最終更新日:2025/11/22

彼は成功した実業家になった。

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He became a successful businessman.

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元となった辞書の項目

become

動詞

...になる / 〈衣類などが〉〈人〉に似合う / にふさわしい

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解説

1. 基本情報と概要

単語: become

品詞: 動詞 (verb)

意味 (英語)

「to begin to be something」や「to come to be in a certain state」を表し、「ある状態になる」「~に変わる」という意味です。

意味 (日本語)

「~になる」「~に変わる」という意味です。

たとえば「子どもが大人になる」「夜になる」「医者になる」など、ある状態や身分へ移行するときに使います。日常会話でもビジネスでも、物事や立場が変わることを表すときに非常によく使われる、基本的な動詞です。

活用形 (主な形のみ)


  • 原形: become

  • 三人称単数現在形: becomes

  • 現在分詞: becoming

  • 過去形: became

  • 過去分詞: become

他の品詞形


  • 形容詞:becoming (「似合う、相応しい」という形容詞用法は、やや古風であまり一般的ではありませんが、ファッション等で “That dress is very becoming on you.” のように使われることがあります)

  • 名詞:特定の名詞形はありませんが、副詞としては “becomingly” という形があります。こちらも一般的ではありません。

CEFRレベル: B1 (中級)


  • B1 (中級) レベルの動詞です。日常会話で頻繁に使われ、中級レベルの英語学習者が身につけておきたい重要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: be-

  • 語幹: come

“be-” は古英語や中英語で「~にする」「完全にする」というニュアンスをもたらすことが多く、 “come” は「来る」や「到達する」という意味を含みます。この組み合わせにより、「~の状態へ到達する」という意味が生まれました。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. become aware (of...)

    「(~に)気づくようになる」

  2. become available

    「利用可能になる」

  3. become famous

    「有名になる」

  4. become clear

    「はっきりする / 明確になる」

  5. become a member (of...)

    「(~の)メンバーになる」

  6. become independent

    「独立する」

  7. become extinct

    「絶滅する」

  8. become popular

    「人気になる / 流行する」

  9. become friends (with...)

    「(~と)友だちになる」

  10. become disillusioned (with...)

    「(~に)幻滅する」


3. 語源とニュアンス

語源

“become” は古英語の “becuman” に由来します。中英語を経て現在の形に定着しました。


  • “be-” は「~に(方向)」というニュアンス

  • “cuman” は「来る」という意味

ニュアンス・使用時の注意点


  • 状態が変わるときに使われる最も基本的な動詞の一つ。

  • フォーマルでもカジュアルでも広く使われるため、日常会話からオフィシャルな文書まで幅広い場面で登場します。

  • 感情的なニュアンスはさほど強調されず、純粋に「状態が変化する」ことを述べる場合がほとんどです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 連結動詞 (linking verb)

    “become” は一般的に、SVC(主語+動詞+補語)構文で使われます。補語(C)の位置には形容詞や名詞がくることが多いです。

    例: “He became angry.”(彼は怒った状態になった)

    例: “She became a doctor.”(彼女は医者になった)


  2. フォーマル/カジュアル


    • 日常会話でもビジネス文書でも頻繁に使われ、文体を選ばない便利な動詞です。

    • よりカジュアルに「~になる」を表したい場合には “get” を使うことも多いですが、 “become” はオールラウンドに幅広く使えます。


  3. 自動詞・他動詞


    • “become” はリンク動詞として補語を伴う自動詞的用法がほとんどです。

    • 古い用法では「(~に)似合う/相応しい」を表す他動詞用法もありますが、現代英語では稀です。



5. 実例と例文

日常会話で使われる例文(3つ)


  1. “I’m starting to become tired. Let’s take a break.”

    「だんだん疲れてきたよ。休憩しよう。」

  2. “It’s becoming colder in the evenings these days.”

    「最近は夕方になると寒くなってきてるね。」

  3. “She became really good at cooking after taking that class.”

    「あの料理教室に通ったおかげで、彼女は料理がとても上手になった。」

ビジネスシーンで使われる例文(3つ)


  1. “Our new strategy is becoming more effective than we initially expected.”

    「我々の新しい戦略は、当初の予想以上に効果を上げつつあります。」

  2. “He hopes to become the manager of this department someday.”

    「彼はいつかこの部署のマネージャーになることを望んでいます。」

  3. “It’s becoming increasingly important to adapt to market trends.”

    「市場の動向に適応することが、ますます重要になってきています。」

学術的・フォーマルな文章で使われる例文(3つ)


  1. “This theory has become the foundation of modern physics.”

    「この理論は現代物理学の基盤となった。」

  2. “Telemedicine has become a critical component of healthcare.”

    「遠隔医療は医療の重要な要素となってきています。」

  3. “Over the past decade, renewable energy sources have become more viable economically.”

    「過去10年間で、再生可能エネルギー源は経済的により実現可能となりました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. turn into (~に変化する)


    • より劇的な変化に使われることが多い表現。

    • 例: “The snow turned into rain.” (雪が雨に変わった)


  2. get (~になる)


    • カジュアルで軽い意味の変化を表すときに使われる。

    • 例: “I got tired.” (疲れちゃった)


  3. grow (だんだん~になる)


    • 長い時間をかけて少しずつ変化するときに使う。

    • 例: “He grew old.” (彼は年を取った)


反意語


  • remain (依然として~のままである)


    • 例: “He remained calm.” (彼は落ち着いたままだった)


  • stay (そのままでいる)


    • 例: “She stayed silent.” (彼女は沈黙を保った)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /bɪˈkʌm/

  • 強勢(アクセント): 「be-COME」のように、二音節目(come)を強く発音します。

  • アメリカ英語・イギリス英語


    • アメリカ英語: ビカム /bɪˈkʌm/

    • イギリス英語: ビカム /bɪˈkʌm/

      ほぼ同じですが、地域によって /ɪ/ の発音や /ʌ/ がわずかに異なることがあります。


  • よくある発音ミス


    • /beɪ-/ のようにベイカムと発音してしまうミス。

    • /-kəm/ の母音をあいまいにしすぎるミス。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 過去分詞を “became” と誤記する


    • 過去分詞は過去形とは異なり “become” のままです。

    • 例: “I have become tired.” (正), “I have became tired.” (誤)


  2. “get” と使い分けるときの混同


    • “get” はよりカジュアル。

    • “become” はフォーマル・カジュアルどちらにも対応できる。


  3. 補語 (C) に形容詞か名詞を置くか


    • 形容詞: “become angry,” “become aware,” など。

    • 名詞: “become a doctor,” “become a member,” など。


試験対策

TOEICや英検などでは、過去分詞形の理解や、慣用表現(collocations)の正しさが問われることが多いです。特に完了形との組み合わせで注意が必要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「be + come」で「到達する」というニュアンス。 “be” の状態を “come” していく感じ。

  • スペリング上のポイント: 過去形 “became” と混同しやすいため、しっかりと区別して覚える。

  • 勉強テクニック:


    • タイムラインで考える:現在形~過去形~過去分詞をセットで記憶する (become - became - become)。

    • 例文暗記:よく使う表現「become a teacher」「become tired」「become important」などをフレーズとして覚えると、自然に定着します。



以上が “become” の詳細解説です。日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈までさまざまな場面で使われる頻出単語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
become
意味(1)

become+(,過分)〈補〉」(…と)なる

意味(2)

〈衣類などが〉〈人〉‘に'似合う;〈身分など〉‘に'ふさわしい**

和英例文問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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