礎)” に遡ります。

  • そこから「基本的な」を意味する形容詞 “basic” が生まれ、そこに副詞化する “-ally” が付き「basically」となりました。

使用場面とニュアンス


  • 「要するに」「簡単に言うと」など、話や説明を総括して述べるときに使います。

  • 口語・カジュアル寄りの言い回しです。特に会話やメール等で「ざっくり言うと」「ざっというと」に近い感覚で使います。

  • フォーマルな文章でも使用されることはありますが、頻発するとやや口語的な印象になるので要注意です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文やイディオム


  • “Basically, S + V …” = 「端的に言えば、(主語)(動詞)…」

    例: “Basically, we need a new plan.” = 「要するに、私たちは新しい計画が必要です。」

  • “S is basically adj/noun.” = 「Sは基本的に~だ。」

    例: “He is basically harmless.” = 「彼は基本的には無害です。」

フォーマル / カジュアル


  • 口語寄りでよく使われるとされますが、プレゼンやビジネスメールの要約部分などでも見られます。

  • 繰り返し使用すると、カジュアルすぎる印象や言い訳がましい印象を与えることもあるため、バランスに注意しましょう。

可算・不可算など文法上のポイント


  • 副詞なので、数えられる/数えられないといった可算・不可算の区別はありません。

  • 主に文頭や文中で補足的に使います(文尾に来ることは少ない)。


5. 実例と例文

日常会話で使われる例文(3つ)


  1. “Basically, I’m free this weekend. How about you?”

    (基本的に今週末は暇だよ。あなたはどう?)

  2. “I basically watched TV all day yesterday.”

    (昨日はほぼ一日中テレビを見てたよ。)

  3. “We’re basically done with the project, just a few tweaks left.”

    (プロジェクトはほとんど終わりだよ。あとはちょっといじるだけ。)

ビジネスシーンで使われる例文(3つ)


  1. “Basically, our sales strategy needs a slight adjustment to target younger customers.”

    (要するに、若い顧客層を狙うために販売戦略を少し修正する必要があります。)

  2. “This report basically shows the trend for the last quarter.”

    (このレポートは、要するに前四半期の傾向を示しています。)

  3. “Basically, the client is looking for a cost-effective solution.”

    (簡単に言うと、顧客はコストを抑えた解決策を求めています。)

学術的・フォーマル文脈で使われる例文(3つ)


  1. “Basically, the findings suggest a correlation between these two factors.”

    (要するに、これら二つの要因に相関関係があることを示唆しています。)

  2. “The hypothesis basically posits that cultural context influences behavior significantly.”

    (仮説は要するに、文化的背景が行動に大きく影響するということを提起しています。)

  3. “Basically, our study indicates a need for further research in this domain.”

    (要するに、我々の研究はこの領域でさらなる研究の必要性を示しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “essentially” — 「本質的には」


    • 「全体的に見て最も重要な要点は~」というときに使われます。

    • “basically”よりもややフォーマルな響きがあります。


  2. “fundamentally” — 「根本的に」


    • 物事の根本的な部分を強調する際に使います。

    • “basically”と比べるとさらに深いレベルの根本を意味することが多いです。


  3. “in essence” — 「本質的には」


    • 「実質的には~」という書き言葉寄りの表現。


  4. “primarily” — 「主として」


    • 「まず第一に」というニュアンスで、主な目的や理由を説明するときに使います。


反意語


  • 明確な反意語は存在しませんが、“complexly” や “in detail” など、「複雑に」「詳細に」という方向で対比されることがあります。


    • 例: “not basically but in a detailed manner” = 「大まかにではなく、詳細に」。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語 (RP): /ˈbeɪ.sɪk.li/

  • アメリカ英語 (GA): /ˈbeɪ.sɪk.li/

両方ともほぼ同じ発音ですが、イギリス英語では「ベイスィクリ」のように、アメリカ英語ではややあっさり「ベイシックリ」に聞こえる傾向があります。

強勢(アクセント)


  • “BA-sic-ally” のように、最初の “BA” にストレスが来ます。

  • “sic” の部分は短く、曖昧母音に近くなりがちです。

よくある発音の間違い


  • 「べーシカーリー」や「べーシックリー」のように、母音や子音を引き延ばしすぎたりすることがあります。

  • “basically” の後半は [k-li] と短く発音すると自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “basicly” と “al” を抜かしてしまう(×)

    • 正: b-a-s-i-c-a-l-l-y (basically)


  2. 同音・類似表現の混同:


    • “basicly” (誤字) との混同。

    • 同じ副詞 “basically” が頻出している際に、文中で繰り返し使うとクドい印象になるので適度に使う。


  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などで、意見の要約や要点の説明にあたる部分の問題で出題される可能性があります。

    • エッセイやスピーキングでまとめの表現として使うときは、他の言い切り表現とも併用すると良いでしょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “basic + ally” → 「“基本的” (basic) と “~的に” (ally) を合わせたもの」とイメージすると覚えやすいです。

  • 「要は…」とまとめたいときに「ベイシクリ」と頭に浮かべると自然につながります。

  • 自分の意見をまとめるフレーズとして、他のバリエーション(“essentially”, “in short”, “in a nutshell”)と一緒に覚えておくと表現に幅が出ます。


以上が副詞「basically」の詳細解説です。意味や用法を押さえ、日常会話やビジネス、アカデミックな文脈で柔軟に使い分けてみてください。

意味のイメージ
basically
意味(1)

基本的に,根本的に;元来は

和英選択問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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