wash

1. 基本情報と概要

単語: wash

品詞: 動詞（主に他動詞だが自動詞としても用いられる）

意味（英語）:

• To clean something using water (and often soap)

意味（日本語）:

• 水（時には石鹸なども使って）で洗う

「洗う」という、日常生活でもよく使われる基本的な単語です。手や食器、衣服などを水や洗剤できれいにするときに使われます。

活用形:

• 現在形: wash
  


• 三人称単数現在形: washes
  


• 過去形: washed
  


• 過去分詞形: washed
  


• 現在分詞形: washing
  

他の品詞での例:

• 名詞としての “wash” : “Give the car a quick wash.” （車をさっと洗う）
  
  
  
  • 「洗う行為」「洗濯」などの意味で使われる場合があります。
  
  

CEFRレベル目安: A2（初級）

・A2レベル：日常生活の基本的な話題について理解・表現できるレベルの単語です。

2. 語構成と詳細な意味

「wash」は接頭語・接尾語が付いていないシンプルな単語で、語幹は “wash” そのものです。

派生語や関連語

• washer (名詞) : 洗濯機や洗う道具を指すことが多い（例：dishwasher は食器洗い機）
  


• washable (形容詞) : 洗っても問題ない、洗濯可能な
  


• wash out / wash away (句動詞) : 水の流れなどで洗い落とす

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. wash one’s hands →（手を洗う）
   


2. wash the dishes →（食器を洗う）
   


3. wash one’s face →（顔を洗う）
   


4. wash clothes / do the laundry →（服や洗濯物を洗う）
   


5. wash away dirt →（汚れを洗い流す）
   


6. hand-wash delicate fabrics →（デリケートな生地を手洗いする）
   


7. wash hair →（髪の毛を洗う）
   


8. wash down (with a drink) →（飲み物で（食べ物を）流しこむ）
   


9. wash up (BrE) →（食器を洗う / 食後の片付けをする）
   


10. wash off makeup →（メイクを洗い流す）

3. 語源とニュアンス

語源:

“wash” は古英語の “wæscan” に由来し、さらにゲルマン語系の語源に遡ります。中世から一貫して「洗う」行為を表す、日常的な動詞として使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意:

• 「洗う」という基本的な動作なので、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも広く使われます。
  


• 「彼/彼女の服を洗う」などのように大変日常的な表現ですが、比喩的に “wash away one’s worries”（心配を洗い流す）といった文語的な使い方もあります。

4. 文法的な特徴と構文

1) 他動詞として: 通常は目的語をとります。

例:

• I always wash my car on Sunday.
  

2) 自動詞として: 「洗われる」「しっかり洗える」というニュアンスで使います。

例:

• This shirt washes easily.
  

3) イディオム/句動詞:

• wash up (主にイギリス英語) : 食器を洗う、片付ける
  


• wash away : （雨や洪水などが）押し流す、洗い流す
  


• wash off : 洗って落とす
  

可算・不可算名詞としての “wash” は、「洗い流す行為」「洗浄」という意味で不可算名詞的にも使われますが、具体的な「洗濯物」「洗う作業」の場合、 “a wash” と可算的に使われることもあります。

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “Don’t forget to wash your hands before dinner.”
   
   （夕食前に手を洗うのを忘れないでね。）




2. “I need to wash my hair tonight.”
   
   （今夜は髪を洗わないと。）




3. “Could you wash the dishes while I tidy up the living room?”
   
   （私がリビングを片付けている間に、お皿を洗ってもらえる？）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “Please ensure all laboratory equipment is washed thoroughly after use.”
   
   （すべての実験器具は使用後によく洗ってください。）




2. “Wash your hands before entering the clean room to maintain sterility.”
   
   （無菌状態を保つため、クリーンルームに入る前に手を洗ってください。）




3. “We hired a service to wash our company’s vehicles once a month.”
   
   （月に一度、社用車を洗ってくれる業者を雇っています。）

(3) 学術的・フォーマルな文脈の例文

1. “The daily practice of washing hands significantly reduces the spread of pathogens.”
   
   （毎日手を洗うことは、病原体の拡散を大きく減らします。）




2. “Samples must be thoroughly washed to remove any contaminant prior to analysis.”
   
   （分析前にサンプルの汚染物質を完全に除去するため、十分に洗わなければなりません。）




3. “Proper washing techniques are critical for accurate microbiological experiments.”
   
   （正しい洗浄技術は、微生物学の実験において正確性を保つ上で重要です。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. clean（きれいにする）
   
   
   
   • “clean” は全般的に「掃除する・きれいにする」を指し、水以外の方法でも含める広い意味がある。
     
   
   


2. rinse（すすぐ）
   
   
   
   • “wash” よりも「さっと水で流す」というニュアンスが強い。
     
   
   


3. scrub（こすり洗いする）
   
   
   
   • 「ごしごし洗う」というイメージで、汚れが強い場合に使うことが多い。
     
   
   

反意語（Antonyms）

1. dirty（汚す）
   
   
   
   • 「汚す」という意味で、 “wash” の行為の反対。
     
   
   


2. soil（汚す）
   
   
   
   • こちらも「汚す」という意味での動詞。
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）:

• アメリカ英語 (General American): /wɑːʃ/ または /wɔːʃ/
  


• イギリス英語 (Received Pronunciation): /wɒʃ/
  

アクセントと違い:

• 1音節の単語のため、大きなアクセント位置の違いはありません。
  


• アメリカ英語の一部の地域（特に中西部）では “warsh” のように /r/ を入れて発音する人もいます。
  

よくある間違い:

• “watch” との混同。 “watch” は /wɑtʃ/（ワッチ）で「見る・腕時計」の意味なので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペリングミス: “wash” を “wosh” や “wush” のように書いてしまわないよう留意。
   


2. 同音異義語ではないが紛らわしい単語: “watch” と混乱しがちなので、発音／スペリングともに区別に注意。
   


3. TOEIC・英検での出題傾向: 比較的初級レベルのリスニングや長文読解でよく登場。特に手順の説明や、指示を与える場面で頻出。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “wash” は「W + ash（灰）」と仮にイメージすると、灰を流してきれいにする姿を想像しやすいかもしれません。
  


• 日常でも頻繁に使うので “wash your hands, face, dishes” などの短いフレーズで体に馴染ませると覚えやすいです。
  


• 覚えるときは語感を意識する：短く「ウォッシュ」と発音して、見た目（スペリング）と合わせてシンプルに暗記できます。

以上が “wash” の詳細な解説です。日常頻度が非常に高い単語なので、使いこなせると表現力がグッと広がります。ぜひ参考にしてみてください。