figure
1. 基本情報と概要
単語: figure
品詞: 動詞 (ただし、名詞としても使われる)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- ある程度英語に慣れた学習者が、会話や文章中で「〜だと思う」「〜と推測する」という意味で利用するレベル。
英語での意味
to think or decide that something is the case.
「何かが事実だと考える、推測する」という意味。to be a significant or noticeable part of something.
「何かの重要な部分になる、組み込まれる」という意味。(口語) to calculate or compute.
「計算する、見積もる」という意味。
日本語での意味と概要
「(〜だと)思う・判断する・推測する」
例: “I figure we should leave now.”(もう出発した方がいいと思うよ。)
→ 自分の判断や推測を柔らかく伝えるニュアンスの動詞です。日常会話でよく使われます。「(〜が)重要な役割を果たす・関係する」
→ 「関係してくる」「計画に含まれる」といったニュアンスを伝えます。「(数値などを)計算する」
→ 計算するときにも使われますが、口語では「figure out」として「解決する」「理解する」の意味になることが多いです。
動詞の活用形
- 原形: figure
- 三人称単数現在形: figures
- 現在進行形: figuring
- 過去形: figured
- 過去分詞形: figured
他の品詞になった時の例
- 名詞: “figure” 例: “He has a great figure.”(彼は素晴らしい体格をしている/彼女は素晴らしい体のラインをしている)
- 物の形、数字、人物像など、幅広い意味で使われる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: figur-
- 接尾語: -e(英語としては動詞形をとる際には直接的な大きな接尾語はなく、そもそもラテン由来の “figura” がもと。)
派生語・類縁語
- figure out: 「理解する、解決する」(句動詞)
- figurative (形容詞): 「比喩的な」
- configuration (名詞): 「配置、構成」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- figure out the problem → 問題を解決する(問題を理解する)
- figure prominently in something → 何かで顕著に(重要な役割を)果たす
- figure in the equation → 計算(方程式)に含める
- figure it’s time to … → …する時間だと考える
- figure on doing something → 何かをするつもりでいる
- can’t figure him/her out → 彼/彼女のことが理解できない
- figure the odds → 確率(勝算)を見積もる
- figure costs → コストを計算する
- figure in a plan → 計画に組み込む
- figure in one’s mind → 心に思い浮かべる
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “figura” (形状、姿)に由来し、フランス語を経由して英語に入ったとされています。
- はじめは「形を作る」「姿を描く」という意味合いが強かったが、そこから転じて「考える、計算する」という意味も持つようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「考える・推測する」ニュアンスが強く、カジュアルな日常会話で「I figure …」とよく使います。
- “figure out” は「理解する、解決する」という意味でカジュアルまたはビジネスでも頻出。
- フォーマルな文書では “calculate” や “estimate” に置き換えられることが多いですが、会話調の表現としては “figure” のほうが自然な印象があります。
4. 文法的な特徴と構文
単体の他動詞として 「…だと判断する」
- 例: “I figure you’re right.”(あなたが正しいと思う)
句動詞構文: figure + 副詞/前置詞
- figure out: 「解決する、わかるようになる」
- figure in: 「含める、計算に入れる」
- figure on: 「予期する、計画する」
- figure out: 「解決する、わかるようになる」
仮定法やthat節の導入:
- 例: “I figure (that) we should go.” (that は省略可)
フォーマル / カジュアル
- “I figure …” は比較的カジュアルで口語的。
- ビジネス文書やアカデミックライティングでは、より明確に “I believe …,” “I consider …,” “I estimate …” などを使うことが多い。
5. 実例と例文
日常会話での使用例 (3つ)
“I figure we can watch a movie tonight if you’re free.”
- 「もし時間があるなら、今夜映画を見られると思うんだけど。」
“I can’t figure out why the TV isn’t working.”
- 「テレビが壊れている理由がわからない。」
“Do you figure they’ll come to the party tomorrow?”
- 「明日、彼らはパーティーに来ると思う?」
ビジネスでの使用例 (3つ)
“We need to figure the total cost before submitting the proposal.”
- 「提案書を出す前に、総コストを算出する必要があります。」
“Let’s figure out a way to improve our sales strategy.”
- 「販売戦略の改善方法を考え出しましょう。」
“I figure adding more team members could speed up the project.”
- 「チームメンバーを増やしたら、プロジェクトを早められると思います。」
学術的な文脈での使用例 (3つ)
“Researchers are trying to figure out the cause of the sudden climate change.”
- 「研究者たちは、突然の気候変動の原因を解明しようとしています。」
“We must figure precise values for our statistical model.”
- 「統計モデルのために正確な値を算出しなければなりません。」
“He figured prominently in the debate on artificial intelligence ethics.”
- 「彼は人工知能の倫理に関する討論で重要な役割を果たしました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- think(考える)
- 一般的に「考える」ときに使う基本動詞。意味は幅広い。
- 一般的に「考える」ときに使う基本動詞。意味は幅広い。
- guess(推測する)
- 根拠が薄い・直感による判断というニュアンスが強い。
- 根拠が薄い・直感による判断というニュアンスが強い。
- calculate(計算する、見積もる)
- 数値的に算出するニュアンスが強く、よりフォーマル。
- 数値的に算出するニュアンスが強く、よりフォーマル。
- estimate(見積もる)
- 長期的・大まかな推定に使われる。
反意語
- 「わからない」「無視する」「無関係にする」の正反対としては直接の「反意語」はないが、用法や文脈により “ignore,” “disregard,” “miscalculate” などが「正しく計算しない、考慮しない」などの反意的な意味として使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈfɪɡ.jər/ (イギリス英語), /ˈfɪɡ.jɚ/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の “fi” の部分に強勢が置かれる (FI-gure)。
- イギリス英語では「フィギャ」(rが弱め) に近く、アメリカ英語では「フィガー」(rを強め) の発音になる。
- よくある間違いとして “fai-gure” のように “ai” と発音してしまうことや、語尾の “-ure” をはっきり「ユーアー」と発音しすぎる場合がある。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “figure” を “figur” や “fingure” と書き間違えることがあるため注意が必要。
- “figure” を “figur” や “fingure” と書き間違えることがあるため注意が必要。
- “figure out” との混同
- “figure out” は「解決する・理解する」の句動詞。単なる “figure” と意味が変化するので、文脈でしっかり区別する。
- “figure out” は「解決する・理解する」の句動詞。単なる “figure” と意味が変化するので、文脈でしっかり区別する。
- TOEIC・英検での出題傾向
- ビジネス関連の英語では「コストを試算する」「解決する・理解する」という意味でよく登場する。
- 会話表現として出題される際は “I figure …” のように推測や提案を表す用法が問われることがある。
- ビジネス関連の英語では「コストを試算する」「解決する・理解する」という意味でよく登場する。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “I figure …” = “I think …” という置き換えを覚えると、会話がしやすくなる。
- “figure” は “数字” (フィギュア) と関連づけると、「計算する、思考する」というイメージを記憶しやすい。
- “figure out” は「問題を解決する」→ 「パズルのピースを組み立てるイメージで理解する」と覚えるとわかりやすい。
以上が、動詞「figure」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く登場する表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
…‘を'計算する;…‘を'合計する《+up+名,+名+up》
《おもに米話》…‘を'考える
…‘を'(…の)図形に表す,(…の)模様で飾る《+名+with+名》
現れる; (…で)目立つ,異彩を放つ《+in+名》
計算する,合計する