元となった辞書の項目
does
解説
1. 基本情報と概要
単語: does
品詞: 動詞 (主に 3 人称単数現在形)
英語での意味:
- (動詞 “do” の 3 人称単数現在形) 「(主語が) する・行う」
日本語での意味:
- 「(彼/彼女/それが)〜する」という意味になります。たとえば “He does his homework every day.” で「彼は毎日宿題をする」となります。
- 三人称単数形なので、主語が he, she, it (またはそれに相当する単数の名詞) のときに使われる形です。
- 補助動詞 (助動詞) としても使われ、「本当にするの?」と問う時など、強調や疑問文でよく使われます。
- 三人称単数形なので、主語が he, she, it (またはそれに相当する単数の名詞) のときに使われる形です。
これは英語初級(A2)レベル程度で学習者によく登場する単語です。初心者にも頻出する「do」の変化形として、早い段階で覚える必要があります。
活用形
“do” の活用
- 現在形: do (I/you/we/they)、does (he/she/it)
- 過去形: did
- 過去分詞形: done
- 現在分詞形/動名詞形: doing
他品詞への派生例
- 名詞形: “do” (少しくだけた表現で「パーティーや行事」を指すことがあるが、稀な用法)
- 形容詞形: ほぼ存在しない (ただし “done” は形容詞的に「終えた」「完成した」の意味で使われる)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “do”
- 接尾語: “-es” (三人称単数現在形の人称変化を表す)
“does” は “do” の 3 人称単数形ですので、直接の接頭語や独立した接尾語は持ちませんが、英語の人称変化ルールとして “-es” がついています。
関連語・派生語
- do (基本形)
- did (過去形)
- done (過去分詞形/形容詞的用法)
- doing (現在分詞形/動名詞形)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10 個)
- does homework → 宿題をする
- does the dishes → 皿洗いをする
- does a favor → (誰かに) 親切な行為をする
- does a great job → 素晴らしい仕事をする
- does not matter → 重要ではない
- does one’s best → ベストを尽くす
- does well → うまくやる
- does more harm than good → 有害無益である
- does anyone know…? → 誰か知っていますか?
- does this belong to you? → これはあなたのものですか?
3. 語源とニュアンス
語源
- “do” は古英語の “dōn” に由来し、さらに古ゲルマン語などを経由してきたといわれています。もともとは「行う」「実行する」という広い意味を持っており、英語の基本動詞の一つとして長い歴史を持っています。
ニュアンスと注意点
- 口語と文章: “does” は口語・文語問わず広く使われます。
- カジュアルかフォーマルか: 非常に汎用的な動詞なので、フォーマル・カジュアルを問わず使われます。
- 強調の助動詞: 疑問文や強調に使われる場合、たとえば “He does go there.”(彼は本当にそこへ行く)と強調したいときなどにも登場します。
4. 文法的な特徴と構文
助動詞としての “does”
- 疑問文: “Does he live here?” (彼はここに住んでいますか?)
- 否定文: “He does not (doesn’t) live here.” (彼はここに住んでいません)
- 強調: “He does live here!” (彼は本当にここに住んでいるんだ!)
- 疑問文: “Does he live here?” (彼はここに住んでいますか?)
一般動詞としての “does” (三人称単数)
- “He does his work diligently.” (彼は仕事をまじめにこなす)
- “She does yoga every morning.” (彼女は毎朝ヨガをする)
- “He does his work diligently.” (彼は仕事をまじめにこなす)
可算・不可算
- “does” は “do” の活用形なので名詞としては使わず、可算・不可算の問題はありません。
他動詞 / 自動詞
- “do” は目的語をとる場合が多い (他動詞的用法) ですが、助動詞として使うときは「ほかの動詞を助ける」役割になるため、目的語はありません。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文 (3つ)
- “Does he like coffee or tea?”
- 「彼はコーヒーが好き?それとも紅茶が好きなの?」
- 「彼はコーヒーが好き?それとも紅茶が好きなの?」
- “She does her laundry every Sunday.”
- 「彼女は毎週日曜日に洗濯をします。」
- 「彼女は毎週日曜日に洗濯をします。」
- “He does a lot of volunteer work in the community.”
- 「彼は地域でたくさんボランティア活動をしています。」
5.2 ビジネスでの例文 (3つ)
- “Does your boss approve this proposal?”
- 「あなたの上司はこの提案を承認していますか?」
- 「あなたの上司はこの提案を承認していますか?」
- “She does all the administrative tasks efficiently.”
- 「彼女はすべての事務作業を効率よくこなします。」
- 「彼女はすべての事務作業を効率よくこなします。」
- “He does not attend the meeting on Fridays.”
- 「彼は金曜日の会議には参加しません。」
5.3 学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Does this result align with the previous study’s findings?”
- 「この結果は先行研究の発見と一致しているでしょうか?」
- 「この結果は先行研究の発見と一致しているでしょうか?」
- “She does rigorous experiments before concluding her hypothesis.”
- 「彼女は仮説をまとめる前に、綿密な実験を行います。」
- 「彼女は仮説をまとめる前に、綿密な実験を行います。」
- “The research does not support the initial hypothesis.”
- 「その研究は当初の仮説を裏付けるものではありません。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- performs (実行する)
- “He performs his duties well.” は “He does his duties well.” とほぼ同じ意味ですが、ややフォーマルで「行う内容が特殊/専門的」なニュアンスがあります。
- “He performs his duties well.” は “He does his duties well.” とほぼ同じ意味ですが、ややフォーマルで「行う内容が特殊/専門的」なニュアンスがあります。
- executes (実行する / 処刑する)
- 「何かを実行する」イメージですが、「処刑する」という物騒な意味もあります。文脈によって使い方に注意が必要です。
- 「何かを実行する」イメージですが、「処刑する」という物騒な意味もあります。文脈によって使い方に注意が必要です。
反意語
- 動詞 “do” の明確な反意語はありませんが、行動しないことを表すなら “not do anything” や “do nothing” となります。また、特定の動作に対して “undo” (元に戻す) は意味的に逆方向を表す動詞です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /dʌz/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに基本的に同じ発音です。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに基本的に同じ発音です。
- 強勢 (アクセント): 特に強勢を置く場所はなく、一拍で “dʌz” と発音します。
- よくある間違い: 綴りが “does” なので /doʊz/ と読んでしまう人が多いですが、正しくは /dʌz/ (「ダズ」) です。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはなく、どちらも /dʌz/ と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “dose” (薬の一回分) と間違えやすいので注意。
- “dose” (薬の一回分) と間違えやすいので注意。
- 発音の混同
- “does” は /dʌz/、 “dose” は /doʊs/。
- “does” は /dʌz/、 “dose” は /doʊs/。
- 三人称単数形の使い方
- “he”, “she”, “it” が主語のときは必ず “does” を使い、 “do” とは混同しない。
- “he”, “she”, “it” が主語のときは必ず “does” を使い、 “do” とは混同しない。
- 助動詞の語順
- 疑問文にするとき「Does he〜?」の形にする (He does〜? と直接書かない)。
- 疑問文にするとき「Does he〜?」の形にする (He does〜? と直接書かない)。
- TOEIC・英検など試験対策
- 疑問文や否定文で助動詞 “do/does” を正しく使えるかどうかの問題が頻出。
- 英検 3 級〜準 2 級、TOEIC 初中級向けあたりでよく出る項目。
- 疑問文や否定文で助動詞 “do/does” を正しく使えるかどうかの問題が頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Does” のつづりは “do + es”
- 三人称形の “es” をしっかりと意識するとスペルミスを減らせます。
- 三人称形の “es” をしっかりと意識するとスペルミスを減らせます。
- 発音は “ダズ(dʌz)”
- スペルから受けるイメージと異なる発音なので、早めに慣れておきましょう。
- スペルから受けるイメージと異なる発音なので、早めに慣れておきましょう。
- 主語が “he/she/it” のときだけ “does”
- このルールを頭に置き、主語との組み合わせでぱっと口に出せるよう練習するのがおすすめです。
- このルールを頭に置き、主語との組み合わせでぱっと口に出せるよう練習するのがおすすめです。
- 普段の会話で何かを確認するときの“Does he/she〜?”で慣れる
- 自分自身に問いかけて練習する (Does he like this? Does she go there?) など。
- 自分自身に問いかけて練習する (Does he like this? Does she go there?) など。
- 音の省略に注意
- 日常会話では “He doesn’t” などと早口で聞こえることが多いですが、スペリングとの違いを確認しながらリスニングすることで正しい形を覚えやすくなります。
「does」はごく基本的ながらとても大事な要素となる単語です。三人称単数形だけでなく、助動詞としての機能もあわせて覚えることで、疑問文や強調表現を自由に操れるようになります。しっかり使い分けを身につけてくださいね。
意味のイメージ
意味(1)
doの三人称・単数・直説法現在形