元となった辞書の項目
ours
解説
1. 基本情報と概要
英単語: ours
品詞: 代名詞(所有代名詞)
意味(英語)
“Ours” means “belonging to us.”
意味(日本語)
「私たちのもの」を表す所有代名詞です。たとえば、「This book is ours.(この本は私たちのものです)」というふうに使います。
「私たちのもの」を指し示すときに使う、比較的シンプルな単語です。
使用ニュアンス
- 自分(たち)の所有物を示す際に使う。
- フォーマル・カジュアル問わず、日常会話でも公的な文書でもよく用いられる。
活用形
所有代名詞 “ours” は特に活用変化しません。常に同じ形です。
- 単数・複数を問わず “ours” のまま使われます。
他の品詞になった場合の例
- “our” (所有格形容詞)
例: Our house is big.(私たちの家は大きい) - “we” (主語となる代名詞)
例: We own a house.(私たちは家を所有している)
CEFRレベル:A2〜B1程度
A2 (初級) の学習者でも基本的には理解しやすい単語ですが、B1 (中級) レベルに進んで所有代名詞を使いこなす段階で特に定着します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「ours」は「our(私たちの)」に「-s」が付いた形から成り立っています。ただし、現代英語ではこれを単純に “our + s” と分解して使うことはなく、独立した形として機能しています。
関連語(派生語や類縁語)
- “we” (主格)
- “us” (目的格)
- “our” (所有格形容詞)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “This is ours.” / これは私たちのものだ
- “The victory is ours.” / 勝利は私たちのものだ
- “The choice is ours to make.” / 選択は私たちがするものだ
- “It’s not yours, it’s ours.” / それはあなたのものじゃなくて、私たちのものです
- “Ours is bigger.” / 私たちのほうが大きい
- “Ours is the best.” / 私たちのものが一番いい
- “We must protect what is ours.” / 私たちは自分たちのものを守らなくてはならない
- “Your success is ours, too.” / あなたの成功は私たちの成功でもある
- “Whose seats are these? They’re ours.” / これらは誰の席? 私たちのです
- “Is this table ours or theirs?” / このテーブルは私たちのもの?それとも彼らのもの?
3. 語源とニュアンス
語源
古英語の “ūre” (わたしたちの)に由来し、中英語を経て「ours」という形になりました。古くから「私たちの所有」を示す形で使われてきました。
ニュアンス
- 「私たちのもの」という非常にシンプルな所有関係を表す。
- カジュアルにもフォーマルにも使える便利な代名詞。
- 怒りや強調を示す場合には語気を強めることでニュアンスが変わります。(例:“That’s ours!” = 「それは私たちのものだ!」)
使用シーン
- 口語でも文語でもよく使われます。
- 親しい間柄の日常会話から、正式な文章(契約書など)まで幅広く利用されます。
4. 文法的な特徴と構文
所有代名詞なので名詞を伴わずに「私たちのもの」という意味を1語で表します。
例: “This is ours.”(これは私たちのものです)名詞の後ろには置かず、単独で使うのが特徴です。
例誤: “This ours book.” (誤)
例正: “This is our book.” (所有格形容詞) → “This book is ours.” (所有代名詞)他動詞/自動詞の区別はなく代名詞なので、文中の目的語や補語として働きます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Is this umbrella ours?”
「この傘、私たちのだっけ?」 - “That car used to be ours, but we sold it.”
「あの車は前は私たちのものだったんだけど、売っちゃったんだ。」 - “The dog is ours, but it loves everyone.”
「その犬は私たちのものだけど、みんなに懐いているよ。」
ビジネスでの例文(3つ)
- “The idea is ours, so we should patent it.”
「そのアイデアは私たちのものなので、特許を取るべきです。」 - “Our competitors might claim it’s theirs, but clearly it’s ours.”
「競合はそれが自分たちのものだと主張するかもしれませんが、明らかに私たちのものです。」 - “This solution is ours, developed exclusively for our clients.”
「このソリューションは私たちのもので、お客様だけに特別に開発したものです。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The hypothesis is ours, and we have substantial data to support it.”
「その仮説は私たちのものであり、裏付けとなる十分なデータがあります。」 - “Previous research aligns with ours, indicating a similar conclusion.”
「先行研究は私たちの研究と合致しており、同様の結論を示しています。」 - “Furthermore, the methodology used in theirs differs significantly from ours.”
「さらに、彼らの研究で使われた方法論は私たちのものと大きく異なっています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “ourselves”(私たち自身)
用法: 自分たち自身を主語や目的語として強調するときに使う。意味が異なるので注意。 - “our”(私たちの)
用法: 所有格形容詞。名詞の前に置いて「私たちの~」と表すときに使う。
反意語
- “theirs”(彼らのもの/彼女らのもの)
- “yours”(あなたのもの)
- “his / hers” (彼のもの / 彼女のもの)
など、所有対象が異なる「他人のもの」を表す代名詞が反意語にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /aʊərz/ または /aʊrz/
- アメリカ英語では [aʊrz](アウrz)、イギリス英語では [aʊəz](アウアズ)に近い発音も聞かれます。
- 強勢(アクセント)は語頭(「aʊ」)にあります。
- 最初の /aʊ/ は “out” のような二重母音で、日本人学習者は /aʊ/ を曖昧に発音しないように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “our” と “ours” の使い分け
- “our” は所有格形容詞 → 名詞の前につける(例:our house)
- “ours” は所有代名詞 → 名詞の代わりに単独で使う(例:This house is ours.)
- “our” は所有格形容詞 → 名詞の前につける(例:our house)
- スペルミス
- “ourse” と書いてしまう誤りが時々見られます。
- 同音異義語との混同はありませんが、発音で “hours” (時間の複数形) /aʊərz/ と似た音になるため聞き間違いに注意が必要です。
- TOEIC・英検などでも意外と定番の所有代名詞の問題で出題され、文法問題で our / ours の違いを問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “our” + “s” = “ours” として「私たちのもの」と覚えるとシンプル。
- スペリングが似ている “hour(s)” と混同しないように、「h」の有無で区別するイメージを持つとよい。
- 「2文字→“our”」、「3文字→“ours”」として、名詞の代わりをする分だけ “s” (something) がついている、と覚える学習者もいます。
以上が「ours」の解説です。「私たちのもの」という意味を1語で端的に表す便利な代名詞なので、ぜひ正しく使い分けてください。
意味のイメージ
意味(1)
私たちのもの,我々のもの
意味(2)
《…of oursの形で》私たちの,我々の