元となった辞書の項目
arrive
解説
1. 基本情報と概要
単語: arrive
品詞: 動詞 (intransitive verb: 自動詞)
意味(英語): to reach a place, especially at the end of a journey
意味(日本語): (目的地に)到着する、着く
「arrive」は、ある場所や目的地に到着するという意味を持つ動詞です。旅行先に着いた時や、何かの結論・地点にたどり着いた時にも使われます。「着く」というシンプルな意味ですが、「やっと目的地に到着した」というニュアンスを表します。
活用形:
- 原形: arrive
- 過去形: arrived
- 過去分詞形: arrived
- 現在分詞形: arriving
- 原形: arrive
他の品詞形:
- 形容詞形は直接はありませんが、形容詞的な表現として
arriving (到着している最中の)
という分詞構文で使われる場合があります。 - 名詞形としては
arrival (到着、到来)
があります。
- 形容詞形は直接はありませんが、形容詞的な表現として
CEFR レベル: A2(初級)~B1(中級)
- 「arrive」は日常的によく使う単語なので、初学者レベルで学ぶ人も多いですが、前置詞との使い分けなどでやや注意が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的には、ラテン語の「ad-(~へ)」+「rīpa(岸)」がフランス語を経由して英語に入ったものと言われています。当初は「岸にたどり着く」という意味がありました。
派生語や類縁語
- arrival (名詞) - 到着、来臨
- arrive at (句動詞) - ~に到着する/~に達する
- arrival (名詞) - 到着、来臨
よく使われるコロケーション(10個)
- arrive on time : 時間通りに到着する
- arrive late : 遅れて到着する
- arrive early : 早めに到着する
- arrive at the airport : 空港に到着する
- arrive in Tokyo : 東京に到着する
- arrive home : 家に着く
- arrive at a conclusion : 結論に達する
- arrive safely : 無事に到着する
- arrive unexpectedly : 不意に到着する
- arrive at the station : 駅に着く
- arrive on time : 時間通りに到着する
3. 語源とニュアンス
語源
- 上記の通り、語源的にはラテン語の “ad (~へ)” + “rīpa (岸)” が語源で、「岸へ流れ着く」というイメージから、「目的地に到着する」という意味に広がりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「arrive」は、単に「来る (come)」よりも“目的地に達する”という確かな到達感を伴います。
- 口語・文章ともに使いやすい単語で、フォーマル度合いも幅広く、ビジネス英語から日常会話まで幅広く使用されます。
- 「arrive to …」とは言わず、「arrive at …」または「arrive in …」を使う点に注意が必要です(小さい場所には “arrive at”、大きい都市や国には “arrive in”)。
- 「arrive」は、単に「来る (come)」よりも“目的地に達する”という確かな到達感を伴います。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 自動詞として使われる。目的語は取りません。
- 前置詞
at
やin
を伴って目的地を示します。 - arrive at + 小さな場所(空港、駅、建物など)
- arrive in + 大きな場所(都市、国など)
- ただし、
arrive at a conclusion
のように比喩的な表現でもat
を使います。
- 自動詞として使われる。目的語は取りません。
イディオムや構文例
- arrive at a decision: 決定に達する
- arrive at a conclusion: 結論に達する
- upon arrival: 到着時に(フォーマルな文書などで使用)
- arrive at a decision: 決定に達する
フォーマル/カジュアル
- どちらでも使えますが、ビジネスにおいては “We arrived at the office” などフォーマル寄りの文章で多用されます。
- 日常会話では “I got there.” と同じような意味合いで “I arrived.” も使用されますが、ややきちんとした響きがあります。
- どちらでも使えますが、ビジネスにおいては “We arrived at the office” などフォーマル寄りの文章で多用されます。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- “I usually arrive home around 7 p.m.”
(普段は夜7時ごろに家に着くんだ。) - “What time did you arrive at the park?”
(公園には何時に着いたの?) - “We arrived late because we missed the bus.”
(バスを逃したから遅れて着いたんだ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- “Our team arrived at the office early to prepare for the presentation.”
(プレゼンの準備をするために、私たちのチームは早めにオフィスに到着しました。) - “The shipment is expected to arrive next Monday.”
(荷物は来週の月曜日に到着する予定です。) - “We need to arrive at a final decision by the end of the week.”
(今週末までに最終決定に達する必要があります。)
5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Upon arriving at the laboratory, the researchers immediately began their experiments.”
(研究者たちは研究室に到着次第、すぐに実験を始めた。) - “The data indicates that the species likely arrived in this region thousands of years ago.”
(データによると、その種は数千年前にこの地域に到着したと考えられます。) - “After extensive analysis, we have arrived at the conclusion that further study is necessary.”
(徹底的な分析の結果、さらなる研究が必要だという結論に至りました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- come (来る) - arrive よりカジュアル。場所に来る全般。
- reach (到着する、届く) - arrive と意味が似ているが、目的への到達という点で使いやすい。
- get to (~に着く) - 口語的・日常的な表現。
- show up (姿を現す、来る) - arrive より口語的で、ふらっと現れるニュアンス。
- turn up (やって来る) - 主にイギリス英語の口語。
- come (来る) - arrive よりカジュアル。場所に来る全般。
反意語 (Antonyms)
- depart (出発する)
- leave (離れる)
- depart (出発する)
ニュアンスや使い分け
- “arrive” は到着のタイミングに焦点。
- “come” は単純に「来る」動作。
- “reach” は苦労して到達したり、到達自体に注目したいときによく使う。
- “arrive” は到着のタイミングに焦点。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈraɪv/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありません。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありません。
- アクセント: 第2音節 “-rive” に強勢があります (a-RIVE)。
- よくある発音ミス:
- 最初の音を [ɑː] と引き伸ばす、あるいは [æ] とする誤り。実際は “ə” (曖昧母音) に近い発音です。
- “r” の音に慣れていない人は、/əˈlaɪv/ (アライブ)と混同する場合があるので注意しましょう。
- 最初の音を [ɑː] と引き伸ばす、あるいは [æ] とする誤り。実際は “ə” (曖昧母音) に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 前置詞の誤用:
- 「arrive to …」は誤り。
- 「arrive in + 都市や国」「arrive at + 建物や駅、小さな場所」を区別する必要があります。
- 「arrive to …」は誤り。
- スペルミス:
- “arrive” を “arive” と書いてしまうことがあるので注意。
- “arrive” を “arive” と書いてしまうことがあるので注意。
- 試験対策:
- 英検、TOEIC などでも前置詞 “in”/“at” の選択問題がよく出ます。
- 正確に使い分けられるよう覚えておくと得点につながります。
- 英検、TOEIC などでも前置詞 “in”/“at” の選択問題がよく出ます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源を意識する: 「岸へ (ad + ripa)」着くイメージからスタートすると、海岸に近づくイメージが湧きやすいです。
- スペルの覚え方: “a + r + rive” という3つの短い要素に分けて覚えるとミスを減らせます。
- イメージ連想: 誰かが車や飛行機、電車を使って長い旅をして、ついに目的地に「降り立つ」瞬間のイメージを思い浮かべると、ニュアンスをつかみやすくなります。
以上が動詞 “arrive” の詳細な解説です。日常会話でもビジネスでも非常に出番が多い単語なので、前置詞との組み合わせに注意しながら、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(ある場所に)着く,(目的地に)到着する《+at(in, on)+名》
意味(2)
(ある目標・過程・断階などに)達する《+at+名》
意味(3)
〈時が〉来る(come)
意味(4)
成功する,名声を博する
意味(5)
〈赤ちゃんが〉生まれる